バイクのマフラーについて教えてもらう
と、言ってみたところで大変なことに気がついてしまった。
そもそも自分自身、バイクのマフラーの知識がうすぼんやりとしているのだ。
でも見て判別する事はできるぞ。こちらですよね
身の回りでいちばんバイクに詳しそうな、高校時代のバイト先の先輩に確認してみた。
・マフラーは、音や排ガスを制御するためについているもの
これがないと、音もガスも大変なことになると聞いて恐怖
インターネットで値段を確認したところ、どうやら自宅の家賃よりも高額なようだ。現物を使うのはあきらめよう。似たような形を集めて自作したい。
100均に出かけたところ、かなりしっくりとくる筒に出会ってしまった。
100均に売っているけど、100円じゃないやつ
A0サイズが入るんだそうだ。ど、どういうこと……!
A0。つまりA4が16枚分のおおっきな紙が、300円の筒にくるくると収まるのだ。すごい。ダイソーがつくり出したこの世の奇跡をまたひとつ目撃してしまった。解体しようとしていることに、罪悪感を感じる。
そのほかにも、メガホンや
東急ハンズで買ったチューブも参戦させつつ
銀色のシートとテープをぐるぐる巻きつけたら完成した
筒から伸びているピンクの紐はけむりを出すための仕組みだ。
けむりは、携帯型の加湿器を埋め込んでつくりたい。
USBで動くタイプの便利な加湿器
よく見ないとわからないけど、けむり立ってる
ちなみに、このあと出てくる写真のすべてでこの機能は作動しているのだが、けむりはまったく写っていなかった旨を先にお知らせしときます。
意外とあたたかい
首に巻けるくらいの長さにしておけば後はどうにかなるだろう。そんなざっくりとした憶測の元につくられたマフラーを首に巻いた途端、心にはどよめきが起こった。
どうやって巻くんだ
決めてなかったんだから、わかるはずもない。試行錯誤をくりかえすこと約5分経過、ふいにぴったりと首に巻き付いてくれた。よかった。
楽器みたい
動いてもわりと落ちてこないぞ
一度装着できると、意外にしっくりと身体になじんだ。
建物の近く寄ると、配管になったような気分にならなくもない
わりと景観に馴染んでいる(気がする)
正直なところ、人と目が合うとちょっと恥ずかしい。だけどその気持ちのおかげで、心なしか顔まわりがあたたかい。
あと、首まわりも異様にあたたかい。「落ちませんように」という念を込めながら歩いているので、自然と力が入ってしまうみたいだ。
あったかいぞ
思いのほか、ふわふわのマフラーと似たような効果を発揮しだしたのでびっくりしてしまった。
すっかり慣れる
装着から10分以上たったころには、すっかりこの状況に慣れてしまった。
異論はあるかもしれないが当事者の気持ちである。
階段をずんずん登っていてもずれないのが頼もしい
もはやこれが自分のナチュラルなすがた
外すのがさみしい
乗り物に乗らずして、乗り物のような形状になれたのもうれしい。
「首に巻くマフラーって、別にふわふわしていなくてもいいんだな」という、結論にいたりました!
意外とどうにかなる
内心、名前以外にはどこも似つかないもの同士を一体化させるなんぞムリなのではないかと思うふしもなくはなかったんだが、やってみたら意外とどうにかなってしまった。
人前を歩きにくい見た目なことを除けば、そんなに悪いもんじゃないとわたしは思う。人にすすめるかどうかはまた別の話だ。