大マジ宮城さん
エアギターって面白そう。宮城さんも面白いし(ヒゲが)、という軽い気持ちでお願いしたのだが、宮城さんは大マジだった。
教則本を作ってくれていたのだ。忙しいのに申し訳ないです。労作なのでPDFに変換したものをダウンロードできるようにしておきます。みなさん必ずダウンロードして読んでおいてください。
いきなり第1章の「エアギターとは」が省略になっていたり、頭の振り方の説明が「リズムに合わせて振る」から始まっているのに、2行後には「振らなくてもよい」となっているところとか、そういう細かいことは気にしないでください。ロックだから。
林 「じゃあ早速エアギターを教えてもらえますか…」
宮城 「あ、それじゃ衣装に着替えますから」
林 「衣装?」
ノーマル宮城さん
衣装に着替えた宮城さん。シャラポワなみ(乳首が)。
まずは衣装の説明を
宮城 「衣装の説明はいいですか?」
林 「あ、ええ、まあ、いいですよ」
宮城 「衣装の説明はいいですか?」
? はいと言わないと次に進まないようだ。この日、宮城さんは5種類ほどの衣装を持ってきていた。
セイジさんが忘れていった衣装。ぜったい着たでしょ、というよれよれっぷり。
宮城 「これはギターウルフのセイジさんがイベントやってきたときに忘れていったものです」
林 「人のじゃないですか」
宮城 「だから、あずかってるだけです」
前から気になっていたのだが、宮城さんが着ている服はいつも小さい。2サイズぐらい小さい気がする。そのことを聞くと
宮城 「そのほうがロックな感じがするんです。ロックは過剰ですから」
小さい衣装をこれまた小さい袋から取り出す宮城さん。
わかるようなわからないような説明だったのでそのまま載せておきました。宮城さんの衣装はほとんどキッズLサイズだった。「ROCK」と書いたタンクトップは婦人用である。ドンキで500円。
「ロックだな、と思ったので」
たとえ話かと思ったらずいぶん直接的なことを話していた。
開店前のライブハウスで撮影しました。本格的。
先生のお手本
まずは実際のギターの動きを見せてもらう。(宮城さんはギター、ベース、ピアノ、トロンボーンが弾けるのだ)。
宮城 「まあこんなかんじですね。右手で弦をはじいて、左手でネックを押さえる…。」
ギターを持つとおとなしい宮城さん。
シャリシャリと軽やかに弾いている。では、ギターなしでいってみよう。BGMはバンヘイレンだ。
エアギターになるとキャラが変わる。
宮城 「ギターなしだと、こういう感じです」
あれ? いきなり激しく動き始めた。ギター持っているときとぜんぜん動きが違う。とても実際にギターが弾ける人とは思えない適当な動きだ。表情も違う。
宮城 「ギターが弾けるかどうかはまったく関係ありません。ないぶん、過剰にやらないといけないですから」
といいつつ、客席を指差したりしている。
イエー。オーディエンスをあおる。
宮城さんには見える。
ハードロックだけではない
宮城さんの教則本には「ぶっちゃけ、ギターが入っていなくても良いとも思う。」と書いている。そこであまりエアギターにはむいていないと思われるBGMでお願いしてみた。
ギターがないテクノではシャツを着てギターを高い位置に掲げて小刻みに揺れていた。
クラフトワークにギターがいたらこんな感じかも。
アコースティックなBGMでは、帽子をかぶっていすに座った。カフェライブって感じである。
宮城さん、アンニュイ増量中。
細かい技(気配り?)を多用してそれっぽくなっている。次のページでは、エアギターのスーパーテクニックについて具体的にレクチャーしてもらいます。
基本姿勢
宮城 「やっぱりロックスターは堂々としているので胸を張ってください。あごは引き気味で」
猫背で不健康がロックかと思っていたが、エアギターの場合は堂々としているほうがかっこいいのだ。
みなさん、まずはこの姿勢で。
エアギターは堂々と。
動きが重要
動きが重要
宮城 「実際のギターではいろんな格好で演奏するんですが、エアギターだとなにやってるのかわからないんですよ」
ちょっと試しにやってもらった。
かっこいいポーズも
放水っぽい
ジミヘンばりのこのポーズも
長い髪の女が髪留めを外してファさーっとしたみたい
観客の叫びが聞こえそうなこのポーズも
コントの匂いが漂いはじめる
なるほど。たしかにギターがあるとかっこいいのに、ないとわかりにくい。
宮城 「いきなりこういうポーズをとると、見てる人も、あれ?どうしたんだろう?って迷いますから」
まさにいま、僕が宮城さんなにやってんだろう?と思っていたところだ。
宮城 「だから、ギターをそこまでもっていく動きを見せるのが重要なんです」
過程を見せることで「ああ、いま背中でひいているんだな」と思わせるのだ。
ギターを背中に持っていく様子をご覧ください
これならばギターを背中にもっていったことがよくわかる。その後のパフォーマンスものりのりだ。
のりのり
…………。皆さんもお気づきかもしれないが、面白いのはエアギターじゃなくて、宮城さんなのではないか。僕もこの時点で確信した。
宮城さんがおもしろい。
宮城さん自身について箇条書きでお送りします
・エアギターコンテストについて
林 「ところでエアギターコンテストの結果はどうだったんですか?」
3月に新宿で偶然宮城さんにあったとき、これからエアギターコンテストに出ると言っていたのだ(それが今回の企画のきっかけでもある)。
宮城 「あの日、喘息がひどくなりまして。出てないんです」
林 「えーー」
宮城 「普通に歩くのは平気だったんですが、激しい運動は避けたほうがよくて…」
参考) 激しい運動・エアギター
林 「ああ、そういえばあのとき、鼻が少し出てました」
宮城 「そういうのは言ってください」
林 「1月に飲んだときも鼻出てましたよ」
宮城 「あ、いや、だから言ってくださいって」
・最近結成したバンドについて
林 「変な編成のバンド結成したんですよね」
宮城 「ベース3人、ドラムひとりです。ヌーディスツって名前で」
林 「なんでそんな編成に?」
宮城 「みんなベースやりたいって言うので」
後日、宮城さんから「カワラライブ」というファイル名の写真が送られてきた。
相模川の河川敷。ライブに観客がいるかどうかは関係ない。
以下、項目だけ書きます
・大学には音楽で入った。入学試験で演奏したのはベートーベンのソナタ・悲壮
・むかし、光通信のCMに出てた「ペット飼うならペットショップー、携帯買うならヒットショップー」という歌をうたっていた(
YouTubeに動画がありました。左の水色のTシャツが宮城さん)
・スペースシャワーTVのクイズ番組で韓国旅行ゲット。司会のピエール瀧にマリオに似てるといわれ真似させられる。
・去年、イランに行ってなぜか現地で大人気に。
・ひげを伸ばしたらどんどん上に伸びた
まとめ
宮城さんはおもしろエピソード満載なのだが、本人はいたってまじめで物静かである。これからも当サイトとしては宮城さんに注目してゆきたいと思う。新しい情報が入りしだい、お伝えします(するのか?)。