特集 2018年5月29日

ご祝儀袋が捨てにくいのでお城を作って感謝を伝える

「ありがとう」の気持ちで建った城。
「ありがとう」の気持ちで建った城。
結婚式でもらったご祝儀袋が捨てにくい。ならば、と思いペーパークラフトでお城を作って、ご祝儀をくれた友人たちに感謝を伝えてみた。
1987年東京出身。会社員。ハンバーグやカレーやチキンライスなどが好物なので、舌が子供すぎやしないかと心配になるときがある。だがコーヒーはブラックでも飲める。

前の記事:デパ地下にある謎のイートインを巡る


ご祝儀袋で城が建った

結婚、出産の際に頂いたご祝儀袋がたくさんあって捨てるのも忍びないので、頂いた方に感謝を伝えるペーパークラフトを作ってみた。立派な城が建ったのでまずはその雄姿をご覧いただきたい。
こちらである。
こちらである。
ご祝儀袋城だ。
ご祝儀袋城だ。
水引もたくさん使っている。
水引もたくさん使っている。
表書きの紙にある「寿」も使った。
表書きの紙にある「寿」も使った。
大変良い城ができた。背景の新緑に映える。数日間せっせと作ってきた愛着もあるので時間を忘れて夢中で写真を撮ってしまった。

では、これを作った理由と作り方、そして感謝を伝える様子をレポートします。

ご祝儀袋が捨てにくい

私ごとで恐縮だが、4年前に結婚して去年の末に娘が産まれた。初めての経験づくしの慌ただしい日々の中で思うことは「ご祝儀袋が捨てにくい」ということだ。
これだ。数えたら69袋もあった。
これだ。数えたら69袋もあった。
大きな紙袋にパンパンに入れて4年間、物置の奥にしまってあった。見かけるたびに「どうしたものか」と思っていたのだ。

「捨てるしかないよな」と、ご祝儀袋を一つ手にとってみると、これがすごくよくできている。ご祝儀を渡すために使っただけで捨ててしまうのはもったいない気がするのだ。
かっこいい。どうしたものか。
かっこいい。どうしたものか。
皆どうしているのだろう。周囲の人間に聞いても僕と同様のぼんやりした感情が返ってくるばかりである。「確かにもったいないねえ」とか「そう言われるとねえ」といった感じだ。

インターネットで検索するとご祝儀袋を使った箸袋や写真のフレームの作り方を紹介するサイトがいくつか見つかった。

「ご祝儀袋 活用」の検索結果

これはいい。ご祝儀袋のリメイク、とても楽しそうだ。僕もご祝儀袋を使ってペーパークラフトを作ってみることにした。このペーパークラフトで、ご祝儀を頂いた方へ感謝を伝えていきたい。

お城を作ろう

今、色々な企業がペーパークラフトをウェブコンテンツとして配布している。TOTOのサイトにはトイレのペーパークラフトがあるし、YAMAHAのサイトにはバイクのペーパークラフトがあった。今回はキヤノンのサイトにあった、姫路城のペーパークラフトを作ってみることにした。

Canon Creative Park 姫路城のページ

お城ってなんかめでたい感じがするし、感謝の気持ちを込めて城を建てるって戦国武将の逸話っぽくて良い。姫路城はその優美な姿やパリッとした白い城壁から「白鷺城」とも呼ばれているそうだ。ご祝儀袋にぴったりではないか。

更に調べると姫路城にまつわる物騒な逸話がたくさん見つかってしまったが、良いところだけ見て都合よく進めていきたい。ご祝儀袋の姫路城に限っては不幸なできごとは一切起こらないのだ。
部品と、
部品と、
組み立て方をダウンロードしてプリントアウトする。
組み立て方をダウンロードしてプリントアウトする。

感謝の城づくり

ここからはダウンロードした説明書に沿って進めていく。気の遠くなるような地道な作業である。
感謝の気持ちで使うご祝儀袋を選んで、
感謝の気持ちで使うご祝儀袋を選んで、
感謝の気持ちで部品と同じ形に切って、
感謝の気持ちで部品と同じ形に切って、
感謝の気持ちで折って、
感謝の気持ちで折って、
感謝のセメダインで感謝の接着をしていく。
感謝のセメダインで感謝の接着をしていく。
なるべくたくさんの方へ感謝したいので、部品ごとにご祝儀袋を変えた。袋によっては柔らかい和紙のものもあり、これがもう全然ペーパークラフトに適さないのだが、このペーパークラフトは感謝ファーストである。柔らかい紙を半ば無理やり切って貼った。
毎晩ちまちまと城を作っていたら「哀愁のある背中だ」と言って妻が写真を撮った。
毎晩ちまちまと城を作っていたら「哀愁のある背中だ」と言って妻が写真を撮った。

ご祝儀袋、おもしろい

作っていてハッとしたのだが、やはりご祝儀袋がきれいでかっこいいのだ。せっかくなのでいくつかご紹介したい。
これは水引の鶴がかっこいい。きれいな金色である。
これは水引の鶴がかっこいい。きれいな金色である。
これも良かった。青は少数派である。目立っていてかっこいい。
これも良かった。青は少数派である。目立っていてかっこいい。
かわいい便箋みたいなご祝儀袋。
かわいい便箋みたいなご祝儀袋。
これもかっこいい。
これもかっこいい。
水引が山で熨斗(“のし” 右上についてるアレ)が太陽になってるご祝儀袋。
水引が山で熨斗(“のし” 右上についてるアレ)が太陽になってるご祝儀袋。
赤い着物みたいになっているご祝儀袋。
赤い着物みたいになっているご祝儀袋。
かっこいい…!
かっこいい…!
眺めているだけで数時間過ごせると思った。一袋ずつ「その節はありがとうございました」という気持ちで姫路城の部品にした。

4日かかった

当初は2日ぐらい、夜に作業すればできるだろうと思っていた姫路城だが、結局4日かかってしまった。でもやればやるだけ大きくなっていく城の様子にはとてもわくわくした。
だんだん
だんだん
大きく
大きく
なっていく
なっていく
姫路城!
姫路城!
途中、できるはずのない隙間ができたりしたが「こういうものだ」と自分に言い聞かせて進めた。
「こういうものだ」
「こういうものだ」
説明書にある工程が終わったらいよいよご祝儀袋らしく装飾をしていく。
ご祝儀袋といえば水引である。
ご祝儀袋といえば水引である。
セメダインではくっつかないので急遽コンビニに行ってアロンアルファを買ってきて貼った。
きれいな和紙を貼ってみたり、
きれいな和紙を貼ってみたり、
熨斗(のし)を色々なところに貼ってみたりした。
熨斗(のし)を色々なところに貼ってみたりした。
表書きを割り箸にくっつけて旗を作った。これは妻が考えた。
表書きを割り箸にくっつけて旗を作った。これは妻が考えた。
そして…
予定より2日遅れた夜中の3時、感謝の姫路城が完成しました!
予定より2日遅れた夜中の3時、感謝の姫路城が完成しました!
繊細なものなので万が一に備えて急いで写真を撮った。もう城への愛着がすごい。
繊細なものなので万が一に備えて急いで写真を撮った。もう城への愛着がすごい。
立派である。無作為にご祝儀袋を選んで部品に使ったが、それが功を奏してカラフルで華やかなお城になった。水引や熨斗(のし)の装飾もいい。旗もいい感じだ。なんだか押し付けがましいが、感謝していることが分かる。
ありがとう!
ありがとう!
では、これを使って4年前にご祝儀をくれた友人に感謝を伝えてみよう。

感謝を伝えてみる

4年前にもらったご祝儀袋で城を作って感謝を伝える。当初はいい思いつきだと思ったがいざ友人に連絡を取ろうとすると言葉が出てこない。
!
!
こんな文面になった。「どうですか?」じゃねえよ、と我ながら思う。
こんな文面になった。「どうですか?」じゃねえよ、と我ながら思う。
こんな感じで数名に連絡を取った。久しぶりに連絡を取った友人もいるので、アカウントを乗っ取られて迷惑メールをばらまいていると思われたかもしれない。しかしそんなことは皆口に出さずに、快く感想をくれた。
「捨てずにとってあったんだ!」
「捨てずにとってあったんだ!」
「こんなにカラフルなんですね」
「こんなにカラフルなんですね」
「俺のどれだっけ?」など
「俺のどれだっけ?」など
概ね好評である。しかし感謝されている、というよりは「よく作ったね~」と孫の夏休みの工作を見るような暖かすぎる眼差しを感じた。
!
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自分のご祝儀袋がどこにあるのか妙に気にしている友人もいた。城に詳しくないので物見櫓(やぐら)を嫌がるのも全然ピンとこない。
自分のご祝儀袋がどこにあるのか妙に気にしている友人もいた。城に詳しくないので物見櫓(やぐら)を嫌がるのも全然ピンとこない。
友人たちとはこの後近況を報告し合い「今度飲もうよ」とか言ってやりとりを終えて満足してその日は寝た。

翌朝起きると冷蔵庫の上に城がある。
城だ。
城だ。
とてもいいと思う。物置で見かけるたびに「どうしようかなー」とモヤモヤした気持ちになっていたご祝儀袋だが、今この城を見ると「よく作ったなー」と大変満ち足りた気持ちになる。

作ったペーパークラフトの写真を「どうですか?」と言って送りつける行為に付き合ってくれる友人がいてよかった。ありがとうございました!

最後に、すごくピンポイントな情報になりますが、割り箸で作った旗を立てる時は、歯ブラシ立てが便利です。
歯ブラシ立て。
歯ブラシ立て。
あとクリップでも立ちます。
あとクリップでも立ちます。
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