パッケージ裏面を見ればいつも赤城乳業だった
やはりチョコミントアイスの醍醐味といえば、スッキリ甘いミントとコクのあるチョコレートとのハーモニーである。と同時に、この醍醐味はそのままチョコミントが苦手なひとの言い分につながることも多い。別々に食べればいいじゃないかと。
しかし、わたしはアイスにおいて、ここまで味の組み合わせが成功した例を知らない。
ミントはチョコレートのコクとカカオの風味を引き立て、チョコレートはミントのクールでありながら包み込む優しさを掘り起こしてくれる。
彼らのあいだにはつかず離れず、心地いいよそよそしさがそこにある。
夫婦でも友人でも相棒でもなく、しいて言うなら"恋人"関係だ。わたしはそれを、にやにやうっとりしながら食べる。ミントの彼女に優しくうちわを仰いでもらいつつ、チョコの彼にソフトな肩もみをしてもらっているのだ。まさにおやつを食べながらリラクゼーションタイムが成立しているというわけだ。
わたしはチョコミントアイスであれば無条件で購入するタイプなので、基本的にはメーカー問わず美味しくいただいていている。
しかし、これまた絶妙なマッチ具合で「んんん…」と唸らせてくれるチョコミントがある。そんなときは裏面を見るのだが、必ずと言っていいほど現れるのが赤城乳業の名だ。
他のチョコミントと何が違うのか。前述したミントとチョコの恋人関係を完ぺきにこなしているところだ。
- ミントアイスの色:ケミカルさとナチュラルさのちょうどあいだで良い
- 噛み応え:歯(スプーン)を入れたときのチョコチップのパリパリ感が群を抜いている。どこをかじっても同じボリュームに散りばめられている
- ミントアイスとの親和性:チョコチップの過半数がミントアイスと足並みを揃えてきれいに口の中で溶け、最後ちょっぴり贅沢な「チョコのかたまり」が残る
結婚し、夫とともに過ごすようになってからは「やっぱり赤城乳業さんのチョコミントは最高なんですよ!」と、さも昔から応援してたかのように発言するようになった。近年、空前のチョコミントブームが訪れ、わたしの語気が強くなると夫から「チョコミント老害」と言われるようにもなったが、赤城さんのはだいぶ前から好きなんだもん、ブーム関係ないもんねー!
ぼちぼちライフステージも進んだことだし、そろそろちゃんと赤城乳業のチョコミントと向き合ってみてもいいんじゃないかと思った次第だ。
公式ホームページを覗いてみると、しっかりとブランドとして確立しているさまがうかがえる。
赤城乳業株式会社マーケティング部 チョコミント担当である對馬(つしま)さんに、あれこれとお話を聞いてみた。
取材開始5分で美味しさの理由が判明
山本:赤城乳業さんは、チョコチップとミントアイスという王道を崩さずに長年やってらっしゃる印象でして。味のこだわりを聞かせていただきたいです。
對馬さん(以下、對馬):そうですね、チョコミントの作り方という部分でのこだわりになるんですけども、チョコチップのパリパリ感が、ミントアイスと同じぐらい重要ということでご愛顧いただいているところですね。
林:なるほど
對馬:パリパリ感を出すために、チョコチップの厚みを適度に薄くする。そこのバランスを特にこだわっているというのが一点。もう一点ですが、アイスを作る際、適度に空気を混ぜ込んでいます。ミントの香り立ちが良くなるように設計しているんです。この二点が作り方のこだわりになります。
山本:くっ、空気!?空気なんですね!
對馬:基本的にアイスって、どうしても空気を入れないとなめらかさが出ないし、香りがこもりやすくなる。チョコミントを口に入れた際、ふわっと香るミントの爽やかさを、そこでも調整している形です。
林:ミントとチョコの組み合わせっていう味の話になるのかなと思ってましたが、薄さですとか香りですとか、味を構成する形っていうのから大事なんですね。
對馬:そうですね、やはり食感はお客様が楽しみにしてらっしゃるので。チョコレート自体の美味しさって、正直どのアイスもそんなに変わらないと思うんですよね。なめらかさだとかパリパリ感だとかが楽しんでいただけるポイントなのかなって思いますので、そこは大事にしてます。
山本:意外でした。
對馬:もう一つのこだわりが、ミント感だけでなくアイスクリームの美味しさとしても楽しんでいただけるように、乳脂肪分を多めに入れています。
山本:なるほど、分類もアイスミルクになるんですね。さっぱりしたイメージだけど、妙にカロリーが高い理由はそこだったんですね。
赤城乳業チョコミントメモ
①チョコチップのパリパリ感を重視するために厚みを調節している。
②開封したときから清涼感を味わってもらえるよう、アイスに少し空気を練り込んでいる
誕生のきっかけは
山本:チョコミント商品の誕生のきっかけはなんでしょうか。公式サイトのページを見る限り、「BLACK CHOCOLATE ICE BAR(ブラック/チョコレートアイスバー)」からの流れになるんですかね。
對馬:実は、その流れになったのは2014年頃で、チョコミントアイス自体はわが社で販売したのが1999年になるんです。
林:そんなに前なんですね。
對馬:ええ。当時は販売チャネルを限定していたのもあって、最初はカップで出していたんですけども、翌年に全チャネルでマルチタイプの商品を発売しました。わが社の初めてのブランド(NB)としての初めては2000年になりますかね。
林:マルチタイプというのは、いっぱい入っているやつのことですか。
對馬:7本入りのですね。その頃って、ミント味っていうのが日本に存在していなくって。ミントというより、どちらかというとハッカだったと思うんですよ。
林&山本:おあ~、なるほど。
對馬:なので、ミントというよりかハッカの方で皆さんには認知されていたのかなと。ハッカ味というところから、ハミガキ粉のイメージがついちゃって。当時から好きなひとはずっと好きなんですけど。
山本:なるほど。ドロップのハッカ味でも感じますが、ミントよりもスーッとしますよね。メントール強めというか。(あとから調べましたが、ハッカはミントのなかの特定の種類だそうです)
赤城乳業チョコミントメモ
はじめに販売したのは1999年(チャネル限定)、ブランド確立は2000年(全国販売)。
開発期間は半年間ほど。21年間、変わらぬ味をつらぬく
山本:開発期間ってどれぐらいだったんですか?
對馬:だいたい半年ぐらいだったと聞いてますね。前例のない味だったので、当時チョコミントフレーバーを出していた他社の味を参考にしつつ、開発を進めてきました。
林:1999年からってことは21年ほどになりますけど、そのあいだ味ってずっと変わってないんですか。
對馬:そうですね、味のベースは大きく変えてはいません。が、色は若干変えてます。
林:色をですか?
對馬:はい。チョコミントって、青系と緑系の二種類があると思うんですけど。遠くからでも目立つようにするため、最初は青系のパッケージにして、アイスの色も青系にしたんです。そのあと他社の緑系のチョコミントが徐々に人気が出てくるようになってきたのをモチーフに、途中から緑系にしています。
山本:チョコミントのあの色って、いったいなんなんでしょうね。あの魅惑的な色の正体は。
對馬:あくまで清涼感のイメージ的なものですからね。なにも入れなければ白いチョコミントができます。
山本:ああ、最近のスーパーカップやハーゲンダッツのような。今後もカラバリが増えそうですね。
赤城乳業チョコミントメモ
①1999年の販売当初からずっと味は変わっていない。
②けどパッケージは青系から緑系に変えている。他社のチョコミントアイスをリスペクト。
③チョコミントの色の正体は清涼感のイメージ。なにも入れなけりゃ白いです。
風邪を引きそうな時期に出したら面白いよねって
對馬:全国販売がスタートしたのは2000年ですが、秋に出させていただいたんです。
山本:えっ、秋!
對馬:その理由というのがですね。チョコミントには清涼感があるので、夏向けというか、暖かい時期かなぁというイメージがあるかと思うんですけど。
林:そうですね。
對馬:弊社としては当時から、やっぱり面白いことというか変わったことが大好きだったりするので、秋冬の寒くて風邪を引きやすい時期とかに…
山本:ふふ、風邪を引きやすい時期。
林:うんうん。
對馬:アイスを出したら面白いんじゃないかって。
林:えぇ、ははは。
山本:ふふふ。
對馬:というのが、弊社のチョコミントブランドの始まりです。
林:発売した当初ってどんな感じだったんですか。
對馬:そうですね、発売当初はまだ他社さんの商品も少なかったので、好調だったようです。
林:そうなんですね。
對馬:はい、そのように聞いてます。
山本:わたしもチョコミントフレーバーはサーティーワンアイスから入り、セブンティーンアイスも楽しむようになったクチです。以前は二択といっていいほどでしたよね。その後、たぶん赤城さんのを見て「あ、なんか新しいのが出てる!やったー!」って感動したんです。チョコミントはとても貴重だったんです、今と違って。
赤城乳業チョコミントメモ
おもしろいから秋に販売してみた。
クラシックかつシンプルデザインを守る
山本:そういえば、パッケージってずっとあのデザインなんですか。
對馬:いえ最初は、さきほど申し上げた青寄りのパッケージでした。
山本:雰囲気が全然違う!
對馬:今のデザインは、弊社ではシンプルパッケージと呼んでいるんですけど。さきほど申し上げた通り、「BLACK CHOCOLATE ICE BAR(ブラック/チョコレートアイスバー)」の仲間入りをした2014年頃からですね。
山本:結構最近ですね。
對馬:その「BLACK CHOCOLATE ICE BAR(ブラック/チョコレートアイスバー)」っていうのが、42年になるロングセラー商品※1なんですけど、それと似せたパッケージにして売り出してみたらどうかというのがパッケージ変更のきっかけでして。セット売りすると売場でかなり目に付くようになるのかなと。
山本:なるほど。では、公式ホームページでしっかりとチョコミントのページが作られたのも最近なんですね。
對馬:そうですね。実は、データを見ると、2016年ぐらいからプチブームが起こってたんですよね。それで「きてるな~」と思って見てたら、2017年にTBSテレビの『マツコの知らない世界』っていう番組でチョコミントが取り上げられて、一気に爆発したんですよね。
山本:チョコミント大学生のうしくろくん※2効果だ!
※1
「BLACK CHOCOLATE ICE BAR(ブラック/チョコレートアイスバー)」は1978年発売。1981年発売のガリガリ君より少し古いのだ。
※2
2017年放送の『マツコの知らない世界』(TBS系)に出演し、チョコミントの世界を紹介。情熱的かつ独特なキャラクターで、一気にチョコミントの知名度を上げた。現在も
Instagramなどで魅力を発信しているほか、さまざまなチョコミント新商品の監修も行っている。
赤城乳業チョコミントメモ
パッケージが現在の形になったのはわりと最近。販売から42年の歴史を持つ「BLACK CHOCOLATE ICE BAR(ブラック/チョコレートアイスバー)」と同デザイン。
「マツコの知らない世界」でチョコミントブームが大爆発
林:ああ~、そうそう。確かに、チョコミントのお菓子が急にたくさん出始めたなって思ってました。
對馬:はい、続々と新商品が出てくる中で、弊社はブーム以前から販売していたんですけど、特に2018年は過去最高の販売記録が出ましたね。ざっと計算して、2600万本(マルチタイプ)でしょうか。
林:ガリガリ君と比べるとどうなんでしょう。
對馬:ガリガリ君の販売数は年間約4億本ですね。
山本:桁違いのモンスター級。でも、マニアックなフレーバーにしては素晴らしい健闘っぷりです!
林:ホントに2018年から(ブームが)すごかったですよね。コンビニの売場が緑色になってました。
對馬:ここで一番の売上の山ができました。これまでチョコミントって、少数派のファンが買う感じだったんですけど、プチブームが起こったあたりからはSNSなどでチョコミン党ってワードが誕生したりして、それに属する人たちが一気に増えた感じですね。たぶん、食わず嫌いの方も多かったんでしょうけど、「話題になってるし、一回食べてみよう」というトライアルのきっかけにもなったんじゃないでしょうか。
林:御社としては、やっと時代が追いついてきたって感じですか。
對馬:正直、勝手に来た…。って言うのもあれですけど。うちはもともとやってたんで、急に追い風がきた、みたいな。すごく有難かったですね。
山本:チョコミントの時代が来た!ってことで、各メーカーさんが新商品を続々出してバリエーションが一気に増えたかと思うんですけど。チョコでコーティングしたりチョコソースやらミントソースやらキャンディチップやら入れてみたり、SNS映えするようなやつもたくさん。そんな中でもシンプルスタイルを貫いたのはどんなわけがあるんでしょうか。
對馬:やはり弊社が出している中でも歴史ある商品の「BLACK CHOCOLATE ICE BAR(ブラック/チョコレートアイスバー)」との兼ね合いもありましたので。
對馬:そんなブラックと同じように、「赤城乳業のチョコミントと言えばコレだぞ」とロングセラーとして定着してくれるように。
山本:あえて形を崩さず。こだわりを感じるなあ。
對馬:全国の半分ほどのスーパーさんに置いていただいてたブラックのフレーバー違いというスタンスで置いていただきたかったんですよね。成功事例に乗っかりたく。デザインが統一されているので、もうひとつのフレーバー違いのクッキークリームと一緒に交互に売場に並べてみたら、とても目立つし面白いかもねという話になりまして。
山本:売場にブランドのパワーが宿りますね。ブラックとチョコミントだけをいっぱい交互に並べたら「鬼滅の刃」っぽい売場になりそう。
林:メーカーの方って、やっぱり売場も重視されるんですね。
チョコミントを買う人はいちごも買ってる
山本:鉄壁のブランドを保持しつつ、まさかのいちご味を出すという冒険に出られましたよね。
對馬:そうですね。そこはやはりブームを受けまして、新たな冒険をしてみようと。きっかけは、マーケティング部で私の上司になるんですけど、非常に熱意を持って、売れるんじゃないかということで開発した商品なんです。
山本:その熱意はどこから?
對馬:データで調べてみると、チョコミントフレーバーを買ってる人の多くがいちごフレーバーも買ってたんですよね。
林&山本:ほぉ~。
對馬:この二つを組み合わせたら、どちらのニーズも叶えられるぞって思ったんですよね。これが2020年の春。
山本:なんて春っぽいハッピーな企画。
林:そんなマーケティングな発想で生まれたんですね。
對馬:もちろん明確な根拠というか、数字に基づく提案ですね。はじめ聞いたときは「ん!?」って思った組み合わせですが、弊社としては、新しい挑戦に関してはどんどんやれという姿勢なので販売に踏み切りました。
山本:SNSのチョコミント好きのあいだでさっそく話題になっていて、佐世保はどうせ入荷が遅いだろうとふてくされてましたがなんとか実食できました。すごく美味しかったです。開発の経緯が知りたいです。
對馬:やはり、チョコミントにいちごをいかにマッチさせるかでとても苦労してたみたいですね。正解がないんで。
林:そうですね!
對馬:はは、正解がないんで!なのでデータにあるように、いちご好きにもチョコミント好きにもどちらにも満足していただけるよう絶妙なバランスを心掛けました。
林:開発期間ってやっぱり長かったですか。
對馬:たとえば、2021年春に新商品とかって、今年の5月あたりから話が始まってて…。製造自体はそんなに時間はかからないんですけど、コンセプト作りや市場背景などを調べたりするので8か月前ぐらいからずっと進めてましたね。
林:やっぱすごい。おもしろいなぁ。
對馬:商品の味ができても、ものによっては工場に移したときにトラブルになることもあるんですよね。クッキーとか副充填物が増えると、機械に詰まったりもするので特に。今回は薄いチョコチップで済んでるのでそのようなことはなかったですけどね。ガリガリ君はだいぶ楽なんですよ、小さい粒の氷なんで。とはいえ、うちの看板商品なんで、製造ミスってるわけにはいかないんですよ。ガリガリ君リッチになると多少難易度が上がります。
林:ははは、そうですよね。
對馬:食感だとか、いろんなこだわりがある商品だと開発の理想通りに味が出ているかというチェックで時間がかかることもあります。
林:そこはすごい、エンジニアリングですね。
いちごチョコミントとガリガリ君リッチコンポタージュ味の仕掛け人は同じ
山本:ガリガリ君リッチっていつからでしたっけ。一番最初のフレーバーは…。
對馬:一番最初のは、2006年に出したミルクミルクですね。あのガリガリ君に初めて乳が入ったってことで。
山本:おもしろい味だくさん出してらっしゃるなぁという印象です。
對馬:いやぁ、そうですかね。おもしろい味っていうと、最初はコーンポタージュだったかなと思うんですよ。ちなみにそれを提案した人間と、いちごチョコミントを提案した人間は同じでして。
林:わはは、そうなんですか!!
對馬:弊社でいちごチョコミントを提案した当時、本人は「コンポタージュ味を発売したときと同じぐらい武者震いがする」と言ってましたけど。
山本:ふふふ、武者震い。
對馬:全国の営業が集まる企画会議の場で、みんながちょっと引いちゃうくらいの情熱で「ミントを買う人はいちごを買う。これにはもう可能性しかない」って。
山本:ははは。
對馬:その翌日くらいに、彼は高熱を出して倒れてましたけど。
林:奇をてらっているのではなく、明確なデータに基づくものなんでしょうけどね。
對馬:キラキラした眼差しで聞く若手と、ポカンとする上層部で二極化してましたけどね、はは。
林:ちなみにいちごチョコミント販売後の反応っていかがでした?
對馬:シンプルかつ可愛らしいパッケージが女性にウケたのか、とても好調でした。名前は出せないですが、あのスーパーなカップと同じぐらいの販売量で、珍しいケースだと言われましたね。
林:良かったですね。あのアツいプレゼンの結果が出て。
對馬:その方、コンビニさんにも一軒一軒プレゼンしてましたからね。「俺がやる!」って。情熱と理論が伝わって、置いていただけたのかなと。
山本:すっごくアツい。
林:(赤城乳業さんって)ホントにフラットな組織ですね。
對馬:社員のヤル気をとても汲んでくれる会社です。
赤城乳業チョコミントメモ
いちごチョコミントは、ガリガリ君リッチコンポタ味の仕掛け人による、堅実にはじき出された勝算とアツいプレゼンから生まれた。会議の翌日は高熱で寝込んだが、とってもよく売れた。
ブームの追い風で三年居座ったガリガリ君リッチチョコミント
山本:満を持して、出ましたよね。ガリガリ君リッチチョコミント。踊るほど嬉しかったんですけど。あれもブームきっかけですか?
對馬:2018年5月が最初の販売時期で、ブームとかぶる形にはなりますが、開発自体は2016年のプチブームあたりからじわじわと進めていました。ブームの追い風もあり、今年も含めて三年ほどやらせていただいている商品になりますね。来年はちょっとどうなるかわからないんですが。
山本:そうなんですね(ショック)。
對馬:リッチのフレーバーって、実は毎年やってるものって多くないんですよね。
林:そうなんですね!
對馬:特に個食タイプ(バータイプ)のものって、三年間毎年やったのチョコミントだけなんです。非常に安定して好調だったんですよ。しかも5月から8月の三か月という短い期間ではあったんですがね。
山本:チョコミントの追い風、まだまだ吹くといいですね。
對馬:う~ん、ブームが巻き起こった2018年をピークにやはり落ち着いてはきてますが、来年あたりもう一回ブームを起こすくらいの何かを考えておりますので、ご期待ください。
山本:わー、楽しみすぎますね。やったー!
赤城乳業チョコミントメモ
ちなみに、對馬さんのチョコミントのオススメな食べ方は、やや溶けかかった状態がベストとのことです。
ソーダ=ブルーのイメージはガリガリ君の影響?
話を聞いているだけでお腹一杯になった。大満足だ。取材開始5分で早くも美味しさの理由がわかったとき、ちょっとわたしの顔色もミント色になり変な汗が出てきたが、親切な對馬さんのおかげでたくさん興味深いお話をうかがうことができた。
チョコミントでそそられる要素の1つに色がある。アイス業界に彼が登場したときは、「青いアイス、すげー!」と誰もがどきどきしたハズだ。そんな色についてもう一つ、對馬さんからお話をうかがった。なんでも、真夏の青空のようなブルーがソーダの色として定着したのはガリガリ君の影響かもしれないという。確かに、氷菓子として市民権を得たカラーであることには違いない。アイスにおける青色と緑色は、とても魅惑的な色なのだ。
取材協力:赤城乳業株式会社