店内に工場がある
その店は、スターバックスリザーブロースタリー。
入り口で妻とはしゃいで写真を撮っていたら中からガヤガヤと人が出てきたところ
このスタバがすごいところは店内に工場があるところである。
ビールにしてもまんじゅうにしても工場でできたてを食すのはわかりやすいエンターテイメントである。だから店内に工場を作ってしまったのだろう。
スターバックスの工場に店舗を作ったのではなく、店舗に工場を作ってしまったのだ。こういうところアメリカすげえなあと思う。
猫カフェならぬ工場カフェである
こんな機械がどーんと店内にある
ここで大量のコーヒー豆を焙煎している。豆が多いぶん、香りもすごい。焙煎されたコーヒー豆は管を通ってカウンターに送られている。
釜から出た管がにょーんと伸びて
カウンターへ。パチンコ屋のようだ。
袋詰めもしている
焙煎した豆はその場で飲むだけではなく、持ち帰り用の袋詰めもしている。袋詰のラインは焙煎にもまして立派な工場だった。
いかにも工場というコンベヤの上を袋詰されたコーヒー豆が進む
ラインを操作するためのパネルも本気の工場仕様である
こちらは焙煎しているラインの操作盤。おもしろそう。
回転焼き(大判焼き・今川焼き)ができているところをじっと見てしまう気分である。
当然、このコーヒーは店内で買えるという抜かりなさだ。さすが消費社会の先進国。
しかしインスタ映えがすごい
店舗なのに工場があって変わっている!という記事にしたいのだが、まったく変わった店のように見えない。むしろおしゃれである。
どこを撮ってもインスタグラムみたいな写真になってしまうからだ。
なんも色をいじらずにこのインスタっぷりである
木製のテーブルも金属の什器も色のトーンがあっている
従業員の服装がバラバラなのに色の彩度が揃っている。ショッキングピンクの人とかスーパーマンのTシャツの人がいないのだ。
コーヒーセットもまたキラキラしている
コーヒーにあわせて、ドライフルーツ、チーズ、チョコレートを味わうといいよ、というセットである。食べる順番も指定されている。
コーヒー飲み比べのセットを注文したつもりだったが英語が通じずこれが出てきたが「旅の醍醐味だね!」と言ってごまかした。
こちら妻が撮った食べかけのセット
食べかけだってとんだインスタである。ここは何を撮ってもインスタグラムになる星なのだ。
本社は少しおもしろい
シアトルには店舗だけではなく、スターバックスの本社もある。
スタバの総本山と分かる建物
引きで見ると、「痛快!スタバ学園」みたいな雰囲気
ネット情報では本社の下にも店舗があっておみやげが売られているとのことだったが店舗は閉鎖されていた。
なのにずかずかとオフィス棟に入っていったら、通りすがりの男性が店はクローズしたけどダウンタウンの店に行けばおみやげあるよと教えてくれた。親切。
というか部外者が入ってきてしまったので言わざるを得なかったのだろう。
こちらはちなみにグッズが売られているダウンタウンの一号店のロゴ
一昨年、住さんとこの一号店に来たときに住さんがずっと「見えてますよ!胸が!胸が!」と言っていた。
アメリカ人はコーヒーを特別なものと思ってないか
去年、アメリカで乗ったウーバーの運転手が「ダウンタウンのお気に入りの店にコーヒー飲みに行こう。コーヒーを飲むと気分が最高に冴えるぜ!」と言っていた。
コーヒーごときでなにを言っとるのかと思ったが、どうやら欧米人はカフェインの耐性があまりないらしい。だからコーヒーをエナジードリンクのように捉えているのかもしれない。
日本のおばあちゃんが日本茶でカフェインがぶがぶ摂ってるのを知ったらびっくりするだろう。
スタバがあんな特別なものになっているのは、バーみたいな感覚があるのかもしれない。ないのかもしれない。
本文と全然関係ないんだけど、スタバに行った帰りに見かけたamazonの箱。捨ててあるんじゃなくて配達済らしい。