特集 2024年10月26日

料理番組の「5分煮たものがこちらです」を家でやるとどのくらい大変?

本当の手順はこれだ

もちろんマジックではなくて時間短縮のための準備をいろいろとしていたからである。
手順を書き出してみるとこのようになっていた。

赤字で書いているところがあらかじめ用意しているものたちが登場する部分だ。
火にかけたあとに煮立った鍋が出てくるところは、まさに文字通り「5分煮たものがこちらです」である。

しかし、これを実現するためには準備が必要になる。
すべての準備を反映した手順はこうなっている。

だいぶ手順と登場人物が増えているな!
本編とは別にサポート1・2・3と3通りの準備が必要になっている。

本編の煮込みを作る前に、サポート3の部分で既に完成品が出来上がっているのもポイントだ。

このあたりを踏まえて、すべての調理の様子を振り返っていこう。

本当の3分クッキングの始まりだ!

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これが本当の3分クッキングだ

まずは最後の盛り付けで出てくる完成品を最初に作っておく。

最後の手順に必要なものを最初に作るのはなんだか変な感じだ。とりあえず煮て皿に盛っておこう。

完成品が出来たら、実演で使う材料の用意だ。

本来は1つで良いはずの厚揚げを、たくさん用意することになる。
しれっと完成品が混ざっているのが何度見ても面白い。今から作ろうとしているものが既にある。タイムパラドックスが起きそう。
調味料も計って小皿に入れておく。これ、すごく料理番組っぽい。
しいたけと長ネギ、(撮り忘れたが)厚揚げも事前にカット。
本編の調理開始前に、鍋に材料を入れて火にかけておく。さっきも見たような写真だが、全部違う工程である。

事前に手順をまとめておいたはずなのに、それぞれの材料が何セット必要なのかがわからなくなって混乱した。
厚揚げは何セット用意すればいいんだっけ?ネギの小口切りはいつ必要なんだった?パニックである。

ここまでに40分くらいかかった。高速煮込みが8回くらい作れるはずの時間である。

しかし、これで準備は完了だ。

作業もうまく流れるように、手順に沿って材料や鍋を並べておく。完成品の存在感よ。

流れるような作業にはここまで準備が必要なのか。たいへんだ。

だが、この準備によってスイスイ進んでいくことになる。

ネギを切る実演を少ししたら、それは置いといて鍋を出す!
調味料をその場で計らず、とにかくどんどん入れていけばいいのがラク!気持ちいい!
鍋を火にかけてすぐ、隣から煮立った別の鍋が現れる。これが一番やりたかった!
出来ました!という写真だが、実際には鍋からの盛り付けすらも省略している。完成品にネギを振り掛けただけだ。

準備をしておくとこれほどまですがすがしいものか。どんどん進んでいくのが快感だ。
これを味わうためにCBCはこの形式にしているのではないかと思うほどだ。

実際にやってみて思ったことは、手順がしっかり頭に入るということだ。
事前に準備をしているので、次にどうすればいいのかがすっと頭に浮かんでくる。

初めてのメニューでもこれなら焦ることはない。事前に完成品を作ったりするので、実際には初めて作るメニューにならないかもしれないが。

欠点はたくさん出来るということだ。昼ご飯に困らないぞ。

楽しいスピード感

家で3分クッキングごっこをするのはかなり楽しい体験になった。このスピード感は体験してほしい。

ただし、厚揚げの煮物を消費し切るために4連食することになった。
もしやるなら今回のように副菜を選ぶのが良さそうだ。

実は酸辣湯麺も同じようにやってみたのだが、なかなかの量が出来てしんどい思いをした。
メインを張るメニューは選ばない方がいいだろう。

酸辣湯麺のスープはまだ余っている。厚揚げにかけて食べよう……。
酸辣湯麺を作る様子はこちら

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