特集 2018年12月1日

タピオカミルクティーは黒糖麩菓子で飲むと美味い ~プラスチック製に代わるストローさがし~

先日、「ガスト」や「ジョナサン」を運営するすかいらーくが、ドリンクバーのプラスチック製ストローを廃止すると発表した。世界的に深刻化しているプラスチックごみによる海洋汚染を抑止するためだ。

この流れは世界中で起こっていて、スターバックスやアメリカのディズニーランドでも今後廃止されるとのこと。

環境保全のためにぜひ進められるべきだが、1つだけ問題がある。

それは、タピオカミルクティーはどう楽しんだらいいのかということだ。あれは、あのストローでするするっと飲むから美味しいのだろう。

※この記事は記事投稿コーナー「自由ポータルZ」にて開催した「夏のライター通信講座」で制作した作品です。

1984年岐阜県生まれ。変な設定や工作を用意して、その中でみんなでふざけてもらえるような遊びを日々考えています。


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本場台湾では大騒動

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この問題、タピオカミルクティーの本場台湾では大騒ぎになっているという。

当局からプラスチック製ストロー禁止案が出され、国民からの「タピオカ飲料をどう楽しめばいいのか?」という声に、環境省が「スプーンで食べれば良いではないか」と回答したことから、大論争になっているのだ。

中には、ネギをストローの代わりに試した人もいるという。さすがに不味かろう。

でも、どうしても代替品を見つけて今まで通り楽しみたいという熱意の結果、ネギまで試してるというのは、可愛さと面白みを感じる。

それぐらい台湾の人たちにとっては大きな問題で、真剣にソリューションを求めているのだ。そんな大問題に対する答えは何なのか、僕も探してみよう。

まずは機能性で勝負

まずは、すぐに代用品になりそうな次の2つの素材を試してみた。

・竹
・ステンレス管

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プラスチック製ストローで飲んだ場合の飲みやすさを★★★☆☆(5点満点中3点)として、比較した点数をつけてみた。

【竹】

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形状としては完全にストローなので、タピオカとミルクティーをスムーズに口の中に運ぶという点では全く問題なかった。

明日プラスチック製ストローがなくなるとしたら、代替品はこれだろう。

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「うん、普通!!」

ただ、私たちは竹を口に含むことになじみがない。

別に変な味がする訳ではないとは思いながらも、口に入れたことがない植物を目の前にすると、意外と抵抗感が芽生えた。

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「ここに口つけるの抵抗あるなぁ・・」
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今回用意したのがamazonで買った「どこから来たのか分からない竹」だったので、余計にためらってしまったんだと思う。

それと温度。口に触れたときに感じる生温かさは、本来は「植物のぬくもり」と言うべきポジティブなものなのだけど、それはきっと肌で触れたときの話で、口の場合は電車の座席で前の人のぬくもりが残っているような気持ち悪さがあった。

こういった1つ1つは大したことないネガティブ要素がジャブのように重なって、結果的に「別にいいんだけど、なんか嫌だな~」という気持ちになってしまった。

気持ちの面で抵抗が起きないかどうかが、ストローを選ぶ際にはけっこう大事ということが分かった。

評価:★★☆☆☆

・問題なく飲める
・見ず知らずの竹を口に含むことへの抵抗感
・口にふくんだ瞬間の生温かさ
・空洞の内のささくれを見ちゃったときの「ここを通ってくるのかぁ・・」感
・京都とか鎌倉みたいな古都で出てくるならあり

【ステンレス管】 

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こちらは竹とは反対に気持ちの面での抵抗はなかったが、タピオカがあまりスムーズに上がってこず、すごく不規則だった。

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「プラスチックストローが(スーー)っていう感じだとしたら、これは(トゥン、トゥトゥン)っていう感じじゃない?」
「うん、なんかビート刻んでくる」
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プラスチック製ストローの場合がこうだとすると、
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ステンレスの場合はこう。「鬼」モードだどん。

原因には心当たりがある。

今回、そもそも穴の直径がタピオカより細くて吸えないと元も子もないので、事前にタピオカのサイズを測っておいた。

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タピオカミルクティーからタピオカを取り出し、
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定規をあてる。11mm!

クラスのイケてる男女が下校中に飲んでるイメージのタピオカミルクティーだが、サイズを測ると一気に理科室感が出る。

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ストローも11mm。
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プラ製ストローは、タピオカとサイズぴったりに作られていた。

タピオカのサイズは11mmだったので、余裕をもって通るように12mmのステンレス管を用意したのだが、タピオカが安定的に運ばれない結果となった。

1mmの狂いもなくジャストサイズのものでないとうまく吸えないのかもしれない。

評価:★★☆☆☆

・タピオカの安定供給に難あり
・めちゃくちゃ難しい太鼓の達人のような不規則さ

まずは簡単に思いついた2つの代替ストローを試してみたが、「飲みやすさ」という点においてはプラスチック製ストローには及ばない結果となった。

長年ストロー界のトップに君臨し続けただけのことはある。そう簡単にはその座は譲ってもらえない。

楽しさ勝負ではどうか?

ならばと今度は少し土俵を変えて、「楽しさ」で勝負を挑んでみることにした。

タピオカミルクティーは楽しさを演出する飲み物だ。その楽しさが増すストローがあれば、今後はそれに変えていって良いだろう。

そんな付加価値方面での比較に挑んだのは次の4つ。

・黒糖麩菓子
・さとうきび
・シナモンスティック
・レンコン

上の3つは、味や風味が足される「フレーバーストロー」としての期待。

そしてレンコンについては、いろんな穴から一気にタピオカがやってきて楽しいんじゃないかという理由で選抜した。

こちらも、プラスチック製ストローで飲んだときの楽しさを★★★☆☆として比較した。

黒糖麩菓子というソリューション

そんな中で、「これが答えだ!」と感じさせたのが黒糖麩菓子だ。

 

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「アスファルト突き破って生えてきた植物みたいですね。」
「ど根性麩菓子だ!」
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決して飲みやすいとは言えないけど・・
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うまい!!!

評価:★★★★★

普段全然感情が顔に出ないと言われる自分がこんな表情をしていたことにビックリしたが、それぐらい美味しかった。

黒糖が染みわたることで、ミルクティーがカラメルのような香ばしさも混じった味に変化して、少し大人の味わいに。そしてそれをまとったタピオカもきちんと口まで吸い上げられてくる。

甘いものは好きだけど甘すぎるものはちょっと苦手な自分としては、この黒糖麩菓子ストローで飲むタピオカミルクティーはかなり良かった。

今回は黒糖だったけど、麩菓子のまわりのコーティングや染み込ませる味を変えれば、他の味のストローもできそうだ。これこそまさに「フレーバーストロー」だ。

台湾のみんな、今後タピオカミルクティーは麩菓子で飲もう!

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ただし、割とすぐにふやけて飲めなくなってしまうので、急いで飲まないといけない点には注意。制限時間2分といったところ。

その他のものについては、残念ながらイマイチだったのでダイジェストでどうぞ。

【さとうきび】
★★☆☆☆

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沖縄のアンテナショップで買ったこちらのサトウキビを、
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切って電動ドリルで穴をあけてストローに
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「これ絶対中に忍者ひそんでるよ。」
「ストローっていうか具みたい。」「きりたんぽだ。」

もともとのミルクティーがけっこう甘いので、特に味が足される感じはなかった。

あと、中の繊維が一緒に口の中にたくさん入ってきて、正直味わうどころじゃなかった。

【シナモンスティック】
★☆☆☆☆

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なるべく太いスティックを選んで、
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やすりで極限まで中を削ったけど、
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タピオカを通すまでには至らず。

【レンコン】
★★☆☆☆

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ものすごく独特な観葉植物のような見た目。そして太い。
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一応タピオカがいくつか同時に口に入ってはくるけど、大口あけて必死で吸い込んでる最中だから、チュルんとした食感は全然感じられない。
タピオカは、口をすぼめて優雅に飲まなければ楽しめないということが分かった。

新しい文化が生まれた牛乳パックストロー

そしてもう1つ、「楽しさ」において評価が★★★★★だったものがある。

それは、「牛乳パックストロー」だ。

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牛乳パックを展開して、

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丸めてガムテープで留めて作った。

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この時、全員に牛乳パックを渡して、それぞれがマイストローを制作した。
それによって、「人によって違う」という面白さが生まれた。
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僕が作ったストローは、一口でカップ半分吸い込めるような吸引力(むせた)
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一方こちらのストローは、吸えども吸えどもジュジュジュと音がするだけ
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「俺のやつ全然飲めね~」
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よく見ると、テープを貼ってないすき間がだいぶあった。

太さや、すき間のあき具合といったそれぞれの個性に応じて、タピオカを吸える度合いが全然違うものになった。

そしてその結果、「お互いのストローを交換して試してみる」という楽しみ方が生まれた。

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「俺のやつ、ジュジュジュジュって音鳴るの」
「マジで?ちょっと貸して」
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「うわっ、これこんなに吸えるんですね」(むせた)

この「ストロー交換」がすごく盛り上がった。

お互いに頼んだ料理や、お弁当の中身などを少しずつ交換することはあっても、それを口に運ぶための道具を交換するというのは今までなかったと思う。

牛乳パックストローは新しい文化を作った。


結論:プラスチック製ストローが廃止されたら、タピオカミルクティーは「黒糖麩菓子」か「牛乳パック製ストロー」で飲もう!


やってみないと分からないことがたくさんある

今回の検証、竹に口をつけることに抵抗があったり、牛乳パックストローには個性が出たりと、やる前には想像していなかったことがたくさん起こって楽しかった。

やはりやってみないと分からないことが世の中にはたくさんある。

今後もタピオカミルクティーを楽しめるように、ぜひこの記事が台湾の皆さんに届くといいなと思う。その気持ち、中国語でどう表現すればいいんだろうと思ったが、よく考えてみたら、それってきっとよく見るあれだ。【拡散希望】。

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ちなみにネギストローは、やる前の予想通り青臭くて飲めたもんじゃなかった。
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