ウスターソース4種舐め比べ
今回用意したのは以下の4社の製品。
・S&B スペシャルブレンド スパイスソース ウスター
・キッコーマン デリシャスソース ウスター
・カゴメ カゴメソース ウスター
・ブルドック ウスターソース
それぞれ少量器に入れて舐めてみて味の違いを比べてみます。
色は大体同じ。
ウスターソースは、19世紀初頭にイギリスのウスターシャー州ウスターで作られたのが最初とされています。野菜や果実などの汁に食塩や砂糖、酢、香辛料などを加えて調理、熟成させて作ります。
日本に入ってきたのは19世紀末。明治時代の話。今では日本各地でつくられていますが、関東ではウスターソースよりも粘性が高く、甘味の強い中濃ソースの方がよく使われています。トンカツソース、中濃ソース、ウスターソースの違いは粘りや甘さの違いで、トンカツソースに行くほど粘りや甘味が強くなります。
S&B スペシャルブレンド スパイスソース ウスター
最初に舐めるのがS&Bのウスターソース。「S&B スペシャルブレンド スパイスソース ウスター」です。
大手スーパーよりも、高級スーパーや小規模スーパーで見かける事が多いか?
内容量170ml。他社と比べて小さ目の瓶入りです。
スパイスの香りが強い。
スパイスの香りが強く、器に注いだ時点で香りが漂ってきます。流石はスパイス会社の製品。爽やかな感じのものからクセのあるものまで、様々な香りが複雑に混ざり鼻を抜けていきます。
スパイシーで甘辛く旨いな。
舐めてみると、しっかりとした野菜の甘味の後、キレのある酸味で引き締められます。その後を鮮烈なスパイスの香りが追い、じわじわ広がる。
なかなか刺激強め、大人味なウスターソースです。
スパイシー感 ☆☆☆☆
甘味 ☆☆
酸味 ☆☆
大人向け度 ☆☆☆☆
キッコーマン デリシャスソース ウスター
2番目はキッコーマンの製品。「キッコーマン デリシャスソース ウスター」です。
500ml入りの大き目ボトル。
醤油のイメージの強いキッコーマンですが、ウスターソースもあります。ちなみに、ウスターソースは発売され始めた明治時代には「新味醤油」「洋式醤油」などと呼ばれて売られていたそうです。
野菜類の香りの方が強い。
スパイスよりも、どちらかというと野菜的な香りを強く感じます。
甘めでうまいね。
舐めてみると甘味は強め。酸味も穏やかで、柔らかく広がりながら消えていきます。しつこく無く、万人受けしそうな味です。
ちなみに、日本で最初に販売されたウスターソースはヤマサ醬油がつくったミカドソース。キッコーマンは日本で初めて中濃ソースを作った会社だそうです。
スパイシー感 ☆☆
甘味 ☆☆☆
酸味 ☆
万人受け度 ☆☆☆☆
カゴメ カゴメソース ウスター
3番目はカゴメの製品。「カゴメ カゴメソース ウスター」です。
20世紀の初めころからケチャップとソース作っている会社。
ケチャップやトマトジュースが有名なカゴメ。ウスターソースもケチャップと同じく100年ぐらい前から製造しています。
香りは爽やか。
香りはそれほど強くなく、軽快にスパイスの香りを感じます。
あとを引いてうまいね。
舐めてみると、滑らかな甘味や旨味を感じた後に、刺激のある酸味が広がる。じんわりと旨味を感じて徐々に引いていきます。当たりは軽いですが、味わい深いです。
スパイシー感 ☆
甘味 ☆☆
酸味 ☆☆☆
あと引く度 ☆☆☆☆
ブルドック ウスターソース
最後の製品は「ブルドック ウスターソース」です。
東京出身の私にはソースと言うと、この会社の中濃ソース。
関東辺りだと、ソースと言うと大体ここの会社の物。それも中濃ソースが出てきます。ウスターソースも多くの店でこちらのソースが置いてあります。歴史は古く100年ほど前からウスターソースを作っています。
懐かしい香りがする。
揚げ物を食べていないのに揚げ物を思い出させる、懐かしいスパイシーで甘い香りがします。
馴染みの味でうまいね。
舐めてみると、甘味と共にほんのり酸味を感じる。柔らかく懐かしい味わいです。一番慣れ親しんだ味なので落ち着きます。
スパイシー感 ☆☆
甘味 ☆☆
酸味 ☆
落ち着く度 ☆☆☆☆
ウスターソースは舐めても美味しい
どのウスターソースもそのままで甘くスパイシーでおいしかったです。馴染んでいるということで、ブルドックの物が好みですが、S&Bの物もクセになります。
かけるだけで使うことの多いウスターソースですが、料理の調味料としても色々使えます。例えば、鶏手羽やレバーをウスターソースに醤油を同量程度で混ぜた煮汁で煮ると、いい酒の肴になります。
冷蔵庫の奥で眠ってしまっている、揚げ物を食べる時にしか使わなかったウスターソースに活躍の場を。
レバーのウスターソース煮。ビールに合います。日本酒もいけます。