特集 2017年7月5日

低温調理器で足湯がしたい

低温調理器は自宅で気軽に足湯ができる夢のマシーン。
低温調理器は自宅で気軽に足湯ができる夢のマシーン。
ちょっと前にアメリカから低温調理器という道具を取り寄せた。熱帯魚を飼うためのサーモスタット付きヒーターみたいなもので、一定の温度でお湯を保温できるという道具だ。

かなりの量のお湯を温度制御できるので、これを使えば、自宅で足湯ができるのではないだろうか。
趣味は食材採取とそれを使った冒険スペクタクル料理。週に一度はなにかを捕まえて食べるようにしている。最近は製麺機を使った麺作りが趣味。(動画インタビュー)

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低温調理器とはなにか

まず低温調理器という道具がどんなものかという話だが、SFに出てくる光線銃みたいな見た目をしている。

一見すると何をする道具なのか、どう使うのか、まったく想像つかないところが素晴らしい。
Anovaというメーカーのやつです。
Anovaというメーカーのやつです。
低温調理器という呼び名は俗称で、低温調理という料理に使っているから、そのように呼んでいる。定温の方が意味としては正しいかも。

正式には水温制御クッカーとか、そんな名前になるのだろうか。25度~99度で湯煎をするための機械である。
お湯を定温でキープしておき、そこに密閉した食材を入れて湯煎をする。
お湯を定温でキープしておき、そこに密閉した食材を入れて湯煎をする。
分厚い牛肉を湯煎して、表面だけ焼いたもの。安い赤身の外国産でも柔らかく仕上げられる。
分厚い牛肉を湯煎して、表面だけ焼いたもの。安い赤身の外国産でも柔らかく仕上げられる。

自宅で足湯がしたい

肉を湯煎していて思ったのが、これで足湯ができないだろうかということだ。

この機械は肉が煮えるほどの高温だけではなく、足湯としての適温だって保てるのだから。
寸胴鍋にお湯を入れ、41度に設定してみた。
寸胴鍋にお湯を入れ、41度に設定してみた。
食材を湯煎するときは、必ずビニール袋などで密封した上で入れる。お湯に直接足を突っ込むことで、この道具が穢(けが)れたとしても、今後も調理に使えるはずだ。

そんな理屈はわかっているのだが、やっぱり自分の足もビニール袋に入れることにした。
ちゃぷーん。
ちゃぷーん。
ビニール袋をかぶせた足を、お湯がこぼれないように寸胴鍋へと突っ込む。

お湯が皮膚に直接ではなく、ビニール袋越しに熱を伝えてくる気持ち悪さ。空気が抜けてビターッと足にへばりつく感じがやばい。

カッパを着て風呂に入っているみたいだ。足は温かいのに、腕には鳥肌が立つ。
湯煎される気分が味わえるよ。
湯煎される気分が味わえるよ。
私は足湯で温まりたいだけなのだが、感覚も傍目も悪夢感に溢れている。

やっぱり足湯は裸足で入るものだな。
居間のマーメイド。
居間のマーメイド。
足湯装置としての低温調理器の使い勝手自体は、とても良いものだと思う。
温まったというか、猛烈に蒸れた。
温まったというか、猛烈に蒸れた。

ビニール袋越しの足湯、慣れれば気持ちよくなるのかもしれないが、現時点では不快感の方が強い。ものすごくゾワゾワする。

ここまで書いて気がついて、適温になったところで低温調理器を抜いて、そこに素足を入れればよかったか。いやでもそれだと冷めてしまう。

この体験で余計に足湯への欲望が増したので、足湯用に安い低温調理器を買っちゃおうか迷っているところだ。
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