古賀及子のコメント
その文化をちゃんと知らなくても読むとものすごく可笑しい記事があるの、よくあるじゃないですか。完全にそれです。笑いました。
TM NETWORKの「Get Wild」だけで43バージョンがある→曲を流してどの曲かをかるた形式で取り合うゲームを作った→そのかるた大会をやるので改めて各曲について説明します、という記事なんですが、「Get Wild」が愛された曲で一般的にも歌詞を人々が広く引用してることもあって解説がもういちいちよく分かっておもしろいんですよ。
>アスファルトがタイヤを切りつけるまで11分30秒あります
ここですよね。「Get Wild」という曲のおいしさがすごい。
>歓声が全Get Wildの中で一番大きいです。
こことか、同曲のバージョン違いが40以上あるうまみを十分に発揮しています。
「Get Wild」に頼らない可笑しさももちろんあって
>イントロは歓声→チュイーン→ジャジャジャジャン→手拍子→ジャジャジャジャンという展開になっています。
>パトカーのサイレンに対してこちらのサイレンは甲子園っぽいサイレン
>ハープと木琴の音がかすかに聴こえます。あと銅鑼が鳴ります。
この辺り大好きでした。単純に文章がこなれていておもしろかったです。
ほっとしたのは、筆者のシラオサさんが本気でとにかく「Get Wild」が大好きというところです。「かっこいい~!」と素直にしびれるくだりもありいい記事だなと思わされます。
内容がもう少し立体的になると企画記事として整うはず。
・詳しくない人を集めて熱く語る
・かるた大会のレポートを添える
・マトリクスで各曲の傾向を解説する
などなどの展開をつければよいと思うんですが、この記事はもうこれで全然いいです。