この汁がうまいオブザイヤー
サンヨーのプラボトルに入った白桃である。
amazonで買ってる
昔からあるSUNYOと書かれた桃缶が進化してプラスティックの容器になっていた。
ただでさえうまい桃缶のシロップがこのケースなら鉄の味がすることもなく、一点の濁りもなくうまいのだ。
企画としては桃缶のシロップ飲み比べにしたほうがいいかもしれない。
だが、これがいちばんうまいということになるだろう。ならばそんな出来レースはやめて、もう「これうまいから飲んでみて」という企画でいくことにした。
飲んでもらう
今日集まっているライターはラッキーである。このうまい汁を味わうことができるのだから。
桃ではなく汁だけコップに注ぐ
ちなみに桃はあとでスタッフが美味しくいただいた。奪い合うように。
まず自ら試飲。うなるほどうまい
ヨシダプロ「………ああ、うまいですね。桃味の午後ティーみたいな」
数百円でこのうまさ。ドンペリ15000円、玉露1000円とかの高い=うまいという社会の暗黙の了解を壊してしまう。(シャウエッセンでもそう思った)。
ちなみにヨシダプロは午後の紅茶ミルクティーが好きすぎて医者に止められるほどなので、うまさ表現するときの基準が午後ティーである。
ライター トルー「おいしいです。おいしくて……おいしいです」
ライターきだて氏「甘い。甘いですよ」
ライターのきだて氏は特に気に入ったようすではなかったが、通販で言う「98%のお客様が気に入っています」の2%に当たってしまっただけである。
気にせずすすめる。
ライター べつやくれい「ああ、うまいうまい」
編集部 安藤「うわつ!」(あまいものを摂取すると震えるタイプ)
桃缶のシロップは桃ジュースではないのにネクターのような濃厚な味がするという不思議な飲み物である。つまり、桃の輪郭だ。
実家で飼っていた猫が、魚の匂いがついた刺身のツマを魚だと思って食べていたがそれと同じかもしれない。かもしれないじゃなくて同じだ。
編集部 古賀「そりゃまあうまいよね。シロップだもん」
ライター 小堺さん「ええ、おいしいですよ(笑)」
おおむね好評なのだが、ふたりの表情が物語っているのは「そりゃシロップだもん、うまいに決まってるだろう」ということである。
違うんだ。
同じ桃の缶詰のシロップでもこれは特にうまいのだ。
そうか、飲み比べをしないとこれのうまさが伝わらないのか。
ほかと比べてみる
これが特別であることを分かってもらうために、ほかの桃缶のシロップも味わってもらうことにした。
シロップだけ出すときはふたを全部開けないのがライフハック
比較対象は明治屋の桃缶。高級品である。桃はさすがのうまさだが、桃が本物っぽすぎてシロップにも果物の酸味が出ている。
プラケースの桃のような僕を甘やかす汁ではない。
「ね!ね!」
僕の説得にも関わらず、酸っぱいもの好きのライター小堺さんはこっちのほうが好きだと言っていた。
酸っぱい味好きが桃缶のシロップを飲みたいと言ってきたら明治屋を選んだほうがいいかもしれない。でもそれ以外はサンヨーのプラカップである。
ライター井口さんはサンヨーの甘さに満足
ノー!甘さ控え目
もうひとつ、甘さ控えめという桃缶も用意してきたのだが、そのシロップのテイスティングしている表情はこれである。
あらまあ
あらまあというのはこの桃缶のシロップを飲ませてるだけのこれ、記事になるんですか?ということではなく、味が薄いことへの落胆である。
メインの桃が甘さ控えめなのでその輪郭であるシロップもぼんやりしている。シロップ飲みたい派としては甘さ控えめは要らぬエシカルである。
缶に書いてありました
テイスティングをしているときに、同じ桃缶でも表記が違うことを発見した。
エキストラライト
ヘビー
ヘビー
ライト
シロップの糖度によって表記が違っているそうだ。ヘビーがいちばん糖度が高い。
僕がうまいと言っていたのはヘビーである。
なるほど甘いものがうまいのか。人間どころかカブトムシも賛成するレベルの結論である。
風邪ひいてないときときこそ桃缶を
昭和の時代は風邪をひいたら桃缶を食べるという家が多かった(うちもそうだった)。
でも大人になったので好きなときに桃缶を食べることができる。自立最高だ。
そしてシロップも飲み放題だ。焼酎だって入れ放題である。