『たほいや』の一般的なルールをざっと説明
『たほいや』は、もともと、イギリス発祥のゲームですが、1990年代にフジテレビの深夜番組でテレビ番組化されたので、ご存じの方も多いと思います。
さっそくですが『たほいや』のルールをざっと説明します。
さっそくですが『たほいや』のルールをざっと説明します。
『たほいや』は、広辞苑に載っている「誰もしらないような言葉」の語釈(言葉の解説文)を勝手にでっち上げ、相手をだます。というゲームです。基本的な流れは以下の通りです。
まず、複数人(4、5人)で集まり、親(1人)と子に別れます。
次に、親は広辞苑から探し出した「誰も知らない言葉」を子に発表し、子はその言葉の語釈を、いかにも広辞苑に載ってそうな文体で紙に書きます。
そして、親は、子から集めた嘘の語釈に、広辞苑に載っている本当の語釈をまぜて発表します。
最後に、子は、その中から「広辞苑に載っている語釈」を当てる。という流れになります。以上、ご理解いただけましたでしょうか?
たとえば、親が広辞苑から「たほいや」という言葉をお題に出したとしましょう。
まず、複数人(4、5人)で集まり、親(1人)と子に別れます。
次に、親は広辞苑から探し出した「誰も知らない言葉」を子に発表し、子はその言葉の語釈を、いかにも広辞苑に載ってそうな文体で紙に書きます。
そして、親は、子から集めた嘘の語釈に、広辞苑に載っている本当の語釈をまぜて発表します。
最後に、子は、その中から「広辞苑に載っている語釈」を当てる。という流れになります。以上、ご理解いただけましたでしょうか?
たとえば、親が広辞苑から「たほいや」という言葉をお題に出したとしましょう。
子は「たほいや」っぽい語釈を捏造して親に渡します。そして親は下のような選択肢を発表します。
つまり、この中には、広辞苑に載っている本当の「たほいや」の語釈ひとつと、子が考えた嘘の語釈が四つあるわけです。
参加者は、この中から広辞苑に載っている「たほいや」の語釈を当てます。
ちなみに、上記の『たほいや』広辞苑に載っている本当の語釈は、④の「槍小屋に同じ」となります。
参加者は、この中から広辞苑に載っている「たほいや」の語釈を当てます。
ちなみに、上記の『たほいや』広辞苑に載っている本当の語釈は、④の「槍小屋に同じ」となります。
子は、もっともらしい、いかにも広辞苑に載ってそうな、なんなら本当にそういう意味かもしれない。と、思えるような嘘語釈を考えるのがポイントなわけです。
ここで、前回のイベントで出たお題をみてみましょう。
ここで、前回のイベントで出たお題をみてみましょう。
どうだろう。唐突に「ほくぼ」といわれて、パッとこれだけの嘘語釈(ひとつは本当だけど)思いつくのがすごい。
(1)は、白暮というのがよくわからないけれど、北国で起きる。と書いてあるので、白夜的なものだろうか。明け方の雅な言い方なのかもしれない。ありそう。
(2)は、水田が落ち込んだところをわざわざ言い表す言葉があるのだろうか? 漢字で書くとどうだろう、圃窪だろうか。それならわかる。
(3)は、具体的でリアルな描写がすごい。安定させる部分っていわれると納得してしまう。
(4)は、首のうしろを、ぼんのくぼっていうのは知ってるけれど、もしかしたら他の言い方で「ほくぼ」という可能性も捨てきれない。
(5)これも囲炉裏の中心を指し示す言葉が特别にあるというのがすごい。(本当なら)漢字だと火窪?
などと、推理しながら、答えを選ぶわけです。
ちなみにぼくは(3)だと思ったのですが……。
で、正解はこちら。
(1)は、白暮というのがよくわからないけれど、北国で起きる。と書いてあるので、白夜的なものだろうか。明け方の雅な言い方なのかもしれない。ありそう。
(2)は、水田が落ち込んだところをわざわざ言い表す言葉があるのだろうか? 漢字で書くとどうだろう、圃窪だろうか。それならわかる。
(3)は、具体的でリアルな描写がすごい。安定させる部分っていわれると納得してしまう。
(4)は、首のうしろを、ぼんのくぼっていうのは知ってるけれど、もしかしたら他の言い方で「ほくぼ」という可能性も捨てきれない。
(5)これも囲炉裏の中心を指し示す言葉が特别にあるというのがすごい。(本当なら)漢字だと火窪?
などと、推理しながら、答えを選ぶわけです。
ちなみにぼくは(3)だと思ったのですが……。
で、正解はこちら。
なるほど! 火窪かー。
たしかに、今思うと(3)の摩擦式の発火装置って、具体的でリアルだけど、いったいなんなのかわからない……。うわー、騙された!
と、なるわけです。
せっかくなのでもうひとつ。
たしかに、今思うと(3)の摩擦式の発火装置って、具体的でリアルだけど、いったいなんなのかわからない……。うわー、騙された!
と、なるわけです。
せっかくなのでもうひとつ。
「りそつ」……短すぎてどんな漢字があてられるのかが見当つかない。
(1)うわー、いきなり華厳経ときた。しかも、浄土に入るものを護衛する子鬼って。具体的すぎて納得しかない。さいごの「◯◯とも」という別の言い方を例示しているのもいかにも広辞苑ぽくて本物くさい。
(2)は、郷土料理ときた。日本酒で煮込むらしい。しもつかれ。とか、バタバタ茶みたいなのを考えると、じゅうぶんありえる郷土料理名だ。
(3)、語釈があっさりしてて若干不安になるけれど、わかりやすい。
(4)は、(1)に近い。「そつ」の部分で鬼を連想したのだろうか?
(5)、これ、本当だったら、こういう明治大正の流行語までちゃんと載ってる広辞苑すごい!
と言う意味でぼくは、半分期待を込めて5番とした。しかし、結果は……。
(1)うわー、いきなり華厳経ときた。しかも、浄土に入るものを護衛する子鬼って。具体的すぎて納得しかない。さいごの「◯◯とも」という別の言い方を例示しているのもいかにも広辞苑ぽくて本物くさい。
(2)は、郷土料理ときた。日本酒で煮込むらしい。しもつかれ。とか、バタバタ茶みたいなのを考えると、じゅうぶんありえる郷土料理名だ。
(3)、語釈があっさりしてて若干不安になるけれど、わかりやすい。
(4)は、(1)に近い。「そつ」の部分で鬼を連想したのだろうか?
(5)、これ、本当だったら、こういう明治大正の流行語までちゃんと載ってる広辞苑すごい!
と言う意味でぼくは、半分期待を込めて5番とした。しかし、結果は……。
意外と語釈があっさりしている!
華厳経とか、名物料理とか、よくかんがえるとディティールだけこまかくてなんなのかよくわからないじゃないか。でも、広辞苑ぽい文章だけはすごい。
本来の『たほいや』だと、ここでそれぞれ手持ちのチップを賭けて、うまく騙せた人はチップをためて、最終的に勝敗を決める……となるわけですが、今回ウェブ用の簡易版として、この「ニセ語釈を考えて当てる」という部分だけを行います。
華厳経とか、名物料理とか、よくかんがえるとディティールだけこまかくてなんなのかよくわからないじゃないか。でも、広辞苑ぽい文章だけはすごい。
本来の『たほいや』だと、ここでそれぞれ手持ちのチップを賭けて、うまく騙せた人はチップをためて、最終的に勝敗を決める……となるわけですが、今回ウェブ用の簡易版として、この「ニセ語釈を考えて当てる」という部分だけを行います。
ニセ語釈を考えて下さい!
そんなわけで今回、日曜たのしんじゃくで行うWeb版『たほいや』は。
①お題を出題。→②嘘語釈を考えて投稿してもらう。→③国語辞典マニアが嘘語釈の中から正解の語釈を当てる。という、流れで行いたいと思います。
つまり、みなさんは、国語辞典マニアをうまく騙せるようなリアルな嘘語釈を考えて下さい。
協力していただく国語辞典マニアは、『国語辞典ナイト3』で登壇してくださった見坊行徳さん(「三省堂国語辞典」初代編集主幹、見坊豪紀先生の孫・国語辞典マニア)と稲川智樹さん(現役校閲ボーイ・国語辞典マニア)。
①お題を出題。→②嘘語釈を考えて投稿してもらう。→③国語辞典マニアが嘘語釈の中から正解の語釈を当てる。という、流れで行いたいと思います。
つまり、みなさんは、国語辞典マニアをうまく騙せるようなリアルな嘘語釈を考えて下さい。
協力していただく国語辞典マニアは、『国語辞典ナイト3』で登壇してくださった見坊行徳さん(「三省堂国語辞典」初代編集主幹、見坊豪紀先生の孫・国語辞典マニア)と稲川智樹さん(現役校閲ボーイ・国語辞典マニア)。
お二人は、早稲田大学在学中に、国語辞典のサークルを立ち上げ、早稲田辞書という「早稲田大学で使われている言葉」を集めた辞書を作成したほどの、筋金入りの国語辞典マニア。そんな二人をうまく騙せる嘘語釈をお待ちしています。
お題発表
第一回のお題はこちらです。
お題①『べれん』
お題②『のつご』
お題③『しんたま』
以上、3つの言葉の「嘘語釈」を考えてお送り下さい!
お題②『のつご』
お題③『しんたま』
以上、3つの言葉の「嘘語釈」を考えてお送り下さい!
投稿はこちら!募集は終了しました。たくさんの投稿ありがとうございました。
それでは、みなさまふるってのご参加、よろしくお願いいたします!