余談ですが、ファミマのインターホンを見つけたのは締切間近のタイミングでした。本当に何気なく通りかかった時に発見したので、間に合ってよかったです。
以前書いた記事『コンビニの「サブ出入口」が好き』に使ったこの写真。
サブ出入口の方をよく見てみると――
こんなところにインターホンが!
改めて立ち寄ってみると、こんな感じでした。
ちょっと気になったので調べると、2006年12月20日に施行されたバリアフリー新法(旧ハートビル法)がキッカケとなり、設置されているという説が有力なよう。
車椅子の人などに限らずお年寄りなど、とにかく手助けが欲しい人は使っていいみたいなのですが、実際に使われている場面には一度も遭遇したことがない気がします。
しかも全ての店舗にあるわけではなく、大阪市内のセブンイレブンを中心に、日頃の路上観察とストリートビューで調べたところ、420店舗中64店舗に見つけられたので、ある意味レアな設備のようでした。
そんな感じで、探し回って気づいたことなどをまとめてみました。
インターホンは主に2種類。
1つ目はこの右側にある――
柱タイプ!
独立した柱にインターホンがついていて、敷地の端っこに立っていることが多いです。
2つ目はこちらも建物の右の方にある――
壁タイプ!
バリアフリー新法の施行後に作られた店舗なのか、民家のインターホンのように壁に直接設置されています。
省スペースですが目立ちにくく、下にある点字ブロックで気づくことも多いです。
種類でいうと、インターホンの前に敷かれている点字ブロックも場所によって形が様々。
0ブロックなところもあれば、
1.9ブロックくらいの微妙なところも。
ここは2ブロック。
最も多く見かけた形です。
変わり種だと、「エ」みたいなものや、
ジグザグなものも。
あとは、曲がってるパターンもいくつか見つけました。
これは一番短いタイプで、
こっちは長いタイプ。
敷地の端っことの距離に合わせて様々な形をしていました。
特殊な例だと、黄色くない点字ブロックもありました。
色が完全に同化していたので、逆にインターホンに気づかなければ見落としていたかも。
あちこちのコンビニでインターホンを探しているうち、わりとかわいそうな状態になっている場面をよく見かけたので、パターン別にまとめました。
かなり高い確率で遭遇するのが、この自転車置かれパターン。
タイミングにもよりますが、比較的店舗に近いインターホンはこうなりがちです。
別のところでも、ガンガン停められてました。
壁タイプも同様。
狙い澄ましたかのように停められています。
既に示した写真でもそうでしたが、点字ブロックも同様にかわいそうな目に遭っていました。
中でも多かったのは、旗の台座に踏まれるパターン。
ちょこんと置かれちゃってます。
店舗から離れている場合でも、似たような感じに。
たとえ点字ブロックがなくても、ガッツリ手前に置かれたりします。
他には移動式の看板がかかっているパターンもあります。
ちなみに黒い柱のインターホンは珍しいのですが、そんなのもお構いなし。
もっと極端な例だと、こういうのも。
めちゃくちゃデカい看板に前方を塞がれてました。
裏に回ってみると、かろうじて点字ブロックの姿が!
ここまで下敷きにされているのは他になかったです。
そして、踏まれ系で1番印象深かったのがこちら。
ぱっと見、入口に向かう点字ブロックなのかと思っていたら――
右奥にインターホンが!
表からは見えない奥まった位置にありました!
けれど「おでん10%引きセール」に経路を塞がれています。
「おでん10%引きセール」のキラキラと、その影に隠れたインターホンが対照的でした。
「なりがち」というほど多くはないですが、たまにあるのが地面が斜めのパターン。
僕は使ったことがないのでわからないですが、たぶん斜めじゃない方がいい気がします。
ここは奥に向かってじわじわと斜め。
夜で申し訳ないですが、ここは横向きに斜め。
インターホンだけが真っ直ぐで、なんだか不思議な感じがしますね。
逆にここは斜面に対して正面向きで、手前がゆるい坂のよう。
やはりインターホンは平然としていますが、奥の看板の傾きで角度がわかりますね。
ラストはジャンル分けが難しい、レアな状態のものをまとめました。
まずは、柱そのものが微妙に斜め。
ぶつけられて曲がったにしては綺麗だったので、もしかするとあえてなのかも。
次は一段上のパターン。
地面から高くなっちゃったら、いろいろ不都合が起こらないのか若干不安ですね。
かなり右に寄ってるインターホンもありました。
右利き用?
ここはプラスチックのゴミだらけ!
三角コーンの脱皮した皮みたいなのが散らばっていました。
これはもうさすがに片づけられていると思うので、このタイミングでしか見られないレアな場面でした。
既にお気づきかもしれませんが、ここまで登場したコンビニは全てセブンイレブンです。
では他のコンビニにはないかといえばそうではないようで――
わずかながら、ローソン・ファミリーマートでも発見しました!
最後はセブン以外のインターホンを。
まずはローソン。
初めて発見したのはここの左側。
ありました!ローソンのインターホン!
点字ブロックは階段状になってました。
別の店舗では壁タイプも!
点字ブロックはかなり長い。
書かれている内容は同じですが、こっちの方が使用者のアイコンが具体的。
アイコンが青いのは、やっぱりローソンだからでしょうか。
その他にも――
オープン前の店舗にもあったり、
入口付近に立ってるタイプもあったり、
ものすごく短いタイプも。
最終的には6店舗で確認できました。
そもそも大阪はローソンが少ないので、他の地域だと結果が変わってくるかも。
あとはインターホンがあるローソンは、どれもここ数年にオープンした新しい店舗のようだったので、今後増えていく可能性が高そうでした。
そして!唯一見つかったファミマのインターホンが――
これです!
車椅子のマークが剥げていて、ローソンとは逆で年季が入ってそう。
正直、ファミマにはインターホンが存在しないと思っていたので、偶然見かけた瞬間、インターホンに向かって「お前マジか……」って言いそうになりました。
やはり0と1では全く違いますね。
今後はファミマも含めて、コンビニのインターホンに注目していきたいと思います。