毛をむしる作業が思いのほか大変だった。その作業さえなければまた編んでみたいので、だれかただ毛をむしりたいという人が手伝ってくれるのが一番ありがたいな……と都合のいいことをぼんやりと考えている。
剥いでいこう
手元にあるのは2005年に発売された「ファービー2」というモデル。「もうボロボロだけど、これでいいなら……」と、結構前に知人に譲ってもらっていた。
子どもたちに遊び尽くされ、疲れ切った状態でうちに来た
質感のせいか、このくちばしのことをつい「くちびる」と言ってしまう。ボロボロ……
他モデルのファービーのくちばしはプラスチック製なのだが、このモデルのくちばしはラバー製だ。劣化して中まで見えてしまってる。
よし、総とっかえしてみるか! とハサミを取り出したはいいが、毛をむしることになんか申し訳なさが……。
よし、総とっかえしてみるか! とハサミを取り出したはいいが、毛をむしることになんか申し訳なさが……。
す、すいません……いいですか……毛を……毛をですね……
そうだ、これは医療行為だと思えばいいんだ。そう割り切れば、きっといける……。
すぐ終わりますからね 麻酔しますよー
電池取る(麻酔をした)
ザク……ザク……
あーー……
じっと見てると、謝りたい思いと「医療行為なんで……」というよくわからない言い訳がせめぎ合う
ところでこのファービー、ものすごい皮膚感あるな。足の裏なんてまるでゴリラだ。
思いのほかゴリラみ溢れる足の裏
他モデルのファービーの足はこんななのに
ついでに毛がかなり身体の中のほうにまで食い込ませてあり、足のネジをはずして解体しないと毛が取れない仕組みになっている。
解体しても体のパーツに毛が縫い付けてあった。毛、こんなにも取れないとは……
そして劣化して貼りついてるラバー製くちばしもはがしていく。
わぁぁ…… 微笑んでる!!
そんなこんなで現れたのがこちら。
くちばしがスッキリしたせいか、元のより鳥っぽい気がするのは気のせいだろうか。
くちばしがスッキリしたせいか、元のより鳥っぽい気がするのは気のせいだろうか。
気のせいかもしれない
ひと通り取り除いたので、ここからは新しいパーツを取り付けていく作業だ。個人的にやりやすい編み物で進めよう。
休憩中
新しい毛を編んで取り付ける
まずはくちばしから毛糸で形をつくって覆っていく。顔のまわりのハート形のは、毛が縫い付けてあったパーツだ。
元のくちばしと同じような形のくちばしを編んで取り付け、
付いてたパーツにつられて、顔まわりをハート形にした
どこからどう編んでいこうか迷った結果、なんとなく目についた形に沿ってみた。
お腹の丸型にも沿ってみた
あ、そうだ。この形はアレに似てる。アレっぽくしよう! よーし、猫型のアレだ。
というある思い付きから、まずポケット付けてみた。
というある思い付きから、まずポケット付けてみた。
同色なのでちょっと見づらいか。エプロンっぽくもある
思いついたやつに近づけるべく、色は水色に。ちょっとペンギンっぽい。
いきなりペンギンっぽくなった
ファービーの頭部には大きく動くパーツが3つ付いている。2つの耳とフワフワした鶏冠だ。これらも毛糸で編んでいこう。
感情によって動く耳と鶏冠
外してた足にも毛糸で編んだ素材を取り付けてネジでとめる。電池を入れるために股の部分はロンパースっぽくした。
ちなみにファービーに電源機能が付いたのはこのモデルかららしい。夜中起きて怖いから消せるようになった、とのこと。
ちなみにファービーに電源機能が付いたのはこのモデルかららしい。夜中起きて怖いから消せるようになった、とのこと。
電池が入れやすいよう、ベローーンとめくれる
ひと通り毛糸でパーツを覆ってみた。よし、これで完成か……!?
困り顔
装飾して今度こそ完成
いや、ここまできたらもうちょい装飾したいのだ。首輪をつけて、鈴もつけて……
ファビえもん~~
おお、ファービーなのに説明なくてもドラえもんって分かる! 「ドラえもんモデル」っぽい。……というか、水色のかたまりと赤いラインだけでドラえもんっぽさ出るもんだなぁ。
つぎに電池を入れて喋らせてみたら「もう、食べられないよ……」とばかり言っていた。
つぎに電池を入れて喋らせてみたら「もう、食べられないよ……」とばかり言っていた。
最後にうちにいるファービーやファービー型ぬいぐるみ達と記念撮影させてみたら、困り顔が際立ってた。
そして眠そう。なんでだ。下まぶたのせいか。
電源切ったときこの顔だったので、今このまま固定されてる