週刊文春。その記事内容は、僕のような下世話人間にはたまらない、げひ…世俗的で素晴らしいのは言わずもがなだが、文春って実はその表紙がすごく印象的。
いつもこんな感じの、なんか上品な、品のある絵になっているのである。業界での噂によると、その記事内容がときにげひ…世俗的ゆえに、表紙くらいは逆に上品にしている、とのこと。あらステキ。
そんな文春の表紙をあらためて分析したみたところ、無理矢理まとめると
●画面の中央に! ●対象を実直に描き! ●背景の余白をべたっと塗る!
という傾向が明らかになった。つまり、どんなものでも、このように描けば文春の表紙っぽくなり、品が出て上品になる、のではないだろうか!! …そこで、実際にいろいろ描いて調べてみたいと思う。
うまい棒。うまそうだよね。とりあえず静物画のモチーフとしては、「美術」じゃかなり描かない類のものであろう。しかも買ってしまったのが、よりによって
なっとう味。油断していた。せめてチーズ味かと思っていた。
はいらない。と、やや落胆はしたものの、開けた瞬間、
ももゾッコン。万物を魅了する恐ろしい棒なのであった。ではこんな棒も、
文春っぽくしたらどれだけ上品な絵になるのか、描いていこうではないか。まず、キャンパスのできるだけ中央に
デッサン開始。この棒をできるだけうまそうに描いておこう。
だいぶ邪魔。なっとう味だとわかっているのだろうか。
そんな妨害にも負けず、描き進める。下描きが終わったら、本格的に
陰影も油絵的に絵の具を重ねていき、緑のノリもまぶして、
では完成!と、言いたいところだが、これだけだとただのヘボいクソ絵。ここで文春マジックを施すべく、先ほどの分析に基づき、空いた余白部分を
各字をレタリング。そんなこんなでこれにて! 完成してしまった、文春っぽく描いたうまい棒の油絵が、これだ!!
おぉ、っぽい! ぽいよね、ね。たぶん。
まぁよく見たら雑誌タイトルが
「棒春」だけれども。棒だけに。どんな季節かはわからない。ちなみにもしこんな雑誌「棒春」があるとしたら、記事内容としては、
というわけで、うまい棒でさえもこんなに品が出てしまう、驚異の文春マジックなのであった!
と、どうせなので、仮説検証のために、まだ他にも描いてみたいと思う。続いて描いてみたいのがコチラ。
プレステである。しかもプレステ1。なぜ今これを。掃除していたら出てきたんだね。しかもコントローラーがないため、無機物感がパない。でもこんなプレステでも、上品になれるのかどうか、また描いてみたいと思う。
品! 品は出たのではないだろうか。そしてタイトルは、プレステだけに
「プ春」ということでね。プシュン。そんな「プ春」ゆえもし記事があるとしたら、
と、コントローラーが無くなすスベないプレステすらも、こんな上品になる文春マジックなのであった!
どうせなのでさらにしょうもないものを、ってことで、最後にコレも描いてみよう。
品ッ!! 上品ッ!! ペーパーまでも見事な上品さである。そして流れ的にもタイトルは
「ぺ春」。「プ春」に続き「ペ春」だね。まぁどうでもいいよね。もしこんな「ぺ春」があったら、その記事としては
というわけで、ペーパーまでも文春っぽく描いたら、上品になってしまったのであった!
以上、見てきたように、そんな驚異の表現手法であった文春マジック。
もし何を描いても下品になってしまう場合には、このように文春っぽく描くと、品が出て上品になるので、ぜひ試してみていただけたら幸いです。ではまた、おやすみなさい…。
はい、以上いかがでしたでしょうか今週の「文春では池上さんの連載が好き」。文春ってスクープ記事以外もいい内容なので、みなさんも読んでいただけたらと思います。ではまた失礼いたします。