イランでは米もよく食べる
イランでは米料理も主食としてよく食べられます。長米でバスマティライスと呼ばれる品種で、チェロと呼ばれケバブなどとよく食べられます。
砂漠とかステップ気候なイメージのあるイラン。私もいくまで知らなかったんですが、北には田園地帯があって、田んぼで お米を育てています。異文化のなかの異文化。
タフ・ティーグと呼ばれる料理(炊き方?)で食べることもよくあります。
茹でた米を一度あげ、油をまぶし、鍋で焦がして提供する手法。
綺麗な“お焦げ"がつくのが上手な印らしく、これができないと嫁に行けないと言われることもあるんだとか。
油がまぶされた 米はもちろん悪魔的にうまい。特に底のカリカリのお焦げが最高!焼きおにぎりの一番良いところを永遠に食べてるカンジ。
ポロ(炊き込みご飯)
炊き込みご飯のようなポロと呼ばれる料理も何度か食べました。こちらは親族のおうちでいただいたルビアポロと呼ばれるもの。軽くてサラサラと食べられます。ウマい。
シーリンポロ
イランのバザール(市場)の人気レストランで食べた品。ランチタイムにいったら席がとれないほどの人気店。
モルグは鶏肉。シーリン=甘い という意味で、きんぴらみたいなのが甘く煮付けられたニンジン。これをポロを混ぜながらいただくのですが、甘さと塩味のコントラストでいくらでも食べられそう!
ちなみに写真の料理の店はこんなかんじ。イランのバザールの老舗レストランです。大人気!
ターチン
人気レストランからもう一品、ターチンというのはヨーグルト炊き込みご飯。ギュッと押し固められた 米はズッシリと密度を感じます。押し寿司を焼き固めたみたいな??
脂肪分の多いヨーグルトが使われており、とにかくリッチな味付け。
うまいのですが「この国に滞在したら太る!!」と確信しましたね。
イランは羊料理をよく食べる
イランはいわゆるイスラム主教国なので、豚 肉を食べません。
代わりによく食べるのは羊肉や鶏肉、羊はお尻に脂の塊をつけた尻脂羊(ドゥンバ)と呼ばれる品種が有名。
臭いのかな?と最初は思ったんですが、そんなことはなく。品種の違いからなのか、さっぱりとして食べやすい。様々な料理で使われています。
アブ・グーシュト
尻油羊の肉を使ったスープ。この羊のお尻の油を使うのがキモらしい。肉と野菜(ジャガイモ・タマネギ・トマト・ひよこ豆)を石鍋でじっくり煮込んで提供する料理。
ちなみにすっごく辛そうな見た目、をしてますが、全くそんなことはなく、ダシが濃厚でとても美味しい。(ちなみにイランには辛い食べ物がほとんどありません)
食べ方が面白くって、食べる前にスープと具を分けます。でもって、具は食べる前に潰します。なぜっ?
分けたスープにはナーンを浮かべ雑炊みたいにして食べます。クルトンなんて程度ではなく、汁がなくなるまでたっぷり入れるものらしい。だからなんで??
日本人からすると「もったいな!!いいの!?」って感じですが、羊ダシが パンに染みてウマいのは事実。
で、わけた具は、マッシュポテトみたいな感じにしたあとナーンに包んで食べます。ナーンとスープの二段活用。ひとつの鍋料理が二つに化けるので実はすごいのかも?
親戚の家と、観光地の老舗食堂とで、二度食べました。どちらも同じくらいに美味。
シシケバブ
親族の家で食べたヒツジの串焼き。シシ(串)ケバブ(焼き)という意味で、金属製の串にお 肉をさして焼いたもの。この日はレバーやハツで、味付けは塩のみ。
材料のお肉は数時間前にさばいたものであり、鮮度最高。塩だけで美味しい!
牛のケバブ
牛の肉も食べるとのこと、牧草の問題なのか、やや高価な存在。こちらはカーシャーンで食べた“ひとこぶ牛"という品種の牛の串焼き。
赤身でパサつくのかな?と思ったら、全然そんなことなくリッチな味わい、お肉から乳の味がするんですよね。めちゃめちゃ美味しい。ちょっとしたブランド牛とのこと。松阪牛みたいな感じ?
また、牛のケバブを煮た料理、なんてのもありました。ホセイミさんのケバブという料理らしい。これも柔らかくて美味。
串に刺して焼いたり似たり、日本の焼き鳥・煮込み文化とちょっと似てて親近感ありますね~。

