荒川とガンジス
ガンジスとはいえ、ただの川。気持ちをフラットにするためにまずは荒川を観ていただきたい。
春ののどかな日差しが荒川の水面をきらきらと輝かせる傍ら、川原は整備されてのんびり昼寝をしている人がいる。
東京と埼玉を分かつようにゆったりと流れるのがこの荒川である。
翻ってガンジス。インドの内陸の方にも関わらず500mもの川幅を持ち、大量の水を運ぶ。
こうして並べて見ると、荒川もガンジスもそんなに大した違いないんじゃないか。どちらも等しく川である。
と思って振りむくとコレ。
インド人がガンジス川で沐浴しようとしたりして賑わっている。これが僕の頭に残るガンジスの風景に近い。上の穏やかで静かなガンジスの写真は結構歩いて人がいないところを探して撮ったものなのであった。
バラナシというガンジス川近くの街は、川沿いに「ガート」と呼ばれる海の家&公園みたいなものが連なっている。ここは一連のガートの中間辺りで人が多く賑わっていた。
日本にいるとき写真で見た景色が、マイカメラで撮れるのがおもしろいインドのシュミラークル。やっぱり全然ただの川じゃない。
写真で撮れないのはこの暑さで、夕方なのに35度を超えている。こういうふうに沐浴する人たちがたくさんいるのも納得で、宗教の総本山ということを知らなければ、ここはインドの市民プールみたいなものかなとも思う。
僕も入ってみたい。でもなあ…。あのガンジス川だし。
さんざん汚いと聞かされているガンジス川。平気で沐浴する人がこんなにいると汚くないんじゃないかなあ、なんて思えてくる。
いよいよ水質調査セットの出番です。ということで我々はみんなが沐浴してるところにわざわざ陣取った。