特集 2018年6月28日

ヘボコン2018直前!技術力の低いロボット事前チェック

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今週末、6/30(土)はヘボコン2018!

技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)、2年ぶりの大規模大会である。
全32チームの腕に覚えのないロボット素人たちが、見よう見まねと勘で作ったロボット状のオブジェクトを無理やり戦わせて勝敗を競う、不器用の祭典である。

この記事では、その直前予告として、SNSにアップされたロボットの事前情報をまとめてみよう。

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ヘボコンの最新情報はこちらのFabcebookグループでどうぞ!
インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変な音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。

前の記事:創作意欲の大洪水にもみくちゃにされた、ヘボコン in アメリカ3年目レポート

> 個人サイト nomoonwalk

まずはヘボコンの情報が一番確実に手に入る、Facebookグループ、「DIYギャグ研究/ヘボコン」への投稿からの抜粋である。この記事のために出場者のみなさんに進捗報告をお願いしていたのだ。

ちなみにまだロボット名は判明していないのでこちらで適当につけている。そのあとのカッコ書きがチーム名である。

大森に愛着を持つためのロボ(こやしゅん)

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ちょっとロボットから遠いように思えるけど、「まずコンセプトから入る」というのはヘボコンの正しい参加姿勢です。ここはみなさん流してください。問題は次。
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大会3日前の投稿である。「完成です!」と書いてあるが貝殻に大田区の区章を書いただけだ。左側に至っては棒をガムテープで雑に張っただけ。貝を食べてから20日以上、何をしていたのか。

しかし取り掛かった作業を20日間放置するこういった集中力のなさも、ヘボコンの参加資格の一つである。そういうイベントなのだ。

コントローラーに注力したロボ(ろい/ペンとサイコロ)

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これ以外にも不定期に写真がアップされており、日々、真剣に試行錯誤が行われているのが分かって頼もしい。しかしそれにしても延々コントローラーを作り続けているのが心配である。残すところ2日、本体への言及はまだない。

13次元空間と身体を同化させるロボ(じきる)

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「ヘボコンはロボットバトルの皮をかぶったトークショー」とはよく言われることで、出場者は技術がないので口頭のハッタリに頼らざるを得ない。そのためこうやってあらかじめロボットの設定に凝るのは重要なのだが、それにしても豆電球が懐かしくて設定が頭に入ってこないのであった。

西部劇風にカサカサ転がるロボ(伊藤健史)

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当サイトのライターでもある伊藤さんの作品。この設計図には一つ間違いがあります。なんでしょう?

正解:対戦相手はロボットなのでかゆみの概念がない
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この写真を見て読者の皆さんもいろいろ言いたいことはあると思うが、個人的には思ったより設計図どおりのものが出てきたので驚いた。

迎春うんちロボ(店長)

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何も冒涜していないのに「不謹慎」という気持ちになるのはなぜか。

音楽ロボ(タナゴリラ)

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「この人たちは何の大会かわかっているのだろうか」と突っ込みたくなるが、ヘボコンはそのあたりの懐が深い。楽器の演奏に合わせてロボが動く、程度のギミックは完全に許容範囲である。

そう思ってこの次にアップされた動画を見ると、数人の男女が演奏をしている横で、ロボットと思われる銀色の箱が微動だにせず転がっていた。まさか、本当に…?

人数激減ロボ(kbylab2018)

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5人編成のこのチームからは、ロボットのアイデア出し会議中の写真が届いた。チーム参加となるとこういう最初の方向性の共有が大切なのである。

ところで昨夜この投稿者からメールが来て「ほかのメンバーの都合がつかなくなり1人で行くことになりました」と書いてあった。いろいろ心配である。

SF大作のアレっぽい球形ロボット(Temp32)

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ネット購入のトラップにはまった形である。絶妙なタイミングで品切れになるAmazon、空気読めてる。
設計図のほんとにできんのか感も含めて、当日が非常に楽しみなロボットだ。

……と、ここまで8チームを紹介してきたが、皆さん、お気づきだろうか。

全然ロボットができてないのである。
技術力のない人は作業工数の見積もりができず、また前倒して進める計画性もない。そういったギリギリの状況のなかで何とか奇跡的にロボットバトルが成立する。それがヘボコンの醍醐味なのだ。

…といいつつ回を重ねるごとにどんどん遅くなっている気がするので、主催者としてはほんとに心配である。

では数少ない、「できてる」ロボットも見ていただこう。

鉄球ぶん回しロボ(杉浦電機)

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タイトルの通り鉄球をぶん回して攻撃するという設定なのだが、技術力不足によりただボールがプルプルするだけのロボになった。しかしこのチームの偉いところはこの先だ。
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ちゃんと回るようになった!!!

ちゃんと回るようになったぶん軽くなって攻撃力もゼロなのだが、そういう無粋なことは言わないことで成り立っている世界である。ぐっと飲み込んでほしい。(もう書いたけど)

再利用パーツロボ(土屋英玄)

前回2016年のヘボコン・ワールドチャンピオンシップにて、Arduinoの共同創業者David氏からArduino賞を贈呈され、会場を感動の渦に巻き込んだ小学生の土屋君が再登場。
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賢そうな感じと小学生らしい子供っぽさの共存した作風は相変わらずなのだが、なにより計画的に早め早めに作っているのが素晴らしい。当日会場に集結するのはそれができない大人ばかりである。
あとは暗い部屋で作業すると目が悪くなるので気を付けよう。

続いて、Twtterの投稿からもいくつかご紹介しよう。

小僧駆動ロボット(あば)

過去にはゴングを鳴らす衝撃で進むなど、独特のエンジンを開発してきたあばさん。今回はあの小僧が動力源である。
「動いたー!」って書いてあるが正直進んでいるのかどうか映像ではよくわからない。でもその喜びを大切にしてほしいと思う。そういう喜びの一つ一つを積み上げたのが現在の科学技術であり、人類の文明なのだから……。

透明なロボット(しゅろっと)

全然透明じゃない!と一瞬突っ込みたくなったが、よく見るとまんなかのプレートがクリアカラーである。この「透明」に対する意識の低さ。

ポールダンスロボ最新作(アニポールきょうこ)

前回のワールドチャンピオンシップにて、最も名誉のある賞「もっとも技術力の低い人賞」を受賞したアニポールさん。初回大会からの常連で、ずっとポールダンスロボシリーズを作り続けている彼女の最新作はこちらである。
人形がぐるぐる回るのが特徴のポールダンスロボだが、おかげで機体がグワングワン左右に揺れる。今回は史上最もそれが顕著で、最終的には人形ごともげている。これが本番で吉と出るか凶と出るかはよくわからないし、そもそもどうなったら吉でどうなったら凶なのかもよくわからない。

キャンセル芸

最後に、ヘボコンの伝統ともいえるキャンセル芸を2つご紹介したい。

キャンセル芸というのは「出場をキャンセルする際にその理由で個性を出す」技である。初回の大会の時に「電車の中にロボットを置き忘れた」として当日キャンセルした出場者が出て以来、脈々と受け継がれる伝統芸能だ。

今回届いたキャンセルメール2通を、この場を借りてご紹介しよう。
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ロボットと一緒に階段落ち。失礼ながら、マンガ調のコミカルな絵しか頭に浮かばないシチュエーションである。どうかお大事にしてください。
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まだ6月だというのに夏休み気分なのがよく表れた、いいキャンセルである。

なお、キャンセル芸は非常に運営サイドへの負担のかかる技であり、言うなればイベント運営サイドの体力を笑いに変換する禁断の技である。乱用は禁物なのでご注意お願いしたい。

2018/6/30(土) 18:00 スタート!

ヘボコンは2日後、土曜日開催!チケットは6/28夜時点で売切れ寸前ですが、こちらにてギリギリ発売中。当日券はたぶんありません。チケットを買えなかった方はニコニコ生放送がありますのでそちらでご覧ください。

それでは皆様、会場でお会いしましょう!
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