タイのコンビニはセブンイレブンが独占?
タイ第二の都市・チェンマイを歩いていると、セブンイレブンをよく見かけた。宿泊したホテルの近くだけでも3店舗もある。観光地だから余計集中しているのだろうけどめちゃ多い。
逆に、セブンイレブン以外のコンビニは見あたらない。チェンマイでコンビニと言えばセブンイレブンなのだ。
そこら辺でセブンイレブンTシャツが簡単に手に入るほどの知名度。(誰も着てなかったけど)
そこで、タイのセブンイレブンでは何がお薦めなのか店員さんに聞いてみることにした。
翻訳した文章を見せて教えてもらう。「このお店の中であなたのおススメのものは何ですか」
調べたお店は10店舗。
さっそく、私の個人的な満足度順にランキング形式でお伝えしよう。
第10位。旧市街の中のターペー門の近くのセブンイレブン
ちょっと面倒くさそうな反応をされた末に薦められたのは…
第10位 めっちゃ高い「ハーゲンダッツ」
「ソレ、ソレ」となげやりな感じで指さしたのはハーゲンダッツの入ったクーラーボックスだった。おお…知ってるやつだ! 品揃えはほぼ日本と同じ様子。
驚いたのはお値段。タイの普通のアイスバーが10バーツ(約30円)ほどなのに対して、一番安いバータイプのハーゲンダッツで99バーツ(約300円)もする。なんと10倍! 日本とほぼ同価格だ。
高級!
皆知っているだろうが、ハーゲンダッツは高級志向がウリ。本場アメリカ以外で買うと高く設定されているのだ。それはタイでも同じで物価は関係ないみたい。
ちなみに私が着ているセブンイレブンTシャツは200バーツ。アイス2本とTシャツ1枚が同じ価格。感覚がおかしくなりながら頬張った。
うまい! うん、知ってた!
甘くてもちろん美味しいのだけど、すでに食べたことあったのと高かったので10位とした。
続いて第9位。
旧市街の中のどこか。
女性店員さんのおススメは…
第9位 ご存じ「ペプシ」
お次は12バーツ(約36円)で売られてた缶のペプシだった。ハーゲンダッツに続き、お馴染みの商品だ。
言葉が簡単に通じれば、「ほかには? もっとタイっぽいやつ」と聞けるのだけどそうではないので素直に買った。
ペプシめっちゃ並んでる~
うまい! うんうん、知ってた!
皆さんご存知だろうが、メイドイン・アメリカのペプシはスカッとしてうまかった。自国の商品ではなく世界中で売られている商品をおススメしてくるとはちょっと意外なのだけど、まあ美味しいのだから文句は言えない。
それに、ハーゲンダッツもペプシも、春先のような暖かい気候の中でいただくと一層美味しいというものだ。
続いて8位。
ホテル近くにあったセブンイレブン。
む、なんか見覚えのある商品。
第8位 安定の「Lay'sのポテチ バーベキュー味」
お次は25バーツ(75円)で売られていたポテトチップス。なんか見覚えがあるなと思ったらコストコやカルディで見るポテトチップスのシリーズである。またしてもアメリカ産だ。
食べてみると、「想像通り」である。バーベキューの濃い味が、ギザギザポテチにからんで美味しい。
絶対ふつうにうまいぜこれ
うまい! うん、知ってる…
ハーゲンダッツ、ペプシ、Lay'sポテチ。
お気づきの通り、ここまで全部日本で買えるものばかりである。
こっからが本番!
せっかくタイに来たのに、それらしさは皆無だったのでここまで低ランクとなった。でも大丈夫、次からは徐々にタイらしさが出てきます。
第7位 ガブのみできる「乳酸菌飲料」
ここから先はメイドイン・タイでお送りします。
ホテルの近くにあったセブンイレブンその2
ちょっと悩んだ末に選んでくれたのは乳酸菌飲料。
前に並んでた人も同じの持ってた。人気なんだな。10バーツ(30円)。
選んでくれたのはヤクルトの大きい版といった感じの飲料だった。飲んでみてもやはりヤクルトで、量が多い分得をした気分。
日本でヤクルトを飲む時はチビチビと、大事に大事に味わうのが常だけど、タイに来たら贅沢に飲むことができるのだ。これは嬉しい発見である。
味はまんまヤクルトでした!
第6位 軽めの「ハム&チーズパン」
お次は女性店員さんがすすめてくれたパン。
目の前に屋台がひしめくセブンにて
これまた味の想像がつきやすい商品です。20バーツ(60円)
パイ生地にハムとチーズが入っている。あっさりしていておやつにピッタリ
それより何より目を引いた「さいたま市 Super hero」
ハムチーズはそれなりに美味しかったが、それよりも彼女の来ているトレーナーの方が気になった。なぜさいたま市なんだ。そしてさいたま市のスーパーヒーローって誰なんだ。ダイアモンド☆ユカイさんあたりだろうか。
第5位 買ったらなぜか笑われた「MAN SOME」
川の近くにあったセブンイレブン
お次は男性店員さんに教えてもらった。ただし忙しいのか、レジから出ることはなく「コレ」と飲みかけのドリンクをよこしてくれた。
コレ、と渡してくれた。
同じものを自分で探して買おうとしたら、なにやらウケる2人。
男性向けの美肌飲料!
彼らの意味有りげな笑いが気になり、後で調べてみた所どうやらこれ、人気の男性向け美肌飲料だったようだ。きたきた、日本には無い文化だ。
そういえばタイにはニューハーフが多いし、男性も美容に感心が高いお国柄なのかもしれない。
この見た目でリンゴ味!
味は、サッパリとしたリンゴ味。きつめの炭酸飲料でも入っていそうな見た目なのに、水のように喉にスッと入ってくるドリンクだった。言われてみればお肌に良さそうな味である。
第4位 食べやすい「ソーセージ&ベーコン」
お次はソーセージ。長いのは売り切れちゃったらしいが、短いのも美味しいらしい。
熱々のソーセージが食べられるようだ。
温めたあと、ご丁寧に食べやすく切ってくれる。28バーツくらい(約90円)
そして透明ビニールにイン。
これがすっごい美味しい!
ただソーセージにベーコン巻いただけなのだけど、これが想像以上に美味しかった。熱々というのが大きいのかもしれないけど、どちらもプリプリとしてるのがとてもいい。おもわずビールを追加して買いたくなるような、最高のツマミであった。
第3位:常連さんが選ぶ「海苔&甘い牛乳」
これも川の近くにあったセブン-イレブン。
ここでは最初、女性の店員さんに聞いていたのだけど、いつの間にか常連らしき男性にバトンタッチしていた。
お客に対応を委ねる店員さん。
突然のことなのにお兄さんはこっちこっち、と積極的に案内してくれた。
海苔コーナー。タイのコンビニやスーパーでは海苔が幅をきかせているのだ。
もうひとつは毎日飲んでいるという牛乳、13バーツ(約36円)。これがひと味ちがって美味しかった!
海苔と牛乳、どちらも馴染みがあるが食べてみると両方とも日本のソレとは違っていた。まず海苔は、日本の海苔を3~4枚圧縮したような分厚さ。味のりや韓国海苔のような塩気は無く、とにかく海苔の風味を堪能する感じ。
2枚入り10バーツ(約30円)。
食感はパリッという感じじゃなくて、モサっ。
そして牛乳だと思ったものは、ほんのりとバニラのような甘さがある。こちらは濃厚とは逆で、スキムミルクのようなスッキリとした口当たり。その甘過ぎない甘さがとても心地よくて危うく眠ってしまいそうだった。
これは毎日飲みたくなる!
第2位:汗だくになる「ドライカレー」
第2位にランクインしたセブンイレブンも、店員さんがお客さんにバトンタッチしていた。他人との距離が日本より近いなーと感じる。
新しいのか外装がキレイなセブンイレブン。
ここでもお客さんが対応を任されていた
選んでくれたのは、ドライカレーのお弁当。唐辛子が乗っている、タイらしい見た目である。
「隣のと迷うけど、こっちかな」
これで39バーツ(約120円)はだいぶお得感。
口に入れてみると、豚肉によく絡んだルーからさっそくタイ独特の風味が口の中に広がった。一瞬ココナッツのような甘さがしたと思ったらハーブのアジアンな香りがただよい、最後はポッと火がついたような辛みを残す。
おかげで汗が吹き出したけど、ジットリとした嫌な汗じゃなく、むしろ爽やかな気分になった。コンビニ弁当といえど、しっかりタイが味わえる弁当だ。
美味しくてスプーンの勢いが止まらない!
汗も止まらない!
第1位:できたて「トンカツサンド」
第1位はホットサンドってこんなに美味しかったっけ? と気付かされた一品。
ホテルの近くのセブンイレブンその3(今さらだけど、この情報いらないよね)
トンカツサンドイッチ。35バーツ(約100円)
これを、その場でホットサンドにしてくれる。この笑顔も嬉しい。
熱々だ! やっほー
けして本格的な訳ではなく、ジャンクな感じの肉。
おすすめされるまで気づかなかったけど、タイのセブンイレブンではホットサンド用のパンが豊富に並んでいた。チーズとかソーセージが入っているようなのが多い中、店員さんが選んでくれたのはトンカツサンド。
実際はトンカツというよりメンチカツのような食感だったけど、甘めのソースが食欲をそそり大変美味しかった。手軽だし、これ日本でもやってほしい!
中はジューシーで外はカリッというやつ。なぜ日本のセブンには無いのか!
とまあこんな感じで、タイのセブンイレブンめぐりは終了。日本と似ているようで微妙に違うラインナップが味わえて楽しかった。
最後に、「タイのセブンイレブンあるある」で締めたい。
タイのセブンイレブンあるあるその1:体重計が置かれている店が多い。1回1バーツ。
その2:犬が涼みにくる。中には入りません。
その3:店員さんが、なんか自由でうらやましい。(値段の付け替えをしてるところ)
ホットサンドは美味しい
パクチーとかエビがたくさん入ったような、いかにもタイっぽい商品をすすめられるかな、と思ったけど意外とそんな事はなかった。
かわりに、ソーセージを食べやすいように切ってくれたり、目の前でホットサンドにしてくれる所やお客さんにすぐ聞いちゃうあたりに違いが感じられて面白かった。
そして出来立てのホットサンドはうまい、という国には関係ないが大きな発見を得たので、私は非常に満足である。
そういえば一度もTシャツに触れられなかった。寂しい