自分はキリンが好きなのですがアミメキリンしか見たことがなく…ぜひマサイキリンを見てみたいと思い今回お伺いしました。
あなたはマサイキリンを見たことがありますか
キリンが好きだ。
スタイリッシュな身体のフォルム、”めちゃくちゃ背が高い”というわかりやすいキャラの立ち方、クリーム色と茶色の特徴的な模様、大きな目。青空に一番映える動物は間違いなくキリンだと思う。グッドデザイン賞をあげたい。
スタイリッシュな身体のフォルム、”めちゃくちゃ背が高い”というわかりやすいキャラの立ち方、クリーム色と茶色の特徴的な模様、大きな目。青空に一番映える動物は間違いなくキリンだと思う。グッドデザイン賞をあげたい。
左は4歳の頃の筆者が描いたキリン、右は17歳の頃描いたキリン。そう、キリンが好きだ
「キリンさんが好きです、でもゾウさんのほうがもっと好きです」というCMがあったが、ゾウの踏み台にされるキリンが心底不憫でならなかった。
で、突然だが質問である。
「あなたはキリンを見たことがありますか?」
こう訊かれたらほとんどのひとはYESと答えると思う。では質問を少し変えよう。
「あなたはマサイキリンを見たことがありますか?」
自信を持って首を縦に振るひとはぐっと減ると思う。実は自分もマサイキリンを見たことがなかった。今まで見てきたキリンはすべてアミメキリンという種だったのだ。
何せマサイキリンの7頭に対し、アミメキリンは日本に160頭以上いるらしい。
で、突然だが質問である。
「あなたはキリンを見たことがありますか?」
こう訊かれたらほとんどのひとはYESと答えると思う。では質問を少し変えよう。
「あなたはマサイキリンを見たことがありますか?」
自信を持って首を縦に振るひとはぐっと減ると思う。実は自分もマサイキリンを見たことがなかった。今まで見てきたキリンはすべてアミメキリンという種だったのだ。
何せマサイキリンの7頭に対し、アミメキリンは日本に160頭以上いるらしい。
キリンと言われてぱっと思いつく姿は多分アミメキリンのはず。これは金沢動物園のアミメキリン
「キリンの種類とか興味ないな」という方もいるかもしれないが、ちょっとここらへんキリン界では熱い話題なのではじめに説明しておきたい。
キリンの種類が判明したのはつい2年前のこと
そもそもキリンは最近まで1種類の「キリン」という種であり、その中に「9~12種類ほどの亜種が存在している」と思われてきた。
これまで考えられていた「キリン」という括りの中の9亜種。ここにコルドファンキリンなどを含め12種と考える説もある
しかし2016年、それを覆す事実が判明する。「キリン、実は4種いるぞ!」という研究結果が出たのだ。DNAを調べていくうちにそれこそ「ヒグマとホッキョクグマくらい違う」ほど彼らの間に遺伝子上の違いがあることが分かったのである。
新分類。この4種のあいだでは野生の環境では交雑もしないとのこと
おまけ、終わり
とにもかくにも、メジャーなわりにキリンの研究者は少ないらしくまだまだ解明されていないことは多いのだとか。
マサイキリンがどこにいるか調べよう
ではマサイキリンはどこにいるのか。こういったときに役立つのが「日本動物園水族館協会」webサイト内の「飼育動物検索」である。
見たい動物を検索すると飼育されている動物園が表示される素敵なサイト
検索をするとアミメキリンが全国の45園で育てられているのに対し、マサイキリンは4園にしかいないことがわかる。鹿児島、熊本、宮崎、徳島。そう、本州や北海道には1頭もおらず、九州と四国でのみ飼育されているのだ。さらに言うと四国には1頭存在するのみなのでほとんどのマサイキリンが九州に存在することになる。
なぜ九州に固まっているのか、話を聞いてみたい、そしてマサイキリンをこの目で見てみたい。ならば行くしかない、目指すはいま日本で最もマサイキリンの多い動物園、鹿児島市平川動物公園だ!
なぜ九州に固まっているのか、話を聞いてみたい、そしてマサイキリンをこの目で見てみたい。ならば行くしかない、目指すはいま日本で最もマサイキリンの多い動物園、鹿児島市平川動物公園だ!
キリンを求めて約250里
というわけでようやく本題である。
直線距離にして1,000kmほど南下して鹿児島へやってきた。9月下旬でありながらこの日も気温は31度。南へ来たのだなぁと実感させられる蒸し暑さだ。
直線距離にして1,000kmほど南下して鹿児島へやってきた。9月下旬でありながらこの日も気温は31度。南へ来たのだなぁと実感させられる蒸し暑さだ。
はるばる来たぜ鹿児島(はじめて来た)
いきなりキリンに会う前にしっかり背景をお伺いしよう。
話をしてくださったのはキリン飼育係の田邊さん、教育普及係の落合さん、プライベートでケニアにキリンを見にいくほどキリン好きの獣医師、伊藤さんの3名。
こちらは北向ハナウタとウェブマスターの林さんでお送りします。
話をしてくださったのはキリン飼育係の田邊さん、教育普及係の落合さん、プライベートでケニアにキリンを見にいくほどキリン好きの獣医師、伊藤さんの3名。
こちらは北向ハナウタとウェブマスターの林さんでお送りします。
左から筆者、落合さん、田邊さん、伊藤さん
田邊さんの「飲み物は(お茶じゃなくて)焼酎の方が良かったですか」という鹿児島らしいもてなしからスタート。
そもそもマサイキリンって?
マサイキリンとアミメキリンって体格も違うんですか。
マサイの方がオスでいうと0.5~1mくらい大きいですね。
アミメはほっそりした印象がありますね。柄のせいもあるかもしれませんが。
白の部分が少ないので遠目にキュッと見える。
キリンだったら1mくらい誤差なのでは?
林さん、さすがに1mの差は大きいと思います。
それと、今回平川動物公園の方々がマサイキリンのことを「マサイ」、アミメキリンのことを「アミメ」と呼んでいたため、そのまま表記していく。
それと、今回平川動物公園の方々がマサイキリンのことを「マサイ」、アミメキリンのことを「アミメ」と呼んでいたため、そのまま表記していく。
自分は鹿児島から出たことなかったので、”キリン”といえばマサイなんですよ。だからアミメを見たときに「全然違う!」と思いましたね。キリンとは思わないレベル。
キリンとは思わないレベル!
私は千葉に住んでいて逆にアミメしか見たことなかったのでマサイに憧れがありました。
雰囲気も違いますし、見てて別の生き物と感じます。
すごい、別の生き物と感じるほど違うものなのか。
伊藤さんのキリン愛は相当なもので、キリンが近くにいる獣医大を受け、キリンのいる動物園を探してこの平川動物公園へ就職したという経歴の持ち主だ。
伊藤さんのキリン愛は相当なもので、キリンが近くにいる獣医大を受け、キリンのいる動物園を探してこの平川動物公園へ就職したという経歴の持ち主だ。
メガネもキリン柄。愛が強い
ちなみに上の柄はアミメ。あとで実物の写真をお見せするけれど、マサイはもっとランダムな柄をしているのだ。
なぜマサイキリンは九州に固まっているのか?
全国で160頭を超えるキリンがいると思うのですが、マサイは7頭なんです。
こちらの動物園に3頭?
そうですね、お父さん、お母さんとその子どもです。
7頭中の3頭。実に日本の動物園の半数近いマサイキリンがここにいることになる。
話題は気になっていた「なぜマサイキリンが九州に?問題」へ。まず特定の地域に同じ種が固まっていることについて。
話題は気になっていた「なぜマサイキリンが九州に?問題」へ。まず特定の地域に同じ種が固まっていることについて。
推測もありますが…隣県だとその動物の情報を得やすいですし、近くの動物園であれば繁殖においてもBLが結びやすいんです。
BLってなんですか?
ブリーディングローン (Breeding Loan) のことです。繁殖を目的として動物を貸し出すもので、動物園同士で契約を設けて数年ごとに更新されていきます。
サッカーで言うところのレンタル契約みたいなものだ。購入費をかけずに新しい血統を取り入れられるメリットなどがあるとのこと。BL、Boys Loveしか聞いたことなかった。
キリンの移動って大変なので、それもあると思います。
キリンってどうやって運ぶんですか?
専用の輸送箱に入れて、首を斜めにして運んでいます。
大きくなってからは輸送が困難なので、理想としては2歳までですね。
実際の輸送の様子。キリンの負担にならないように一定時間ごとに首を伸ばせるよう工夫されている(写真提供:平川動物公園)
外国から入ってきたときに日本各地で「マサイ入れたい!」「うちも!」と受け入れてしまうと動物の移動が大変なので、そういう理由があると聞いたことがあります。
特に気候が暖かいからとかそういうことではないようだ(アミメであれば北海道にもいるし)。
つまりはマサイがはじめて外国から入るぞ、というタイミングで手を挙げたのが九州一帯だったのではないか、ということらしい。
つまりはマサイがはじめて外国から入るぞ、というタイミングで手を挙げたのが九州一帯だったのではないか、ということらしい。
キリンは慎重というか、なかなか新しい環境に馴染みづらいとテレビで見たことあります。
箱から出るのも怖がりますし、しばらくは群れからも離して様子を見ます。段階を踏んで。慎重という点ではどの動物でもある程度そうなんですけど。
キリンの慎重さについてはこのあとにも触れていく。当たり前だけど、生き物を育てるのって易しいものじゃない
もっとマサイキリンを推してもいいのでは
ところで平川動物公園はマサイキリンが日本でもっとも多い動物園なのに、特に推されている気配もない。東京から押しかけた自分としてはもっとアピールしてもいいのでは、と思うのだけど…。
2016年にキリンの種類が分かれたのですが、これまでずっと「キリン」という名前で展示をしていたので、うちはマサイがいるんだよ!というのは推してこなかったですね。
なるほど、ここで冒頭の「キリン、4種と判明」の話に繋がるのだ。
百数十頭いるなかで7頭しかいないのであれば、広報としてはもうちょっと推してもいいかもしれないですね。
いま(平川動物公園の)秋の動物公園まつり期間で「好きな動物にエサをあげよう」というイベントを実施しており、当日の開園後から整理券を配布しているのですが、開園前からずらーっと並ぶくらい人気です。中でもキツネザルとキリンは人気ですね。
エサやり!それは確かに人気が出るだろうな。
キリンを育てるための世界的なガイドラインを見せていただいたりしながら、キリンが自分たちの部屋に戻る時間が近づいたため外へ移動することに。
さあ、いよいよマサイキリンとの対面だ!
キリンを育てるための世界的なガイドラインを見せていただいたりしながら、キリンが自分たちの部屋に戻る時間が近づいたため外へ移動することに。
さあ、いよいよマサイキリンとの対面だ!
マサイキリンとキリマンジャロと
連れられてきたのは、この動物園でも推しているアフリカの動物たちを混合展示しているエリア。キリンと一緒にシロサイやダチョウが広いエリアで飼育されている。
へーっと思ったのが、背景に見える桜島をアフリカのキリマンジャロに見立てているのだという話。鹿児島ならではの粋な借景である。
へーっと思ったのが、背景に見える桜島をアフリカのキリマンジャロに見立てているのだという話。鹿児島ならではの粋な借景である。
その日はうっすらとキリマンジャロ、もとい桜島。この立地でしかできない贅沢な展示だ
そしてすっと奥に目を配ると…
いたー!わかりますか、2頭いる!
遠くにいた!
時間は15時45分。だいたいこの時間になるとこの奥の寝室への通路の近くにいるらしい。
ちょっとさすがに遠いなーとカメラを構えていたら、「エサをあげにいきましょう」との提案が。えっ、いいんですか!
時間は15時45分。だいたいこの時間になるとこの奥の寝室への通路の近くにいるらしい。
ちょっとさすがに遠いなーとカメラを構えていたら、「エサをあげにいきましょう」との提案が。えっ、いいんですか!
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でかいぞ近いぞマサイキリン
というわけで餌やり用のエリアまで降りてきた。
おうおう、なんか動物たちが近い気配が!
真っ先にこちらへ寄ってきたのはダチョウ。キミもかわいいな
田邊さんが展示エリアの内側へ入っていく。「連れてきます」とのこと。あの大きなキリンを連れてくる!
落合さん曰くちょっとした目の動きとか顔の動かし方とかを見て、タイミングを合わせて誘導しているとのこと。わからん、すごい。
落合さん曰くちょっとした目の動きとか顔の動かし方とかを見て、タイミングを合わせて誘導しているとのこと。わからん、すごい。
きたきた!うおー
一番手前が子どものハヤテくん。その後ろにお母さんのアヤメ。一番奥にお父さんのハート
模様に着目して欲しい。アミメキリンと比べてもう少し複雑な斑を持っているのがわかるだろう。これが見たかったのだ。すごい、目の前にマサイキリンがいる…。
もう一度アミメと比較しておこう。これは多摩動物公園のアミメキリン(写真提供:筆者の妹)
アミメの整然とした模様もいいが、マサイの野性味溢れる斑も素敵だ。キリンは良い。
もう筆者はずっとこの表情
さあエサをあげてみましょう、と木の枝を手渡される。
真っ先に木の葉に食いついたのは子どものハヤテくん。というか、だいたいはハヤテくんが食べていた。
真っ先に木の葉に食いついたのは子どものハヤテくん。というか、だいたいはハヤテくんが食べていた。
「キリンの引っ張る力も感じてください」という通り、ぐいぐい引っ張られる
顔が近づくとすごい鼻息!
かかる息がとても熱い、距離が、近い!キリンが顔を近づけてくるのは、警戒心と好奇心によるものとのこと。
林さんとハヤテくん
エサを与えるときの会話も録音していたのだけど自分の「うわー!」「うおー!」という感嘆ばかり大きくて大変聞き取りづらい。興奮しすぎだ、ちゃんとインタビューしてくれ自分。
それにしても首の動きがしなやかなのだ
「キリンの首の骨は人間などと同じ7つである」というのは有名な話だけれど、伊藤さん曰く最近の研究で「本来胴体の一部であるはずの第一胸椎(首にもっとも近い胸の骨)が可動する」ということがわかったらしい。
ざっくり言うと胸の骨が「8つ目の首の骨」とも言うべき動きをすることが判明したのだ。このことがわかったのも2016年。いまキリン界が熱い。ちなみに発見したのは日本の研究チームだそうだ。
ざっくり言うと胸の骨が「8つ目の首の骨」とも言うべき動きをすることが判明したのだ。このことがわかったのも2016年。いまキリン界が熱い。ちなみに発見したのは日本の研究チームだそうだ。
どんどん近づいてくる
この距離で見ていると、食べているあいだ口元と同時にお腹がもりもり動いていることがわかる。反芻をしているのだ。
※反芻:食べ物を消化するため、まず口で噛んだものを胃に送って消化し、再び口に戻して噛む、という過程を繰り返すこと。ウシなどが有名ですね。
反芻でほっぺたぷくーっと膨らませるのがかわいいですよ、という田邊さんの言葉の端々にキリンへの愛情を感じる。頬を膨らませるハヤテくんめちゃくちゃ見たいな。
※反芻:食べ物を消化するため、まず口で噛んだものを胃に送って消化し、再び口に戻して噛む、という過程を繰り返すこと。ウシなどが有名ですね。
反芻でほっぺたぷくーっと膨らませるのがかわいいですよ、という田邊さんの言葉の端々にキリンへの愛情を感じる。頬を膨らませるハヤテくんめちゃくちゃ見たいな。
一生の思い出にします
反芻と言ってもこの首を往復させるとなるとすごい労力だ。ウシとは訳が違う。歳をとると首の筋肉も弱くなるのでやはり大変らしい。
この葉はどこかで栽培してるんですか。
いえ、自然の雑木です。平川動物公園の場合はまわりに山を持っているので自分たちで採りに行ってるんですよ。
山に採りに行ったときに「これは喜びそうだな」とかわかります?
あー、ありますよ。やわらかい水分の多いものを好みます。
買ってもらえれば一番いいんですけどね、と笑う田邊さん。飼育用の葉、飼育員自ら採りに行ってるというのは驚きだ。
サイと話す田邊さん。今日はキミの出番じゃないから、的なことを話していた
それにしても田邊さんと動物との距離感が素敵なんだ。
何より信頼関係を築くことが大切ですよね。自分の家族です。こっちが緊張したり焦ったりしてると相手にも伝わります。
前に子どもの写真を撮影して働いていたとき「こっちが焦るといい笑顔が撮れない」と先輩から言い聞かせられていたことを思い出した。根っこは同じだろうな。
「信頼」というタイトルの写真が撮れました
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さらに我々は寝室へ
エサもあげ終わり、その後寝室へ移動させる様子を見させてもらった。我々は裏手に回り待機。こここそ普段入れないような場所だ。
キリンの高さがわかる入り口。4mちょい。こんな大きな入り口なかなか見かけない
中の様子。すごいわかりづらいけど、すごい天井が高い
これはあれだ、確かキリンの膝の位置の話をしていたときの写真
裏口のゲートをあけると、先にシロサイがのしのしと自分の部屋に戻っていき(飼育員の誘導ありきだけど)、少し間をおいて子どものハヤテから順に寝室へ移動しはじめた。
慎重なんですね。
普段と様子が違いますからね、ちょっとした変化にも気づいて「いつもと違うぞ」と。
今日の朝も、いつもは置いていない看板が目に入ったもので、それにすぐ釘付けですよ。
サイのお話会場に釘付けだったらしい
今日の朝も部屋から出るのが大変でした。押すわけにはいかないのでこっちだよと誘導して。キリンは雨が嫌いなんです、大粒の雨が降ると暴れるくらい。一緒に展示しているサイは逆に雨が好きなんですが…。
普段と違う様子にこっちを見つめているのが最高にかわいい
正直、マサイキリンに触れて田邊さんの言う「アミメキリンと全く別の生き物」というほどの違いを実感することはまだ難しかった。
けれどこうして飼育員のひとたちが動物たちに接している様子を見ていると、その境地にやすやすとたどり着けるわけはないよな、とスッと腑に落ちた。
けれどこうして飼育員のひとたちが動物たちに接している様子を見ていると、その境地にやすやすとたどり着けるわけはないよな、とスッと腑に落ちた。
マサイキリンの今後について
そろそろとキリンたちを部屋に戻したあと、これからのことをお話ししてもらった。
いま、マサイの数は徳島1、熊本1、宮崎2、で、平川が3頭。頭数が少ないとどうしても血縁的に近づいてしまうんです…ハヤテくんとか今いる若い代はいとこに当たるので。
そうか血縁の問題…でもこれでまたどこかの国から運ぶとなるとそれもまた大変ですね。
去年、一昨年とアミメがアメリカから来たのでもしかしたらマサイもあるのかなと思います。
海外から運ぶ場合、輸送機をチャーターするらしい。想像するだけでも大掛かりで途方にくれる。
今後の繁殖を目指して長生きしてもらいながら…頑張ってもらえればなあと思います。
最後に田邊さんが言葉を探すように話していたのが印象的だった。
キリンの妊娠期間は約450日。14、5ヶ月ものあいだ胎内に子どもがいることになる。いまお母さんのアヤメが23歳。5歳前後から子どもを産めるようになることから考えても、その身体への負担は相当なものだろう。
無責任なことは言えないけれど、ハヤテくんにやがて弟か妹ができたら、そんな喜ばしいことはないだろうなと感じた。やー、完全に彼らに情が移ってしまった。
キリンの妊娠期間は約450日。14、5ヶ月ものあいだ胎内に子どもがいることになる。いまお母さんのアヤメが23歳。5歳前後から子どもを産めるようになることから考えても、その身体への負担は相当なものだろう。
無責任なことは言えないけれど、ハヤテくんにやがて弟か妹ができたら、そんな喜ばしいことはないだろうなと感じた。やー、完全に彼らに情が移ってしまった。
マサイキリンに会いに鹿児島へ行ったのだ
その後閉園時間の17時まで駆け足で園内を巡らせてもらった。
シンリンオオカミ、はじめて見た!
フタコブラクダより見かけないヒトコブラクダも!※駆け足につきほぼ真っ暗の写真ですみません
残された時間でだだーっと周った中で気づいたのは、マサイキリン同様に関東ではなかなか見かけることのない種がいくつも(比較的しれっと)飼育されていたことだ。
今日の話のようにその土地土地で見られる動物って想像以上に多いのだろう。
もしかしたら地元の動物園にも、実は他ではあまり見かけない動物が暮らしているかもしれない。旅行したついでに動物園に寄ってみると新しい発見があるかもしれない。
少し動物園の見方が広がった一日だった。
今日の話のようにその土地土地で見られる動物って想像以上に多いのだろう。
もしかしたら地元の動物園にも、実は他ではあまり見かけない動物が暮らしているかもしれない。旅行したついでに動物園に寄ってみると新しい発見があるかもしれない。
少し動物園の見方が広がった一日だった。
改めて、平川動物公園のみなさま本当にありがとうございました!
次はキタキリンかミナミキリンか
「日本にいないキタキリンやミナミキリンも見てみたいなー、動物園に来ないかな」なんて取材の前は思っていたけれど、今回の話を聞いてそんな軽い気持ちは吹っ飛ばされてしまった。いまは、来られないならこっちから行くまでだ、という気持ちだ。
めちゃめちゃ笑ってるやんけ
<取材協力>
鹿児島市平川動物公園
〒891-0133 鹿児島県鹿児島市平川町5669-1
鹿児島市平川動物公園
〒891-0133 鹿児島県鹿児島市平川町5669-1