自由ポータルZ 2022年7月8日

60点くらいのあるある・にわかプレゼン大会~自由ポータルZ

こんにちは、編集部 石川です。ギターを弾いたあとそのままにしておくと、翌日のチューニングのずれで季節を感じます。冬はあんまりずれないんですよ。暑い日はめちゃくちゃ下がります。意外なところに表れる風流です。

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では今週の自由ポータルです。

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【もう一息】「60点くらいのあるある品評会」をやってみた

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[投稿者]せいぎのみかたの片割れさん (note
[コメント]大勢からの共感が得られるほどのパワーは無いが、かといって毒にも薬にもならないというほど無味無臭ではない、クオリティで言えば「60点くらい」のあるあるを集めて品評会をやってみました。ぜひご覧ください。

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石川大樹のコメント

品評会部分は話し慣れている人が集まっているだけあってさすがの面白さでした。マグマのところの「最悪の一休さん」とか、気の利いた喩えがバンバン出てきてすごかったです。それに品評会を通して「60点のあるある」の面白さがちゃんと浮き彫りになってくるところも良かった。書き起こしも面白い発言だけ拾って短くまとめていて、うまいと思いました。

というわけで内容は文句なしに面白かったのですが、記事としては本題に入るまでが長いので前置きを短くした方がいいと思いました。記事自体もかなり長いので、涙を飲んでもうちょっとカットしても良かったかも。それから、3つの部門分けの差異がちょっとわかりにくかったので、カテゴリに分けることを話の軸に持ってこなくてもいいのではないかなと思いました。

あと終盤のノートパソコンのところ、笑い声の動画が入っているのよかったです。盛り上がりが伝わりました。

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古賀及子のコメント

偶然にも人が集まって話し合うタイプの記事を2本選んでしまいました。

「60点くらいのあるある品評会」というコンセプト、すごくおもしろいです! 有識者も語れる方々がちゃんと集まって、対談にも気の利いたコメントがちゃんと出てきてさすがです。

せっかくなのでもっと全体をコンパクトにするとキャッチーになります。

品評会に入る前、冒頭が長いですよね。それほど難しい企画ではないので、いきなり会に入ってしまったほうが読者としてはついていきやすいです。

部門を分けたのも説明が長くなる要因だったかも。「60点くらいのあるある」にちゃんとパンチがあるのでその1本でいいと思います。

採用も40本近く採用して最後によかったものを選んでいますが、よったのを先に見せて、それほど盛り上がらなかったネタはカットすると濃くなります。 

 

【もう一息】にわかプレゼン大会 -全然詳しくないんだけれど、好きなものを語らせてくれないか?-

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[投稿者]竹原さん (北から来た
[コメント]「にわかだって良い!好きなものを語ろう!」をコンセプトにプレゼン大会を開催しました。
4名の選ばれしにわかたちが、フルーツ酢ドリンク・鬼滅の刃・音楽理論・競技プログラミングについて、たくさんの情熱とそこそこの知識でプレゼンを披露します。
各自の熱量が遺憾なく発揮されたプレゼンと、かゆいところに全く手が届かない質疑応答とをお楽しみください。

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石川大樹のコメント

それぞれのプレゼンがちゃんと「にわか」しているのがよかったです。プレゼンはちゃんとしてるのに質疑でにわかがばれていくフルーツ酢、プレゼン段階からしっかりにわかな鬼滅の刃など、それぞれに違ったにわか性があるのも面白いですね。

4本のなかでは主催者の竹原さんのプレゼンがちょっとトリッキーでとっつきにくい感じがしたので、主催者はいちばんキャッチーなスライドを持っていく気持ちでいるといいかも。全体の見本ということで。

あ、あとこちらも盛り上がりを伝える工夫がされているなと思いました。途中で笑っている表情のキャプチャが入るのがよかったです。

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古賀及子のコメント

コンセプトはちゃめちゃに良いですね!
シリーズ化してメンバーかえて続けても持つくらい強いネタだと思います……!

そねさん、戸澤さんを通じてこの企画のキモが「にわかだけど語りたい」ではなく「にわかじゃないと語っちゃだめ」だということが伝わりました。さきのそのあたりのコンセプトははっきりさせておくとよかったかもしれないです。

戸澤さんのドリンクについての詳しくなさと調べる気のなさ、戸澤さんのまさかのハマったきっかけと漫画を読んでいないという現状、しびれます。

デイリーポータルZにはヘボコンというイベントがあるのですがご存じでしょうか。正式名称が「技術力の無い人限定ロボコン」といいまして、ロボットを作れない人が無理やり理想だけでロボットを作って戦わせるロボット相撲大会なんですが、ルールに「ハイテクノロジーペナルティ」というのがあるんです。

技術力があると減点になるんですよね。このプレゼン大会も、詳しさが露呈したら減点とか、評価の軸がはっきりするとよりエンタメとして強くなりそうです。

プレゼン中だけ、話者以外からのつっこみや反応が記名じゃなくなる記載方法はすごく上手だなと思いました。外野としてまとめることですごく読みやすくなってます。

 

【もう一息】野菜の代わりに果物でお料理しよう!

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[投稿者]愛川やわさん (愛川やわのnote
[コメント]家族のために奮闘するお料理日記です。

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林雄司のコメント

思い切り失敗してて笑いました。最近のネットの記事ってスキルある人が無理なことを成功させてやっぱりプロすげえ、みたいなパターンが多いので新鮮です。

とはいえ、失敗を笑ってくれる人は少ない(みんな成功が大好き)ので、がっかりをおもしろく描く必要があります。

シンプルには、まずさをしっかり描く、または食べた人・自分を観察するとかですかね。

「まっず」「普通においしい」と平易に表現してますが、ここは「スズムシのカゴのよう」「バリウムより美味」とか、大喜利だと思って書くと映えます。

 

Tips:対談は残すところを先に決める

対談に限らず、会話文で構成するような記事の場合、面白いところを残したうえでいかに短くするかがポイントです。長いとすぐ冗長な記事になるので。

その際のやり方ですが、まず残したい発言を決めます。これは単純に面白いところをピックアップするだけですね。

で、あとはそれ以外の発言をバンバン消します。おもしろい発言を残すために最低限必要な流れだけを残すようにします。そうすると密度の濃い会話文ができます。

このあたりのやり方については、インタビューのうまい まいしろさんに話をきいた記事がありますので、参考にしてみてください。(記事後半)

ではまた来週~

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