ある日、高級チーズに油をかけた
イオンに行ったらブラータというチーズが半額になっていたので買いました。モッツァレラチーズと生クリームを混ぜ、それをモッツァレラチーズの皮で包んだチーズだそうです。
オリーブオイルと塩をかけてクラッカーやパンにのせて食べるべし、ということなので従ってみました。
これがとてもおいしい。
定価1000円のところ、半額で500円だったブラータ。オリーブオイルをかけるとヤバイ。
ブラータうまいなぁ、なんて思いながらワインを飲んでいるとプリングルスを食べたくなり、ついでに横にあったオリーブオイルをかけたら、こっちはこっちでとてもうまい。
ポテトチップスに油をかける背徳感とうまさにゾクゾクしました。
生まれて初めてポテチに油をかけて食べた。これは相当に罪深い。
油+油という非常識
これまで、油で揚げたものは油を切るのが当たり前で、さらに油をかけるなんて発想はありませんでした。
僕はなんてつまらない常識アニマルだったのでしょう。
しかしてポテチに油をかけるとすごいおいしさ。
これは、開けてはいけない扉を開けてしまったのかもしれません。そしてもう後戻りはできない。
カルビーのポテトチップス、フレンチサラダ味にレモン風味オリーブオイルを。
色々試しました。
フレンチサラダ味のポテチにレモン風味オリーブオイルをかけると、油っぽいのになんだかさっぱりしておいしい。
牛脂なんて、天界の食べ物かって思うほどです。幸せの味。
牛脂にディップしてポテチを食べる。本能が満たされる。
油に貴賎なし
世間的にはオリーブオイルは健康に良くて、動物性油脂は健康に悪いなんてイメージがあります。
でも。
おいしさという物差しの前でそんなことはどうでもよく、油は等しくおいしいのです。
油はパワーであり、人類20万年の歴史における至高です。
ポテチに溶かしバター。ヒーヒー言いながら食べた。
油分ひかえめとか、許さない
スーパーでお菓子売り場を見ていたら、『おいしさそのまま、油分ひかえめ』なんて書かれたポテチが売られていました。腑抜けです。
許されないので、ひかえめられた油分を足してやることにしました。
油分をひかえちゃうなんて!むしろ油分をプラスしたチップスを売るべきです。
ぜったい合うやつ。
バターの重さは5.6g。バター1gのカロリーは7.5kcalなので42kcalの増加です。はい、カロリー的には大したことなく、無視していい誤差ですね。
5.6gのバター、42kcalなんて誤差です。
バターをのせたままレンジでチン。
当然バターが溶けます。
コレ。
あたたかいポテチに溶けたバター。このビジュアルと香り。はい、ありがとうございます。
生と食に感謝してください。
カラムーチョにはラー油です
こうなったらとことん行きましょう。湖池屋さん永遠の名作、カラムーチョです。
小学生のころから大好きです。
食べるラー油です。うちではいまだにブームが続いています。
カラムーチョに食べるラー油。反則気味ともいえるすごいすごさ。
おーいしー!
ラー油とカラムーチョは、2017年出会うべくして出会い、最高のカップルだった。
考えてみればすべて野菜です。健康に悪いわけがない。
揚げせんに油をかけます
塩味の揚げせんを買ってきました。これ自体けっこうな油菓子ですが、ごま油をぶっかけます。
はい。
ごま油のシンプルなおいしさ、そしてここにも食べるラー油。
こうなります。
僕は油を誤解していました。
油は揚げたり焼いたりするときの補助的素材ではなく、それ自体が調味料だったのです。
「油は調味料」はい、心の中で復唱してください。
「油は調味料」です。
こめ×こめ
ソフトサラダせんにはこめ油。きっと米菓子に合うはずです。素材と油を合わせるとか、美味しんぼっぽい。
美味しんぼ的工夫にて、こめ油をチョイス。
テヤッ!とかけます。味がワンランク上がります。カロリーとかはもう気にしません。
真のチーズ味を求めて
ちょっと趣向を変えましょう。カールのチーズ味が好きなので、もっとチーズ味にしたく思います。
このままでもうまい。最近は6種のチーズをブレンドとかしてるのらしい。
小さなフライパンはなかなか便利です。
いくよ、いくよ、
チーズじゃばー。
見た目的には間違いないやつが出来ました。
溶かしチーズカールチーズ味、TCKCです。
この罪深さはただ事じゃありません。宗教裁判待ったなしです。
チーズとろーり。
しかして、これは味的にちょっとイマイチなのでした。
カールのサクサク感がやや失われ、湿気たカールに溶けたチーズ。味的には『1+1=1』くらいです。
不思議ですね。
そしてまだまだ続きます。天ぷらやフライを油でおいしくする方法を編み出したのです。
フライに油をかけるとどうなるか
スーパーで総菜フライを買ってきました。近所のスーパーは21時半をすぎると半額になり、大変にお得です。デブにやさしいスーパーです。
キッチンペーパーにくるんで一晩おきます。
キッチンペーパーにくるんで一晩おくと元々の油が抜けます。
紙による油抜き後のコロッケとアジフライ。紙が油を吸っています。
のち、オーブンかグリルで温めると、衣のカリカリ感がよみがえります。
同時に豚バラをフライパンで焼きます。
カリカリで油がすごい出てきます。
おいしそうなラードが取れました。カリカリの肉の方はおいしくいただきました。
豚さんで一番おいしいとこ、ラード。
煙が出る程度まで熱する。火事と火傷に注意。
はい、油を抜いたコロッケとアジフライにラードをぶっかけます。
じゅわー。
はい、来ました。生き返りました。
揚げたてにしか見えないビジュアル。
いわゆる、本格的な味
油を抜いたのち、ラード。これでラードで揚げたっぽいおいしいフライになります。お肉屋さんのコロッケとかそういう風味です。
このコロッケ、中にひき肉がたっぷり入っててうまいのです。
中農ソースです。
スーパーのアジフライをここまでおいしいと思ったのは初めてです。
出来れば白いご飯と食べたいアジです。
オイルコンバージョンと名づけた
もともとの油を抜き、おいしい油をかける。この油入れ替え法を『オイルコンバージョン』と名づけました。
名づけたらフライ以外にも応用したくなりますよね。
天ぷらを買ってきました。もちろん半額です。一晩かけて油を抜きます。
オーブンであたため後にキッチンペーパーで油を吸わせます。
かなり軽くなりました
油抜きの処理後、買ってきたときより40gほど軽くなりました。
ということは、40gは油を足してもいいことになります(あたため中に蒸発した水分は無視することとする)。
もとは200g程度でした。40gいけるようです。
香ばしさの権化。
フライパンで焼きます
あたためた天ぷらをフライパンに投入。追いごま油をして焼きます。
ごま油をぶっかけるのがポイントです。
40gいけるのでダバダバかけます。でも、がんばったけど多分15gくらい。
おいしくなーれ、おいしくなーれ。
カリッと焼きあがりました。
お皿に盛り付けたら、フライパンに余ってたごま油をぶっかけます。もったいないもったいない。
ジュッと、良い声で鳴きやがります。
はい、完成です。
食べるとごま油の香ばしさ。スーパーの天ぷらとは思えません。すごいパワーです。
あなご天がとてもおいしいのです。
最高です。
焼くのが面倒ならぶっかけで
フライパンで焼くのが面倒なら、ごま油をぶっかけるだけでも大丈夫です。
えび天、かき揚げ、あなご天。
ペーパーとあたためによる油抜き加工を経て、ごま油をぶっかけます。
そのままでもおいしいです。
ドレッシング感覚で油をかけます。
どんどん頭が悪くなっていくのを感じます。
油の前で、人はバカになるのです。
遠慮はいりません。
どうですか、天国です。これぞ人類20万年の夢、油かけ放題。
油をかけたらちょっとだけオーブンで焼くと、油が衣になじみます。
いただきます。
おいしそうですね、おいしいです。
衣がカリッとしており、ごま油が香ります。天ぷら屋さんで食べているような気がしてきます(錯覚)。
あなご天がとてもおいしい。
えび天もすごい。
第7の味覚、脂味というものがあるらしいですが、事実にちがいありません。僕らの舌には油を感じるセンサーがあるはずです。
でないとこの多幸感は説明できない。
塩でいけます。スーパーの天ぷらとしては画期的なうまさです。
ごま油香るかき揚げそば。普通以上においしい。
はい、楽しんでいただけましたね。
皆さんにおかれましても、どんどん油をぶっかけてください。
まとめ
ポテチに油をかけたことで始まったこのオイルジャーニー。 行きついたのは天ぷらのおいしさでした。
糖と油のマリアージュ。
油も糖も手に入り放題の現代。僕らは人類の歴史上最高の極楽的時代に生きてるのかもしれず、それを享受しないのは逆に罪です。
油に業や罪を感じてる暇があったら、YOU!ぶっかけちゃいなYO!