ブレーメン通りのお土産が充実するコミュニティセンター
商店街を進んでいくと、さらにもう一つ大きな音楽隊の彫刻を飾っているお店を発見した。

よく見るとここはモトスミ・ブレーメン通りのコミュニティセンターで、商店街の紹介や展示などが行われている場所だった。
モトスミ・ブレーメン通りはブレーメン市にあるロイドパサージュという商店街と友好関係があるらしく、中に入ってみるとブレーメン側から贈られたバナーも飾ってあった。

そのほかにも店頭にはオリジナル商品が並んでおり、



しかもこのエコバッグは、1993年にヨーロッパ連合条約が結ばれ、EUが正式に設立された際にブレーメンで作られたものだそう。

センターの方に夫がブレーメン出身であることを伝えると、とても喜んでくれた。
また聞くと、商店街の酒屋さんではブレーメンビールなるものも売っているらしいので、そちらに寄ってみることにした。

ブレーメンに行った人なら知っている、豚使いの像
教えてもらった酒屋さんに向かう途中、なんとなくぶらぶらと脇道にも寄ってみることにした。
すると夫が「あっ!」と声を上げた。彼の視線の先をみると

この像は、豚使いがブレーメンの中心部を通って草原まで豚たちを連れていた頃の歴史を表現した作品で、ブレーメン市内の商店街に建っている。
ブレーメンの音楽隊ほど海外での知名度はないが、この像を知らないブレーマーはいない。観光客でも、ブレーメン市内を散策したことがある人なら一度は見たことがあるものだ。
そんなちょっとマイナーな像が元住吉にもあるとは!

"Sculpture "Schweinehirt und seine Herde", von Peter Lehmann, Sögestraße, Bremen, Germany" by Daniel FR - 投稿者自身による作品. パブリックドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2809929 より.
ブレーメンでは子供たちが豚の像に乗って遊んでいる様子をよく見かけるが、夫も子供の頃はよく乗っかっていたそう。本能的に「豚に乗る!」とせっせと雨に濡れた豚を拭き始めた。


しかも、豚たちの後ろにはブレーメンの街並みが印刷されたシャッターが。こんな日本の片隅に、小さなブレーメンがあるとは。



後で知ったのだが、ブレーメン通りの店舗には他にもシャッターにブレーメンにちなんだモチーフや風景画が描かれているところが何件もあるらしい。いつかお店が閉まった時間帯にも一度来てみたいものだ!

これだけでも来た甲斐があったなんでもんじゃない。が、ブレーメン通りのブレーメンとの繋がりは、他にもまだまだあるのであった。