AIに聞いてみた
僕らが書いた書道をAIは理解できるのだろうか。
なんか理解してる!
怖いよ。
AIの薫陶をうけてAI書道の応用編である。
モニターに出された先生のお手本を意識しながら黙って書く。書道はこころの平穏が大事と学校で習ったがAI時代とてそれは変わらない。
AIらしい文字がだんだん上手くなってきた。しかし好きなものを漢字にしてしまうあたり、まだ人間らしさが残っている。そしてどこかカツっぽさがあるような気がする。
さすがっすね!先生!と言いたくなるぐらい対象物との関係が見えない。
意味とかダサいから早く忘れなよ、とAIは教えてくれているようだ。そもそも筆文字なのに万年筆やボールペンを添えるあたりアナーキーさもある。
モニターのなかだけにあったAI漢字がリアルワールドに現れた。
とんでもない外来種を連れてきてしまったが、もうひとつやりたいことがある。
AIの世界では墨がすぐ乾きそうだが、ここは中野区なので乾くまで1時間ほど待った。そのあいだに別の撮影をした。
「教室。後ろには書道が壁に貼ってある」などの指示で出てくる部屋だ。
もしくはAI税務署のロビー。AI小学生が書いた「明るい納税」「確定申告」という書が貼ってある。僕には読めないけど。
この世に現れたAIの部屋に入ってみよう。
50年以上生きてきた疲労感というか、肌に刻まれたディテールがAIっぽさを打ち消している。もっとツルっとAIになりたかった。
今回の撮影に参加した全員でAI部屋に入ってみた。
こうして自称AI、でも実際はデイリーポータルZにしか見えない写真が撮れた。
僕らの祖先は、黒船に対抗するために力士を連れていき、自動車を馬なし馬車と呼んで理解しようとした。そしていま、AIになれてない。
僕らが書いた書道をAIは理解できるのだろうか。
なんか理解してる!
怖いよ。
おまけ写真
ここから
会員特典コンテンツです
この先は「デイリーポータルZをはげます会」会員向けの有料コンテンツです。会員になるとごらんいただけます。
【お知らせ】
10月14日 (月)10:59まで、はげます会初月無料キャンペーン実施中!
すべての記事のおまけ見放題、会員限定記事、メルマガ、広告OFFなど特典たくさん。くわしくはこちらをごらんください。
<もどる | ▽デイリーポータルZトップへ | |
▲デイリーポータルZトップへ | バックナンバーいちらんへ |