自由ポータルZ 2022年7月1日

ドイツ料理「死んだおばあちゃん」を作って食べてみた~自由ポータルZ

こんにちは、石川です。

ルンバが毎日ケーブルを巻き込むせいで、ゲーム用のコントローラーが壊れました。時間がなくても睡眠を削ってゲームをやってしまう、僕の生活も掃除してくれようとしたのかもしれません。

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【入選】ドイツ料理「死んだおばあちゃん」を作って食べてみた

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[投稿者]オカダマさん (note
[コメント]「死んだおばあちゃん」という名前のドイツ料理をメインに、奇妙な名前のドイツ料理でコースを作ってみました。

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古賀及子のコメント

おもしろかったです!

ドイツには「死んだおばあちゃん」という料理がある、これだけでもうすでに勝ち確というか、強度のあるネタなんですが、できあがりのくだり、小見出し「本日のメニュー」以降でいきなり超剛腕のテーブルコーディネートをぶちかますのには吹き出しました。

この仕上がりを冒頭画像にせず、冒頭はいらすとやの画像を出しておくのは余程の胆力です。

特殊アビリティ(激烈にうまいテーブルコーディネート)は冗談に近い働きをすることをよくわかっているんだなと思わされました。でもやっぱりデイリーポータルZに載せるなら冒頭でもう見せちゃうかな……。

せっかくなので検証記事の定番の段階を踏んでおくと、テキストが締まると思います。これは自由研究と同じで……

(1)何をやるか
(2)どうしてやりたいと思ったか
(3)どうなると予測するか
(4)結果
(5)結果から得たこと、感想

今回は「予想」が抜けていたわけですが、ここを押さえておくと「ちょっといい感じじゃない?」がぐっと際立ちます。

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石川大樹のコメント

不穏な名前の料理が続々登場しておかしかったです。

表題の死んだおばあちゃんにかぶせて死んだおばさんが出てくるのがもうダメですね。声出して笑ってしまいました。

文章も、張り切った冗談はないのですが、優しい印象のテキストの中に『さっそく「死んだおばあちゃん」を作っていきましょう。』とか『ドイツ料理ではおばさんも死にます。』みたいな、ネタのうまみを生かしたちょっと笑える表現が盛り込まれていて、センスがあるなーと思いました。「壁が落書きだらけなのがこのエリアの特徴です。」もユーモアの利いた一文だと思いました。

個人的には記事としてわりと完成してるかなーと思うのですが、ひとつ思ったのは「死んだおばあちゃんという料理があるらしい」っていうのがぼんやりした噂のまま扱われているので、出典をはっきりしておくとネタの土台部分の説得力が増すかなと思いました。冒頭に人から聞いたと書いてあるので、それを具体的にいつ誰からきいたっていうエピソードとして紹介するとか。

ですがまあそれは些細なことで、とても面白い記事でした!

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林雄司のコメント

おもしろいですね。むかしロシア料理の店のメニュー見てたらやっぱり「鋼鉄の馬」みたいな名前が並んでいました。ヨーロッパの文化なんでしょうか。日本だと渋谷のすうぷ屋しかやってないですね(今調べたら閉店してた)

さてアドバイスです。いちばん目立つところにあるいらすと屋はもったいないかな。いらすと屋を使うと「よくあるサイト」になってしまって、オリジナリティがなくなるんですよね。
タイトルにある「死んだおばあちゃん」の料理写真を先頭に持ってくるのがいいと思います。

 

【もう一息】タマザラシのかんざらしを作る時

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[投稿者]ねぼすけさん (note
[コメント]ポケモンを食べてみました。

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古賀及子のコメント

仕上がりめちゃかわいい!結果に対して自己肯定感がしっかり高いのもよかったです。勝手に盛り上がってくれるのは読み手として一番リラックスできます。

テキスト全体、ひょうひょうとしていながら、書くべきことはきちんと押さえてあってぬかりないですよね。

>このまま家宝にしたい。
>そんな素晴らしい宝を茹でていきます。

こんなかんじで、可笑しみと実況が両立されていました。上手です。

タイトルと冒頭、寡聞にして「タマザラシ」も「かんざらし」も知らず、知らない二つについて「似てない?」とぐいぐい来るのには笑いました。

「かんざらし」がメジャーでない自覚は、記事を読んでいると持っているんですよね。だからタイトルや冒頭は冗談かなとも思ったのですが、もしデイリーポータルZで扱うならもう少し間口の広いタイトルと冒頭にすると思います。

最後が怖いのは、もし今後もご投稿いただけたら追って相談しましょう!!!

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石川大樹のコメント

いいですね!個々の白玉ザラシもかわいいし、ぎゅっと詰まったかんざらし姿もたまりません。

「白玉粉の卒業写真みたい」っていうのが気に入りました。喩えとしての面白さもあるんですけど、それ以上になんか嬉しそうに書いてるのがすごくいいなと思って。ここに限らず記事全体がハッピーな感じがするんですよね。

オチは、怖いことの賛否はさておき、提示のしかたがもう一歩かなと思いました。自分がタマザラシを食べる→上位の捕食者に食べられる(=食物連鎖)、っていうのはわかるんですけど、唐突すぎて一瞬考えないとわからないというか。説明が足りてない感じ。後ろ、って誰の声?とか。

一瞬考えてる間におもしろの波は去ってしまうので、スッとわかるようにしたいですね。

 

【もう一息】スシローはハンバーグが1番美味い

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[投稿者]庭氏さん (帳尻を合わせるまで死ねない
[コメント]先日友人とスシローに行った際にハンバーグばかり食べていたら驚愕されたのをきっかけに書いた文章です。スシローのハンバーグは美味しい。

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古賀及子のコメント

常連の庭氏さん! これは大事なネタですね!

基本的に記事ネタというのは外から拾ってくるものです。なにか面白いものはないかな、変わったものはないかなと。

でもまれにボーナスがあります。「自分に変な癖がある」のがそれで、まさに「スシローはハンバーグが1番美味い」はドンピシャです。

だからここは勝負です。いわゆるおいしいネタ、うまいこと書けたら良い記事になります。

冒頭から丁寧に淡々と解説し、小見出し「個人の見解」で本題へ入り、その良さの解説もよどみなく上手でした。

せっかくなので、まるまる1本かけてスシローのハンバーグの良さを語るくらいでもよかったかもしれません。

どうしてハンバーグ寿司が好きになったのか、他のネタは食べないのか、スシロー以外の回転すしチェーンでもハンバーグを食べますか、 同行した友人たちの反応はどうか、友人たちに食べてもらったときの反応はどうだったか……。

後半のミニハンバーグ頂上決定戦もおもしろかったです。でも前提をもっと固めてもよかったかなと思いました。

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石川大樹のコメント

「スシローはハンバーグが1番美味い」なので普通はスシローの他のネタと比べるべきだと思うんですけど、ハンバーグに気を取られるあまりよそのハンバーグと比較し始めますよね。これすごくいいと思います。論理的にはおかしいんだけど、間違ってるって捉えなくていいです。パッションの暴走じゃないですか。記事のいちばんうま味のところだと思います。ただ明示的に説明があってもいいかも。こうなっちゃいましたテヘヘっていう。

ですが記事全体としてはちょっと地味な印象があって、下記に気を付けていただくとより良くなると思います。

いっこはテンションで、いまずっと一定なんですよね。淡々とした印象なので、緩急つけた方がいいです。「初戦の結果は……ごろんと肉厚ハンバーグの準決勝進出だ。」っていうところ、せめてここ「なんと、ごろんと肉厚ハンバーグ、準決勝進出!!」くらい言ってもいいですよね。(本当は表現も凝ると更によくなりますがいったんテンションの話で)。

序盤のスシローのハンバーグ推しパートも、もっと力説テンションでいいと思います。この辺りはライター月餅さんの新人賞入選作が白眉なので、参考にしてみてください。

あと食べ比べの写真が地味な印象があるので、色味を入れるといいです。家で撮るときは明るい色の服を着るとか。

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林雄司のコメント

へー。肉塊。ハンバーグ寿司ってケチャップがのってるとケチャップ味になっちゃいますもんね。

さて、こういう個人の偏愛ものは熱量が決め手です。

「ほとんど肉塊である。」

このテンションでもっと読者を説得してほしい。このあとは「素材にこだわり」「他の追随を許さないほど美味しい」と普通の言葉なんですよね。目の前でサーモンを頼もうとしている人に、ハンバーグ寿司にしろと説得するつもりで考えてみてください。奢るから食ってみて、とか。

ハンバーグに限らず、原稿を書く前に人に説明するのはおすすめです。興味ない人の気をどうやって引くか頭をフル回転させますから。自分でも思ってもない表現を言ったりして、表現が増えます。

ということなので、書き出しから「やはりスシローの1番の魅力は、ネタの美味しさにある。」までの数行は削った方がいいでしょう。説得なんだから最初からパッション全開でいきましょう。

 

Tips:自撮りの時は動画が楽

物を食べて味を使えるときとか、何らかの感情を伝えたいとき、自撮りで表情を見せるというのがデイリーでは定番の手法です。

できれば本当は家族や友達など、仲のいい人に撮ってもらうと一番自然な表情になります。ひとりだと撮影の有無にかかわらず表情が出にくいので。

ですが毎回頼めるとも限らないので、自撮りするときのTips。

自撮りってけっこう硬い表情だったり、わざと作った顔になりがちなんですよね。自分でシャッター押しても、セルフタイマーでも。身構えちゃうから。

そういう時、おすすめしたいのは動画でおさえちゃう方法です。そうするとをカメラ操作しなくていいので自然にふるまえますし、あとで良く表情が出ている瞬間を選んで切り出すことができます!

ではまた来週~

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