コーラは黄色
行き過ぎた体育会系の会社などでは上司が白いと言えばカラスも白になる。コーラも上司が黄色と言えば、本当は黒いコーラでさえ黄色になるのだ。それはおかしいじゃない、と思うだろう。だって、コーラは黒いのだ。
コーラは黒い!
ご存知、コーラと言われて思い浮かべるコーラはコカコーラかペプシコーラという人が多いはずだ。実際問題として黒い。どう見ても黒い。コーラの塗り絵があれば、間違いなく黒く塗ると思う。しかし、世界には黄色いコーラだってキチンと存在するのだ。
南米ペルーにやってきました!
全てがインカになる
黄色いコーラを求めて、南米のペルーまでやってきた。この国で1935年に発売された「コーラ」が黄色いのだ。その名も「インカコーラ」。日本でもビレバンなどで売っているので知っている人も多いと思うけれど、ペルーではコーラと言えば「インカコーラ」なのだ。
これがインカコーラです!
変わったコーラだな、と日本人の感覚では思ってしまう。ただペルーではインカコーラこそが正義と言っても問題ないレベル。国民がインカコーラを愛しすぎているのだ。スーパーに行くとわかる。インカコーラ、インカコーラ、インカコーラなのだ。
どん!!!!
どーん!!!!
まだまだどーん!!!
どのスーパーに行ってもインカコーラがミスチルのコンサートの観客席くらいびっしりと並んでいる。しかも大きいペットボトルは3リットルだ。そんなに飲んだらお腹がチャプチャプになるよ、って思うけれど、好きだから飲むのだ、ペルーの人は。
ペルーの人は買います!
めちゃくちゃ買います!
ポイントはコカコーラも飲むこと。インカコーラも飲むけれど、コカコーラも飲むのだ。買っている割合から察するに、インカコーラのチェイサーにコカコーラを飲んでいるのかもしれない。
セットでも売っている!
というか、コーラだらけ!
どんだけコーラが好きなのかと。黄色いコーラも、黒いコーラも好きなのだろう。スーパーの棚一面がコーラだ。ちなみにコカコーラもインカコーラもコカコーラが作っている。どっちもコカコーラではあるのだ。
インカコーラもコカコーラ!
好きすぎるだろ
ペルーがコーラでできていることが分かったと思う。コカコーラもあるけれど、基本はインカコーラだ。みんな飲んでいるのだ、インカコーラを。しかも大量に飲んでいる。
街中でも2リットルのインカコーラ!
飛行機でもインカコーラ
レストランでもインカコーラ
看板もインカコーラ
日本人の感覚だと外では500mlのペットボトルを買うことが多いと思うけれど、ペルーでは2リットル。インカコーラにはそれほどの美味しさがあるのかもしれない。食事も機内サービスも看板も全てがインカコーラなのだ。
マクドナルドも、
インカコーラ!
ケンタッキーやバーガーキング、マクドナルドなどではもちろんインカコーラだ。コカコーラもあるけれど、コーラと言ったらインカコーラが出てきた。黄色が美しい。ペルーの人はそもそも黄色が好きなのかもしれない。
ペルーは、
黄色が、
多い!
コカコーラには普通のコカコーラと、0カロリーコカコーラがある。もちろんインカコーラにもそれがある。普通のインカコーラと0カロリーインカコーラがあるのだ。ちなみにインカコーラはペルーのジュースでシェア1位らしい。
これはコカコーラ!
同じラインアップがインカコーラにも!
インカコーラの味はとにかく甘い、だ。0カロリーインカコーラの方が飲み口がすっきりしている印象だった。ただどちらも甘い。とにかく甘い。炭酸は弱めでとにかく甘い。新婚カップルの50倍くらい甘いと思う。
美味しいけどね!
現地に住む日本人に聞いたら、「日本人の口には合わないじゃないですかね、もう数年買ってないです」と言っていた。確かに甘すぎるのだ。いい意味で駄菓子のような甘さだ。ただ好きな人は多い。ペルー人を見ていたらわかる、みんな飲んでるもの。
私も飲み、
まくって、
いたけど!
インカコーラというからには、南米最大のインカ帝国のあったクスコに関係あると勝手に思って、クスコで嬉々として飲んでいたのだけれど、ペルーの首都リマの建設400年を記念してできた飲み物だった。全然関係なかった。
インカコーラの類似品もある!
インカコーラ飲もうぜ!
日本でも一度だけインカコーラを飲んだことがあったけれど、その時は甘いな、くらいの印象だけだったけれど、ペルーではみんな飲んでるしで、私もずっと飲んでいた。私は場の雰囲気に飲まれやすいタイプだと思う。イケメンに囲まれたらたぶんイケメンみたいな振る舞いを始めるだろう。そのような男なのだ。