青くて柔らかい食べ物、チョコミントわらび
この夏、セブンイレブンで気になるスイーツが売り出された。
ふわっとろチョコミントわらび。
これが青くて柔らかくてかわいい。青くて、柔らかくて、かわいいのだ。この三拍子はなかなか揃うものではない。
手に乗せたくなる。
食べ物らしからぬ色合いのせいだろうか。妙にかわいく見える。SFの映画や小説のキャラクターみたいだ。
こういう感じ。地球の生き物じゃない。
文明が発達した星から来たすごく頭のいい生き物で、地球の環境に適応するために一時的に原始の姿に退化して、体内を再構築している最中なのだ。
それかこういう感じ。主人公の肩にずっと乗ってる小さい生き物。
アニメ『ポケットモンスター』で言うピカチュウ、『魔女の宅急便』で言うジジのポジションである。
やってみた。冷たくてびっくりした。
手足があるとどうか
このチョコミントわらび、かわいさをより分かりやすく引き出すにはどうすればよいか。
こうすればいいのだ。
手足を書き足した。丸いフォルムと柔らかそうな質感が際立ってかわいい。ほおずりする時は潰さないように気をつけよう。
さっきの写真もこう。ふさふさした尻尾にした。
やっぱり肩に乗っているとすごくかわいい。冒険に出かけなくては、という気持ちになる。
四足歩行でもいい。
たてがみがあってもいい。
なんかもう、こんなんでもいい。かわいい。
芝生にチョコミントわらびを置く時は、下にラップを敷いて写真を撮った。ここで分かったことがあるのだが、真夏の野外でチョコミントわらびと遊ぶのは10分が限界である。「酷暑」と呼ばれる今年の暑さで、ただでさえ柔らかいチョコミントわらびはみるみるハリと弾力を失っていった。
元気がなくなってしまった。
地面から拾って急いで食べる。
地面から拾って食べるふわっとろチョコミントわらびは、本当に訳の分からない味がした。このビジュアルは自分で置いたものでなければ絶対に食べない。
このビジュアル。
青くて柔らかくて甘くてスースーして地面に置いてある。もう笑うしかなかった。
粘土で手足を作る
チョコミントわらびに手足を付けたらかわいかったので、実際に付けられる手足を作ってみたい。
紙粘土でちまちま作る。
足を2種類作った。
真ん中の大きい物体は、余った粘土で作ったハサミの化石。左の丸い物体は、余った粘土で作ったふわっとろチョコミントわらび。
絵の具で色を塗って、ニスを塗って乾かす。この一連の作業が図工の時間みたいですごく懐かしくてよかった。
良い!かわいい!
馬みたいな足と、カエルみたいな足、2種類を作った。馬みたいな足から付けてみよう。
馬みたいな足。
よし!かわいい!
エサ!エサは何だろうか。何かあげて喜ばせたい。
ちなみにこの写真から、チョコミントわらびのコンディションを考慮して家で撮影をした。背景の豆苗から、草原みたいなものを思い浮かべていただきたい。
そして段ボールに挿して乾かしていた、カエルみたいな足。
よしよし!
「がんばって大きくなれよー」とか思ってしまう。ふわっとろチョコミントわらびに。
こちらのタイプの足は、つまようじをわらびもちに挿してドッキングさせる方法を考えていたのだが、そのままでは柔らかすぎてうまくいかなかった。そこで冷凍庫で冷やして軽く凍らせてから足を挿した。柔らかさは失われてしまうのでもったいなかったが、仕方がない。手足と柔らかさ、この二つは両立しない。よく考えてどちらかを選ぼう。
肩に乗せました。小さくてかわいいものを肩に乗せる喜び。
外で撮影できなくなったので、急遽動物園っぽいセットを作った。
よし。みんななかよし。
という訳だ
という訳だ。
かわいくなったところで、手足を外して食べた。この日、チョコミントわらびを3個食べて2個は冷凍した。
5個買っていたのだ。壮観。
肝心の味だが、びっくりするくらい柔らかくて、口の中がスースーするチョコミントの甘さがあって、とてもおもしろかった。おいしいまずいの次元ではない「おもしろい」としか言えない食感と味であった。何個でも食べたいとは思わないが、食べておいてよかった、と思える味だった。いい経験になった。
笑った。
ハサミの化石も作った
余った粘土で作ったハサミの化石もいい感じだった。
何だかありがたいものみたいに感じる。穴掘ってこれが出てきたら嬉しいだろうなと思う。
もう1個、チョコミントわらびも粘土で作ってみていたのだが、これはなんか違うものになった。
ツヤツヤしたボールだ。ツヤツヤしたボールはいいものである。