特集 2023年5月30日

ブレーメン出身者がモトスミ・ブレーメン通りに行ったら、ブレーメン愛に感動した

ブレーメン通りのお土産が充実するコミュニティセンター

商店街を進んでいくと、さらにもう一つ大きな音楽隊の彫刻を飾っているお店を発見した。

おおっ?これは変わった音楽隊だ。

よく見るとここはモトスミ・ブレーメン通りのコミュニティセンターで、商店街の紹介や展示などが行われている場所だった。

モトスミ・ブレーメン通りはブレーメン市にあるロイドパサージュという商店街と友好関係があるらしく、中に入ってみるとブレーメン側から贈られたバナーも飾ってあった。

友好関係は1991年から32年にも渡って続いているそう。

そのほかにも店頭にはオリジナル商品が並んでおり、

手作りの陶器や
風呂敷やエコバッグなど
音楽隊モチーフのグッズがたくさん売っていた!

しかもこのエコバッグは、1993年にヨーロッパ連合条約が結ばれ、EUが正式に設立された際にブレーメンで作られたものだそう。

ヨーロッパが一つになった、歴史的瞬間のバッグ。ドイツでは見たことがないぞ!

センターの方に夫がブレーメン出身であることを伝えると、とても喜んでくれた。

また聞くと、商店街の酒屋さんではブレーメンビールなるものも売っているらしいので、そちらに寄ってみることにした。

ブレーメン通りオリジナルのエコバッグと一緒に撮っていただいた。
いったん広告です

ブレーメンに行った人なら知っている、豚使いの像

教えてもらった酒屋さんに向かう途中、なんとなくぶらぶらと脇道にも寄ってみることにした。

すると夫が「あっ!」と声を上げた。彼の視線の先をみると

ブレーメンにもある、豚使いの像が!

この像は、豚使いがブレーメンの中心部を通って草原まで豚たちを連れていた頃の歴史を表現した作品で、ブレーメン市内の商店街に建っている。

ブレーメンの音楽隊ほど海外での知名度はないが、この像を知らないブレーマーはいない。観光客でも、ブレーメン市内を散策したことがある人なら一度は見たことがあるものだ。

そんなちょっとマイナーな像が元住吉にもあるとは!

Bremen_Soegestrasse_Schweine_2007-09-23.jpg
本物のブレーメンの豚使い。豚たちの配置はちょっと違うが、同じものだ!

"Sculpture "Schweinehirt und seine Herde", von Peter Lehmann, Sögestraße, Bremen, Germany" by Daniel FR - 投稿者自身による作品. パブリックドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2809929 より.

ブレーメンでは子供たちが豚の像に乗って遊んでいる様子をよく見かけるが、夫も子供の頃はよく乗っかっていたそう。本能的に「豚に乗る!」とせっせと雨に濡れた豚を拭き始めた。

この豚をみたら乗らずにいられないブレーマー。
とても満足そうだ。

しかも、豚たちの後ろにはブレーメンの街並みが印刷されたシャッターが。こんな日本の片隅に、小さなブレーメンがあるとは。

中世のローラント像のアップや
夜のブレーメンの景色などが写っている。
ついでに私も子豚に乗ってみる。こんなところで豚たちに再会できるとは思わなかった!

後で知ったのだが、ブレーメン通りの店舗には他にもシャッターにブレーメンにちなんだモチーフや風景画が描かれているところが何件もあるらしい。いつかお店が閉まった時間帯にも一度来てみたいものだ! 

すごいよ、モトスミ・ブレーメン通り。

これだけでも来た甲斐があったなんでもんじゃない。が、ブレーメン通りのブレーメンとの繋がりは、他にもまだまだあるのであった。

⏩ ブレーメンに行ったことがあるお店の方が登場!

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