今度はピタゴラ装置
これがそのセット。「Lego CHAIN REACTIONS」
chain reactions、直訳すると「連鎖反応」。ボールが転がって、ドミノを倒して、それが次のボールを転がして……みたいな装置を作ることができるセットだ。ピタゴラ装置とか、ルーブ・ゴールドバーグ・マシンとか呼ばれるアレである。
中身はこんな感じ
写真中は1個だけど、ボールは5~6個付いてきたと思う。(撮影前に子供がばら撒いて失くした)
このような部品と、作例を書いた本がセットになった構成だ。
本のいちばん最初にでてくる作例がこれ
これは、
(1)右上のタイヤを抑えているピンを引き抜くと
(2)タイヤが回転して
(3)その横のハンマーを倒し
(4)ハンマーが当たってボールが転がると同時に…
(5)ハンマーの衝撃で奥の看板が起きる
という装置。コンパクトながらも、タイヤ、ハンマー、看板、ボールと4つのオブジェクトを連鎖して動かすことができる。
実際に組み立てているところ。ブロックを指示どおりに組んで…
一部のパーツは巻末に厚紙で収録されている。これを切り離して組み立てて…
ブロックと組み合わせ、完成!
組み立ては簡単で、5分ほどですぐに完成した。実際に動かしてみたのが、以下の動画だ。
レゴブロックってカチッとはめたらあとは不動のイメージだけど、このセットはこんな風にカタカタ動くのだ。ポップな色使いも、そのかわいさを引き立ててくれる。
まだまだあるぜいろんなギミック
本にはほかにもたくさんの作例が載っている。
エレベーターにボールが入ると重みで下がっていき、ロープの反対側に付いたブロックが次のボールを押し出すギミック
上から落ちてきたボールがスロープをぐるぐる回った後に下から出てくるギミック
ボールが通ると旗が揚がるぞ
などなど。そしてこれらはあくまでパーツであって、これらのギミックを組み合わせることで、本格的なピタゴラ装置を作れる、という寸法である。
組み合わせ順の見本まで載っている。
まさに可能性は無限大!という感じだが、注意点もある。付属の部品点数が少ないので、一部の作例以外は、家にあるレゴを追加で使う必要があるのだ(しかもそこそこ大量に)。さらにこのセット独特の部品もあるので、たくさん組み合わせて壮大な装置を作るには、CHAIN REACTIONSをいくつか買うことになりそう。
長編に挑戦
家のレゴと組み合わせて、別の作例を作ってみた
さっきのと組み合わせて長い装置にする
動画でおきていることを書き出してみよう。
(1)左のタイヤを抑えているピンを引き抜くと
(2)タイヤが回転して
(3)隣のハンマーを倒し
(4)ハンマーが当たってボールが転がると同時に…
(5)ハンマーの衝撃で奥の看板が起きる
(6)転がったボールがもうひとつのハンマーを動かして
(7)そのハンマーが上段のボールを転がす
(8)転がったボールがさらに別のハンマーを動かし
(9)ハンマーは最上段のボールを転がす
(10)ボールはレールを転がり…
(11)最後にコップに入る
動画で見ると一瞬だが、こうやって書き出してみるとかなり壮大な連鎖反応であることがわかる。
上の動画で使ったのは、CHAIN REACTIONSひとつと、レゴの黄色いバケツのセット。この組み合わせだと、2~3個の作例を組み合わせるのが限界かなという印象。あとはレゴやCHAIN REACTIONSを買い足すなり、一部パーツをレゴ以外のものに置き換えるなりすれば、壮大な作品も作れるはずだ。
家にレゴがあれば買い
というわけで単体で買うとちょっと遊びづらいセットだけど、家にレゴがある場合はなかなか楽しめるのではないかと思う。さらに、以前紹介したCrazy Action Contraptionsと組み合わせると新たな地平が開けるかも。あとはとにかく、ボールをなくさないように注意だ!
「もし誰かに『レゴを散らかして!』等と言われたら、『科学上の重大な研究をしているんだ』と説明しよう」という熱いメッセージ
※前回および今回の記事を書くにあたって、筆者は発売元のKlutz社およびレゴ社、Amazon社から一切の利益を受け取っていません。ただ、いまからでも遅くはないと思います。連絡先はこちらをご覧ください。もう4年も待っています。