代々木公園の木陰でやる
平日3時に公園にきた。思ったより人がいて緊張する。
みんなご飯を食べたり、読書をしたりしている。インスタグラムがここにある。
先に編集部の橋田さんが場所を取ってくれていた。
これから合流する。広場をぬけると橋田さんが見えてきた。
わーはしださーん!
はしださ…
はしださん……?
合流してすぐ「うそでしょ」と笑ってしまった。こんなに開放的に堂々と化粧をして(されて)いる人をはじめてみた。
今回メイクを担当する五十嵐綾子さん。モダンバレエ を幼い頃からやっており、舞台メイクのプロである。
「ふつうのお化粧だともったいないから今回は張り切って舞台メイクしてもらお!」とはしゃいだのが数日前だ。
その時は予想していなかったが、まさか
こんなに大河ドラマの撮影現場みたいな仕上がりに なるとは思ってなかった。
背景が緑なので、どこから撮影してもなんだかステキなのだ。これが自然の力か。
公園メイク初体験
メイクを落とし、いよいよ自分の番である。
公園で化粧を落としたのも初めてだった。風が素肌 にあたる。やだなにこれ悪くない……。
五十嵐さんがピクニック風に水筒を出した。水分補給かと思いきや
ドーランを溶かす水だった。そうだ。化粧しにきたんだった。
五十嵐さんからメイクやバレエのお話を聞きながら、優雅な時間が過ぎていく。
「きょうあったかいですね」「ねー晴れてよかった」もうピクニックだ。
とたまに鏡を見て我にかえる。そうだ化粧しにきたんだった!!すごいことになってきた。
撮影はメイクを終えた橋田さんがしてくれた。前を見ると橋田さんがいるのだが
お顔が100%完成しているし、うしろ緑だしで情報量の多さに笑ってしまう。
公園で化粧のいいところ
化粧されている途中ですが、結論としてはこれみんなやったほうがいいというほどメリットがあったので良い点をご紹介したい。
公園で化粧のいいところ①:
アイメイクで上を見たとき緑と空が見えて癒し効果がすごい
アイメイクで上を見ることがあると思います。その際、視線の先に
緑と空が見えて癒し効果がすごい。脳が喜んでるのがすぐわかります。
公園で化粧のいいところ②:
自然光で照らされる自然な色味が把握できる
自然光で照らされる自 然な色味が把握できます。蛍光灯のように青白くもな らないので、厚塗りなども防げそう。明るいので、4年ぶりのつけまつげも無事つけられました。
公園で化粧のいいところ③:
人が通っても気にとめる人はほぼいない
人が通っても気にとめる人はほぼいません。嫌な顔もされないので意外と恥 ずかしくない!
空気はおいしい、化粧はうまくできる、写真はいい感じになる。これ「森のメイク教室」とかあったら通ってしまいそうである。そのぐらい癒された。
完成そして撮影会へ
うだうだいいところを言ってる間にできました。遠くから見ると普通っぽい。でも
近くで見ると目がギュンっとしている。肌も1mmぐらい 厚い。
おとなしく髪をセットされます。
髪ができた。自分の知識では「ちょっと某歌劇団っぽ い」と思ったが、画像検索してみたら次元が違って申し訳なくなった。
せっかくなので衣装も借りて撮影に望みます。首元に「オスカル」って書いてあった。
メイクをしてもらい、衣装も着させてもらいほぼ七五三である。
公園はどこでも映えるのでうろつきながら撮影会スタートです。
衣装を着て、メイクをしてもポーズの知識がないので年配の旅行写真みたいになってしまった。ただ背景 が美しくて気分いい。
勇気をだしてそれっぽくしてみる。これであってる…?ねえあってる……?
見かねた五十嵐さんが、ポーズを指導してくれると言ってくれた。せっかくなのでいい写真を残したい。
「太陽を見つめてまぶしそうにして」「足を引いてかっこよく」全部はじめてする動きで戸惑うが
なんかいいの撮れた!!!!すごい!!!
化粧をしたその場所が、よい撮影場所でもあるのはなんと素晴らしいことだろう。
これからすてきな写真を撮りたい人は、公園に行き、自然光で100点の化粧をしてそのまま撮影するのが
一番だと言いたいぐらいだ。
五十嵐さんも橋田さんも「開放的で癒されるし楽しい」と充実感いっぱいだった。
ピクニックはすっぴん集合でもいい
撮影後、せっかくなのでおにぎりやサンドイッチも食べた。ふつうのピクニックならこれが最初のやつだ。
でも化粧がその前にあるだけで、2度楽しめた気分になった。気を使わない関係性なら、ピクニックはすっ
ぴん集合で化粧からスタートし、わいわいコスメ情報を交換しながらそのあとごはんでもいいかもしれな
い。充実しました。