特集 2022年1月27日

オンラインでできる出し物『口を閉じたまま合唱』

『世界に一つだけの花』を歌いました。

オンラインのミーティングや飲み会、ラグを気にしながらしゃべるだけでなく、披露して皆で楽しめる出し物があるといい。『口を閉じたまま合唱』がちょうどいいと感じたので紹介します。

1987年東京出身。会社員。ハンバーグやカレーやチキンライスなどが好物なので、舌が子供すぎやしないかと心配になるときがある。だがコーヒーはブラックでも飲める。動画インタビュー

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『口を閉じたまま合唱』とは

『口を閉じたまま合唱』とは、腹話術の技術を使って歌い、その歌を重ねて合唱することである。

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歌ってなさそうな人から歌が聞こえてきたらおもしろいと思った。

腹話術というと、手に人形を持っていてあたかもその人形がしゃべっているかの様に見せる芸であるが、この場合口を閉じたまま発声するだけで、人形は持たなくていいし何かになりきる必要もない。

『どこからか分からないが歌が聞こえる』という状況を作った方がおもしろいと思ったのだ。

それをオンラインの出し物で 

オンラインの出し物にするというのはどういうことかというと、『口を閉じたまま合唱』の動画を用意して、オンラインでみんなで観るのだ。

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こういうことになる。

歌っているのが全部筆者なのは昨今の状況によるところもあるが、これはこれで変な迫力があって良かった。

皆で集まって野原で歌うのが本来の姿ではあると思う。

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今回は自分が歌う様子をそれぞれ録画し、編集ソフトで重ねた。

できた動画がこちらである。

披露した本人なので、観た側の正直な感想は分からないが、何だか暖かい盛り上がりがあった様に思う。

そして披露した側が感じた良かったことがこちらである。

  • 腹話術のクオリティが低くても画面を通して見るとそこそこできている様に見える。むしろうますぎると音声を当てているだけに見えてしまうので、ちょっとヘタぐらいでいい
  • 無理におどける必要がなく、とにかく一生懸命やればいい
  • 動画の編集もそんなに難しくない。タイミングが合う様に素材を重ねればいい
  • 伴奏をつけたりハモってみたりと、自由度が高い。ラップやセリフを入れてもいいかもしれない。輪唱とかもしてみたい。

不気味なものをいかにも真っ当なライフハックみたいに紹介していておっかないが、とにかくこんなことを思った。輪唱したらすごそうですよね。

スライドイベントのために用意した出し物だった

デイリーポータルZでは昨年の8月から毎月『スライドイベント』というものを催していた。ライターがそれぞれ興味のあることを、記事ではなくスライドショーというフォーマットで発表していくものである。

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『出港!パワポ丸!』というイベント。YouTubeで配信していました。

こちらの第5回、2021年12月の回に呼んでもらった僕はスライドショーに動画を貼って『口を閉じたまま合唱』を皆さんに見せた。それが先ほどの動画である。

動画を見せるっつうのはイベントの趣旨に沿っているのか。スライドショーって画像をバンバン見せていくことなんじゃないか。そんな心配はあったが、まあ楽しいからいいじゃないかという気持ちが上回り、本番も勢いでその辺をうやむやにして今に至ることになった。

いや、うやむやにできる力がこの出し物にあったのだと思う。その時は調子に乗って2本動画を見せた。2本目は『世界に一つだけの花』に合いの手と、ただいるだけの人を足した動画である。

意味が分からないと思うので、説明や皆さんの反応込みで見てもらうのがいいと思う。12月のイベントの様子はこちらです。

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『口を閉じたまま合唱』の作り方

これは不気味な出し物を真っ当に紹介する記事である。ここからは動画の作り方を説明します。

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まず腹話術のやり方である。

とは言えこの出し物のための腹話術である。超初心者向けの腹話術もどきの様なものでいい。自分で調べたり、やってみて感じたコツがこちらの2点である。

  • 歯は軽く噛んで、唇はちょっと開いてしまってもいいくらいの気持ち
  • 「ま行」や「ば行」という唇の動きで発声する音は諦める

まず唇はギュッと閉じすぎずに、ちょっと動いてもしょうがない、ぐらいの気持ちで臨んだ方が声が出やすいし、失敗して口元が派手に動いてしまうことがない。

そしてどうしても発声できない音があったら、初心者は諦めるのがいい。諦めてどうするのかというと、できる範囲で近い音を出す(例えば「ば」が言いにくかったら「ゔ」ぐらいの音)か、思い切って別の似た音をはっきり発声してもいい。

『はなやの みせさきに ならんだ』の『み』が言いにくかったら『はなやの 〝に〟せさきに ならんだ』でちょっとそれっぽくなる。

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妥協していこう!

動画を作る時のコツ

別々に撮った動画を重ねる時に大事なのが同じテンポで歌っておくことである。歌のテンポがバラバラだと編集ではどうにもならないので注意しよう。

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僕はイヤホンで原曲を聴きながら歌いました。

毎回同じ音源を聴きながら歌えば同じテンポになる。

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あとは歌い出しを頑張って合わせて重ねる。

発表するときのコツ

披露する時は再生する前に、これは何をしているのかというのをしつこく説明するといいと思う。何をしているのかが分かりにくいからだ。

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この辺の説明が必要になると思う。理由は全部「なんかおもしろそうだから」

旗を左右に振っていただくことに

そんな動画を12月に見てもらい、この間、1月22日にリアル会場でもスライドショーをすることになった。

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おもしろいと思ったら旗を振ってくれるイベント。

アンジェラ・アキ さんの『手紙~拝啓 十五の君へ~』を歌いました。前半にドラマもつけて。

ドラマのいいシーンにふわっと主題歌が流れてくる、あの感じをやりたかったのだ。当日は音がうまく流れず(動画のデータの何かがよくなかったんだと思う)ドラマ部分は聞き取れなかったが、そこはおまけなのでまあしょうがないだろう。

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合唱はうまく流れた。大きな画面にこれが映るとゾワゾワした。
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最後はせっかくリアル会場だからということで実際に歌うことに。

来てくれた方がみんなで旗を振ってくれて訳の分からない感情の高ぶりがあり、歌い終わってからもしばらく手が震えていた。

今さらだが歌を聴いてもらうというのは恐れ多く感情が乱れる出し物になるので、やはりこれはオンラインで見せるくらいがちょうどいいと思う。


結局リアル会場の思い出が強い 

12月のオンラインイベントから自然な流れでステージで歌うことになったが、よく考えると大変なことをしてしまった様な気がして今になってワナワナしている。

楽しんでくれた皆さまへの感謝の気持ちである。感謝の気持ちで暮らしています。

リアル会場でのイベントの様子はまだアーカイブでも観れますので是非どうぞ!

詳しくはこちら

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イベントのレポートみたいになってしまった。
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