まず爪でそれっぽくしてみる
このために爪を赤く塗りました。おしゃれなビンとかを持って撮影するのがネイル写真のセオリーだそうです。
これを赤一色だけ抽出してそれ以外をモノクロにすると…。
これ!!!!!やりたかった事これ!!!
おわかりいただけただろうか。見てこれ、すごいかっこよくないですか。何なんですか。
嬉しくて外国人のフリー素材でもやってみました(ぱくたそさんより)これよこれ!
この加工技術、どんなダサいものも全部かっこよくしてしまえるのではないか…?これに勝てるダサなど存在するのか? 検証していきます。
ステージ1:街
まずは街にある赤いものをどんどん抽出していきます。
豊川稲荷(赤坂見附)で見つけたジャニーズ赤提灯。この提灯だけ抽出します。和なので心配です。
どうでしょうか。外国人写真家のブログ(文字は書かずに写真だけ淡々と貼られているタイプのやつ)にアップされてそうな写真になりました。かっこいいです。
新宿にあるビックロ。暮らしのイメージがあるので現状は少し生活感が…。これを加工!
うわーいいです。テーマは?と聞かれて「東京を再定義したかった」と言って「さすが…」とかいう会話をしたいです。手前の木が真っ黒なのもいいぞ。
ビックロまでかっこよくなる赤抽出写真。ここから難易度をあげていきます。
さあ、「サイゼリヤ」を赤く残します。サイゼリヤが持つ親しみやすさはおしゃれとは真逆に位置しています。勝てるのか、赤抽出。
加工してすぐ「あ、負けたな」と思いました
これまで、赤く抽出された場所は際立ってかっこよくみえていました。しかしそれが「サイゼリヤ」になるだけでミラノ風ドリア(299円)の味やあの難しい間違い探しなどの記憶が蘇ってしまう形に……。
ちなみに、この後も街編では敗北が続いたので加工後で紹介します。
敗北写真1。なんとなく「酒・たばこ」だけならよかったのかもしれない。ただ「銀行ATM」。お前がもう、もうダメだ。どうやってもおしゃれにならない。
敗北写真2。腕時計が入っているのと「ROLEX」が赤なのでいけるだろうと思ったけどもう「最強買取!」が強すぎて一発K.O.でした。抽出された赤がただただ虚しい。
ステージ2:食べ物
「おしゃれ写真」の代表格といえば食べ物だ。定期的にパンケーキ的なスターがインスタグラムを席巻する。食べ物の赤のみを抽出していきます。
1枚目はこれです。いつぞや食べた素敵なスイーツ。赤も多い。これは期待できます。
おーー!!これは!!かっこいいのではないでしょうか!? ミントが死の草っぽくなりましたが、いちごもソースも目立って綺麗です。
さ、次は回転寿司屋です。「いくら」だけを赤くしてみます。もう弱気ですがどうでしょうか。
あれ…意外と……? 「いくらを赤にしたということは…何か意図があるはず」と裏を勘ぐりたくなるような写真になりました。なんだか自分の写真を見る才能に疑いが出て来ました。この感想であってますか?もしかしてこれダサいですか?
さ! 次はおしゃれカフェで食べたカレーです。左上の赤を中心に赤みを抽出してみると
あーー。カレーにうっすらあった赤が、ごはんにうっすらあった赤が。欧米の悪魔が食う料理みたいになってしまいました。レシピに絶対「若い女の鮮血」とか書いてある系の料理だこれ~。
ごはん写真は失敗したくなかったので、ビビっておしゃれな写真ばかりをあらかじめ集めたのですがほぼかっこ悪くなりました。こちらは加工前 / 後でご覧ください。
これは加工後に「ヒッ」と声が出ました。おいしそうなお肉ですが、赤だけ抽出すると「生命を殺した」感が強くなった気がします。真ん中の野菜たちがモノクロなのも怖さを際立たせています。
うどんです。これを加工した時にようやく「料理って彩りが大事だったな」ということを思い出しました。赤い梅だけ抽出するとやっぱり血っぽくなりました。
赤抽出最強説は言い過ぎでした
ネイルの写真を撮った時「これは全部かっこよくなって、記事の波がなくなってしまうぞどうしよう」とまで思ったのですが、余裕で失敗が多くなりました。みなさんも然るべきところで赤抽出するようにしたほうがいいです。
あと実は全部「赤だけ選べる
アプリ」で作りました。Photoshopでかっこよく全部加工してやろうとおもったら失敗しました。申し訳ありません。
失敗した画像。分厚いphotoshopの本を買おうと思います