麺がどんどん汁を吸うことで有名なあの「牧のうどん」
博多バスターミナルビルにある「牧のうどん」へやってきた。博多うどんの代表的なチェーン店で、ロードサイドの店舗ばかりなのだがここは福岡都心のビル内にあるので車での移動をしない私のような旅行客にはもってこいなのだ。


かしわ弁当も気になりますね

なんといっても、こちらは他の博多うどんの店よりもいよいよもってしてやわらかい。「お椀の中で麺が汁を吸い込みどんどんやわらかくなる」ことで有名だ。
水でしめずにゆであげたままたっぷりと出汁がかかって出てくる。食べるうちにさらに麺が出汁を吸って太く柔らかくなっていく状態には、旅行客としてとにかく驚かされる。驚きながらこれが最高にうまいのだ。
ちなみに「牧のうどん」は「牧さんのうどん」というイントネーションで読むのではなく最後まで上がり調子で一気に「まきのうどん」と読むとネイティブの発音になると現地の方に聞いた。
水でしめずにゆであげたままたっぷりと出汁がかかって出てくる。食べるうちにさらに麺が出汁を吸って太く柔らかくなっていく状態には、旅行客としてとにかく驚かされる。驚きながらこれが最高にうまいのだ。
ちなみに「牧のうどん」は「牧さんのうどん」というイントネーションで読むのではなく最後まで上がり調子で一気に「まきのうどん」と読むとネイティブの発音になると現地の方に聞いた。


うなる券売機

食券を買ったら店の方に渡す。東京では食券を渡すと同時に「そば」か「うどん」かを告げるのが普通だが、ここでは基本がうどん。
食券を渡すときには「やわ、中、かた」のいずれかの軟度をオーダーする(最初にご紹介のべつやくさんの記事には「やわ」の上に「超やわ」というオーダー方法があることも報告されている…!)(ちなみに、そばも置いてあるのでそばファンの方は少し時間はかかるがそばもオーダー可能であります)。
食券を渡すときには「やわ、中、かた」のいずれかの軟度をオーダーする(最初にご紹介のべつやくさんの記事には「やわ」の上に「超やわ」というオーダー方法があることも報告されている…!)(ちなみに、そばも置いてあるのでそばファンの方は少し時間はかかるがそばもオーダー可能であります)。

「抱いて」出ました


同行のライター西村さんがオーダーした、肉うどんの「やわ」!

ファンとしてはもうこの写真を見ただけでキーをタイプする手が震えてきた。「キャー!」「博多うどんー!」「すてきー!」。手の平から汗も出始めている。立派な禁断症状である。
もはや気持ちに一番近い歓声としては「抱いて!」だ。人間の男性ではなくうどんに対して「抱いて!」が出る。それが博多である。
もはや気持ちに一番近い歓声としては「抱いて!」だ。人間の男性ではなくうどんに対して「抱いて!」が出る。それが博多である。


興奮しすぎてブレてますが、特徴はお椀にそえられたヤカン

麺がどんどん汁を吸うためにそえられたヤカンに追加用の汁が入っている(西村さんがためしにこれだけれんげに取って飲んで「うまい!」とふるえまくっていた)。
これもあとで地元の方に聞いたのだが、地元では「かた」をオーダーする方も多いのだそうだ。徐々に汁を吸わせて、食べながら「かた」「中」「やわ」の食感を楽しむらしい。
子供がこれをやるととにかく食べ終わらないので(際限なく増えるから)、子供には「やわ」で注文するのだという話も聞いた。
さて、ここまでは私としてはすでにおなじみの最高の博多うどんの世界だ。
ここから先が個人的には未踏の地となる。
これもあとで地元の方に聞いたのだが、地元では「かた」をオーダーする方も多いのだそうだ。徐々に汁を吸わせて、食べながら「かた」「中」「やわ」の食感を楽しむらしい。
子供がこれをやるととにかく食べ終わらないので(際限なく増えるから)、子供には「やわ」で注文するのだという話も聞いた。
さて、ここまでは私としてはすでにおなじみの最高の博多うどんの世界だ。
ここから先が個人的には未踏の地となる。

ざるうどんの「やわ」
私のようなよその人間はつい観光目線でワーキャー言ってしまうが(しまいには「抱いて」とまで)、現地の方にとっては超日常使いの店だ。ざるうどんが食べたい日だってそりゃああるだろう。メニューとしておいてあるのはまったくもって不思議なことではない。
観光客としてたまに食べるスタンスだとついごぼ天うどん(博多うどんといえば、ごぼうの天ぷらが人気かつ基本トッピングである)や肉うどんを頼んでしまっていてざるうどんには気づいていなかった。
ざるうどんといえばいよいよ「コシ」のイメージだ。コシとはあまり縁のない博多うどんだとどんな感じなんだろう。
観光客としてたまに食べるスタンスだとついごぼ天うどん(博多うどんといえば、ごぼうの天ぷらが人気かつ基本トッピングである)や肉うどんを頼んでしまっていてざるうどんには気づいていなかった。
ざるうどんといえばいよいよ「コシ」のイメージだ。コシとはあまり縁のない博多うどんだとどんな感じなんだろう。


「やわ」でお願いします


そしてこちら、ざるうどんの「やわ」


おっ、ぶよんとしてる…

つゆは関東でもなじみのある黒いそばつゆだ(それよりは少し甘みが強いかも)。ずずっとすすると、おお! 麺が太いのですぐ口がいっぱいになる。
もっちもっちとえっちらおっちら口内で噛んで味わう感じは、ふわふわにやわらかい汁のうどんとはちょっと違うように感じる。
もっちもっちとえっちらおっちら口内で噛んで味わう感じは、ふわふわにやわらかい汁のうどんとはちょっと違うように感じる。


いつものようにすすると口がすぐにいっぱいになる

冷凍うどんのようなタピオカ粉が入った麺の、表面がぶよんとさらに軟らかくなったバージョンという感覚だろうか。麺自体の味がそもそも美味しいので、これはこれでありがたく珍しい体験をしているなあという気にさせる。


が、やっぱりつゆを継ぎ足す魅力が結局はうらやましくもなった

禁断症状も出ておりますのでまた食べに行かねば…!
