食事を通じて異文化を知ることができる、おいしくて勉強になるイベントだった。ラマダンという断食の存在は知っていたけれど、日没後に食べる食事の楽しさが待っていることは知らなかった。一か月間は大変そうだけど。
それにしても驚いたのがマトンラーメンの可能性だ。私がまだ20代だったら、インバウンドを視野に入れたハラールマトンラーメン屋を計画していたかもしれない。こうしてまた、なかなか披露する機会のない得意料理が増えていくのだった。
こうしてハラール食材が揃ったところで、自宅や友人のお店でハラールマトンラーメンを何度か作り、真面目にイベント用のレシピを仕上げていく。
マトンと水の割合、煮込む時間、スープに加える野菜の種類、味付けに使う調味料、トッピング、自家製麺の加水率やかんすいの配合など、試すべき要素はいくらでもある。
ものすごく迷う。日本人がイメージするラーメンに寄せるか、ラーメンを名乗りつつイスラム諸国のマトン料理に寄せるか。私にとってのハラールマトンラーメンとはなにかを自問自答する日々だった。
別に社運を賭けた新メニューなどではなく、イベントで一度出すだけのミニラーメンなので、なんでもといえばなんでもいいいいのだが(基本的に全部おいしい)、なんだか楽しくなってしまったのだ。
悶々と検討した結果、一緒に食べるイフタールの料理を邪魔することのない、シンプルな味付けで羊の個性を楽しめる、誰にも馴染みのない味のハラールマトンラーメンを作ることにした。
ラーメンは伸びたり冷めたりしたら台無しなので、短時間に無理なく約20食を提供できるというオペレーションの簡単さも大切となる。
太陽が沈んだタイミングで、お待ちかねのイフタールがスタート。やはりお客さんはほとんどが日本人のようである。
主催者によるラマダンの説明の後、ソニさんのおいしい料理と一緒に、ドキドキしながらハラールマトンラーメンを提供していく。
いわゆるラーメンとはだいぶ違うレシピなので、イフタールの食事としての違和感はあまりなかったと思うがどうだろう。
温かい麺類という時点で、イスラム教徒には縁のない食べ物だとは思うけど。
長年日本に住んでいるが、まだラーメンを一度も食べたことがないというソニさんにも、マトンラーメンを試食してもらった。
熱々の麺という異文化に戸惑っている様子だったが、おいしいと言ってもらえてよかった。
食事を通じて異文化を知ることができる、おいしくて勉強になるイベントだった。ラマダンという断食の存在は知っていたけれど、日没後に食べる食事の楽しさが待っていることは知らなかった。一か月間は大変そうだけど。
それにしても驚いたのがマトンラーメンの可能性だ。私がまだ20代だったら、インバウンドを視野に入れたハラールマトンラーメン屋を計画していたかもしれない。こうしてまた、なかなか披露する機会のない得意料理が増えていくのだった。
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