手編みのデパート紙袋～自由ポータルZ

古賀及子のコメント

これは良いですね～っ！ テーマが最高なうえ、めちゃくちゃかわいく上手に仕上がっているのでトップ画像でいきなりつかまれました。

ワンランク上のエコバッグとは何かを考えたときに「やっぱり紙袋ではないだろうか？」と答えが出る前半にもいきなり説得力がありました。そういえば私達には紙袋があったよなと思わされます。紙の糸というものの存在も「へぇ」がありました。

後半、本物を求めてデパートに行ったところで、行列でビニール袋と茶色い紙袋があることを知り、そこから白い紙袋をゲットする展開も熱かったです。「ござるんか～い」笑いました。

全体的に勢いで書かれているのが良さですが、もう少しじっくり作業の様子（紙の糸の手触りや一般的な毛糸との違い、紙の糸の価格、制作にかかった時間など書ける情報は全部書いていって、あとでキャッチーでないと感じた部分を消すといいと思います）や自分の心情を観察していくと文章がふくらんで記事としての強さが出てくるかなと思います。でもすごく好きです。良い記事です！

林雄司のコメント

西武百貨店が文化を牛耳っていた時代と地域に住んでいたのでこの柄には弱いです。

ふにゃっとしている西武の袋の柄が味わい深い。

「近所で買ったのに、まるでデパ地下気分。」

このフレーズできれいに収まりましたね。西武の店員に見せて反応伺うとかやっちゃってもいいと思います。店員じゃなくても身近な人でも。

古賀及子のコメント

おもしろかったです！ あの席が好き→じゃあ作ろう、この流れから、結果的に「あの席の正体」を知る流れになるのすごく良いですね。

正式名称である「袖仕切り」が判明し、JR車両の袖仕切りの工夫が明らかになる。興奮しました。

その知り得たことに忠実に工作に挑んでいくかと思いきや「完璧な設計図」が適当なのに笑わされます。とはいえ作ったダンボールパーツの細かさが異常で、手を抜いていないのはちゃんと伝わります。

スプレーが足りなくなるのは工作あるあるですよね、臆せず失敗を書いてからのリカバリも根性あったし、自作したからこそ「肘が動かせる」ことの良さにいよいよ気づくラストも感動的でした。

これは川鵜さんの記事のオリジナリティの根幹でもあると思うので、デイリーポータルZの仕様の話として聞いてもらいたいのですが、「もう一息」にさせてもらった理由として全体が少しガチャガチャしている部分があると感じています。

写真のサイズを統一することでだいぶ落ち着くと思うんですよね（「チョキチョキ　オラ！」のあとにばかでかく表示するなど演出意図のある拡大は別です）。でも本当に、これは仕様の話です。

林雄司のコメント

あの席はいいですよね。共感はあるけど有名すぎないという絶妙なネタ選びでした！

ダンボールのくり抜きも、途中の色塗り、コピー用紙でリカバリ、どれも荒々しく生々しい。

最後のカップラーメンの展開も意外でした。

無表情にする文化がネット記事にあるけど、キャプションとあってる表情でも良かったかな－とは思います。

石川大樹のコメント

工作の豪快さに笑いました。乱暴な工作ですがにそれはそれでちゃんとそれっぽく仕上がってるのがおかしいです。

そしてそれを家の椅子につけるミスマッチ。家に生活感があるのが良いんですよね。プライベートな空間に急に電車っていう「公」が入り込んできてる違和感というか。

最後カップラーメンを食べるくだりは面白くはあるのですがちょっと唐突な気もしたので、「電車の中でよくやることの再現」「電車の中でやってみたいけどできなかったこと」のどちらかに振るとおさまりが良かったかもと思いました。

林雄司のコメント

しょっちゅうドラッグストアで見かけているのにこの発想はなかった。うっかりクリシェを書いてしまいました。

どれもそうとしか思えない響きがありますね。

記事がすべて楽しい妄想で中2っぽくて最高なんですが、これを身体で表現するとか目に見える形にすると一般性がでるかもしれません。

それか、楽しそうにこれを考えている人たちの写真でもいいです。何かしら人の姿が見えるところがあると。

林雄司のコメント

「ご自由にお持ちください」はいいですよね。突然開かれるフリマ。

こういうコレクションものって数を集めて圧倒させるか、おもしろいものを厳選して全編サビにするかなんですが、これは後者ですね。

うまくいってると思います。

2017年のラジカセは新しいのが来たんじゃなくて、2017年にカセットで聞くものがあってそれが終わった、とかもっと妄想できそうですね（こういうの楽しいですね）。

妄想がやや既存の物語に引っ張られているところがあるので、もうひと回転させてステレオタイプを振り切ってもいいかも。