はい。以上いかがでしたでしょうか、今週の「ネットって便利だね」。みなさんはオッケーグーグルな人生を歩んでいっていただけたらと思います。ではまた失礼いたします。
最近テレビで、グーグル関連のCMをよく目にするが、そのたびに心が折れる。なぜなら、CMに出ている彼らがあまりにリア充的だからである。
フェスに行ったり、ドライブしたり、全国各地へ旅行に行ったりして、その先々でスマホ検索を華麗に利用。自分以外の人間は、そんなにもネットをポジティブかつ爽やかに利用しているのかと、非リア充な自分との差に愕然としてしまうのである。
いきなり非リア充感MAXの状態だが、でも嘆いてばかりもいられない。今回はそれに対抗して、非リア充なりに、アイツら(=CMに出てくるようなリア充的な人々の総称)のようにスマホ検索を駆使して、一日を過ごしてみたいと思う。はたしてどんなことになるのであろうか。
というわけで、さっそく僕のアイフォンだが、
これに向かっていろいろ語りかけるだけで、
女性の声でいろいろ検索結果などの答えを出してくれるようである。あらスゴイ。そこで、ちょっとでも対抗すべく、僕もアイツらのように投げかけてみた。
と。すると彼女はこう答えてくれた、
…あ。なんとも行間に意図がいろいろ込められた返答であった。そういや僕のはアイフォン。どうやらいきなりタブーの問いかけだったのかもしれない。無神経でごめん。
そこであらためて
そこであらためて
と、やさしく聞いてみたところ、
とのこと。そうだった。アイフォンなので、彼女はSiriってヤツだ。ではSiriさん、非リア充の僕のために、今日は一日よろしくお願いいたします。
そういえば、まず気になるのがこの件、
寝る前まで使っていたのに、見当たらない。僕のライフラインなのでまず聞いてみたところ、
う…。確かにリモコン入手のために電機屋はもっともだが、今はそういうことじゃない。わかったよ、自分で探すよ。
と、そもそも今テレビは何をやっているのか、
と、そもそも今テレビは何をやっているのか、
あらためて聞いてみたところ、
詳しく教えてくれた、テレビ自体について。知りたかったことではないが、きわめて懇切丁寧なのであった。
そして、ありのままに
そして、ありのままに
非リア充ならではの告白をしてみた。すると、
ちゃんと暇つぶしになることを提案してくれたのだった。ありがとう、でも本とか読むのは面倒なのでごめん。
あ、
そして思い出したように、またつぶやいてみる。
あ、
そして思い出したように、またつぶやいてみる。
と。非リア充どうこう以前に、人としてどうなのかと、いう発言であるが、これについても彼女はちゃんと
答えてくれた。が、遠すぎる。なんでトイレのために、表参道まで。仕方ないのであとで家のに行くことにする。
そんなのんべんだらりとした末に、
そんなのんべんだらりとした末に、
非リア充にとっての金言を発してみたところ、
え、マジで!? そんなことまでも! IoT! IoT!ととりあえず叫んでおく。
そこで今度は、より本能的に
そこで今度は、より本能的に
と男らしい思いを告げてみた。すると、
なんとも気の利いた返答を。打ち出の小槌だなんて。って、彼女若干キレているんじゃないかとちょっと不安になった。
そうこうしていると、やはり非リア充としては
そうこうしていると、やはり非リア充としては
となってくる。心の叫びである。すると彼女は
とのこと。わかってくれるだけでいい。
と、
そんな感じで、あまりにゴロゴロしていたその時!アイツがいきなりやってきた
と、
そんな感じで、あまりにゴロゴロしていたその時!アイツがいきなりやってきた
そう、犬である。愛犬ももが、散歩に連れていけ、と襲いかかってきたのである。あらまぁなんてこと。行かなきゃいけない、でも面倒くさい。そこでこの期に及んでも、
と頼んでみた。ホレボレするダメ懇願である。すると彼女は、
と。あら、そうですか。なら仕方なく自分で行ってきます。
ってことで、スマホ片手に、とりあえず外に飛び出すことにしたのであった!
ってことで、スマホ片手に、とりあえず外に飛び出すことにしたのであった!
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とりあえず犬を連れて外には出てみたが、なんか暑くて、また面倒になってきた。進む気がしない。そこで、
と聞いてみた。すると
謎の地域を提案された。
そんなよくわからないところに行く方が大変そうなので、やっぱ近所で済ますことにする。
そんな感じで、犬とうろうろしていると、ふと胸の中に去来してきた、とあることを述べてみた。
そんな感じで、犬とうろうろしていると、ふと胸の中に去来してきた、とあることを述べてみた。
非リア充以前の問題であるが、事実なのでしょうがない。するとそれに対して彼女は、
!! マジか! チョーいいヤツ! 犬のほかにも友となってくれた彼女。ますます僕らの絆が深まったのであった。
と、またちんたら歩いていると、自然と感じていたことをついつぶやいてしまった。
と、またちんたら歩いていると、自然と感じていたことをついつぶやいてしまった。
そう、うるさいのである。何をそんなに、ってほどに。するとそれに対して彼女、
あら。わかってくれ。でもすると、セミ、
息絶えてくれた。きっと彼女が何か影で手を回してくれたのかもしれない。たぶん違う。
とりあえず散歩は終えたが、そういえばアイツら、ドライブを思いっきり楽しんでいた。ドライブに合うテンションが上がる曲を検索しては、ガンガン流して青春を謳歌していた。
これは非リア充な僕としても対抗すべきであろう。
これは非リア充な僕としても対抗すべきであろう。
そこでさっそく車に乗り込み、車で音楽を堪能すべく、検索してみた。
そりゃそんな曲になる。ノリノリの音楽なんて聞いたら、運転に集中できない。すると、
なかった。そんな音楽ない、ようであった。無念。
が、そもそもの話だが、アイツらに近づきたいところだが基本僕、ペーパードライバーなので
が、そもそもの話だが、アイツらに近づきたいところだが基本僕、ペーパードライバーなので
のであった。ドライブなんてまた夢の話。すると彼女、
とのこと。う…なんかトゲがある気はする。非リア充すぎて、さすがにあきれ始めてきたのだろうか。まずい。
とりあえずやっぱり車からは降りることにしよう。非リア充なりにちゃんと歩き出してみたいと思う!
とりあえずやっぱり車からは降りることにしよう。非リア充なりにちゃんと歩き出してみたいと思う!
…と、歩き始めてはみたものの、目的地などなくノープランであることに気づいた。さすが非リア充。こんな時アイツらと言えば、とりあえずスタバあたりに行きがちであろう。でも僕としては
なので、そうつぶやいたところ、
でも勧められた。わかったよいつか行くよ。
あ、
そういえばアイツらは出向いた先でやりたいことのために「近くの○○」とか、リア充的な検索を行っていたものである。
そこで、僕の場合のそれはやはり、
あ、
そういえばアイツらは出向いた先でやりたいことのために「近くの○○」とか、リア充的な検索を行っていたものである。
そこで、僕の場合のそれはやはり、
である。夏に行くスポットと言えば鉄板であろう。するとその検索結果として
たくさん教えてくれた。ありがとう、近いところに行くよ。というわけでやってきた。
ブックオフ。落ち着く。この空間がたまらない。
どこを切り取ってもステキなビジョンだが、今日出食わしたのが、大量のカイジ。そこでさっそく
と男らしく聞いてみたところ、
教えてくれた。微妙にカイジケアレスもあるが、よくやってくれているであろう。そんな末に結局、買ったのがこちら
火の鳥。カイジ関係ゼロ。参考にしなくてごめん。
と、やや罪悪感を感じつつも、では次は、近所のあそこに行ってみたいと思う!
と、やや罪悪感を感じつつも、では次は、近所のあそこに行ってみたいと思う!
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そして今度は、さすがの僕も、ちょっとオシャレな所に行きたくなってきた。そこで
と聞いてみた。子供のころからの僕にとっての渋谷こと、ジャスコである。すると、
あ、そうか今ではイオンというんだね。彼女の才能に感心する。
ってことでやってきた
ってことでやってきた
ジャスコ! あ、イオン!
と、喜び勇んでやっては来たが、
そんなにやることがないことに気づいた。ただ、来すぎた。
あ、そういえばアイツらは、各地でとにかくいろんなものを食べまくっていた。そこで、そんなカタルシスを求めて、近所のスーパーに行ってみることにした。
あ、そういえばアイツらは、各地でとにかくいろんなものを食べまくっていた。そこで、そんなカタルシスを求めて、近所のスーパーに行ってみることにした。
たとえばアイツら、北海道の方にて、北ならではの「近くのジンギスカン」とか、なんともリア充的な検索も行っていた。そこで僕としても、対抗して
ぼんやりと検索してみたところ、
ぼんやりなりの答えが返ってきた。確かにジンギスカンだけれども。でもそのおかげか
それっぽいのがあった。
ラム。わかりやすい。ジンギスカン度合いではアイツらを凌駕できたであろう。
一方、スーパーには魚売り場もあるが、アイツらは沖縄とかに行って、その地で取れる魚を検索して堪能していた。なんたること。
そこで対抗すべく、こっちも非リア充なりに
一方、スーパーには魚売り場もあるが、アイツらは沖縄とかに行って、その地で取れる魚を検索して堪能していた。なんたること。
そこで対抗すべく、こっちも非リア充なりに
検索! そんな遠方の地の珍しい魚とかいらない。すると答えは
え、遠いよ。もう店ぜんぜん違っちゃってるじゃん。で、そもそもの話として思い出したのだが、そういや僕、
元も子もなかったのであった。すると彼女、
なんだか励ましてくれた。どんなことにも本当にありがとう。
その一方、パン売り場においては、気分が高まり
その一方、パン売り場においては、気分が高まり
もはやただのダメツイッタラーのようになっているが、
また親身に教えてくれた。でもまた店違うので行く気はないが、世のなか菓子パンだらけのようであった。
と、そんな感じでうろうろと歩いていると、つい口にしてしまったのが、
非リア充に暑さは天敵である。外にクーラーないし。すると彼女は
あら体調まで気にしてくださって。もはや彼女がただの検索以上の存在になっている。もはや親。
そんな道中にて、スマホにひとり語りかけ続けていると、ますます孤独感が際立っていくが、ここであらためて、
そんな道中にて、スマホにひとり語りかけ続けていると、ますます孤独感が際立っていくが、ここであらためて、
ひとりで楽しめること、を聞いてみたところ、
さっそく教えてくれた。いろいろみてみた結果、そうだアレをすればいいんだ!
ってことで僕が向かった先はココなのであった!
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ってことでやって来たのが、
カラオケ!そう一人カラオケである。なにより涼しいし。
「何名様ですか?」という店員からの問いにも「1人です」と何の迷いもなく答えらえるのが、非リア充ってやつ。
そこでまず、カラオケを歌う際にノドをうるおわすためのドリンクバーも付いていたので、また
「何名様ですか?」という店員からの問いにも「1人です」と何の迷いもなく答えらえるのが、非リア充ってやつ。
そこでまず、カラオケを歌う際にノドをうるおわすためのドリンクバーも付いていたので、また
どれがいいか聞いてみた。すると
え、また別の店に行けと。そこまでドリンクバーを求めている人間ではない。ココで済ませたい。
そして適当に選んで、
そして適当に選んで、
部屋にやってきたが、そういえばアイツら、けっこういろいろ音楽を検索していた。チャライ感じで、「テンションが上がる曲」だとかを、軽薄に求めていた。
そこでコチラも対抗して、
そこでコチラも対抗して、
を検索。一人でテンションを上げてもしょうがないし。すると
テンションに関する曲がいろいろ出てきた。ので、それを参考にして、歌うことにした。
僕たちの失敗。テンションが下がるいい曲だよね。
その一方、そういえばアイツら、音楽にて「エナジーが出る曲」なんかも検索していた。なんてこと。ではまたそれに対抗して、
その一方、そういえばアイツら、音楽にて「エナジーが出る曲」なんかも検索していた。なんてこと。ではまたそれに対抗して、
を検索してみると、また
なんか遠回りしたそれなりの答えが出てきた。で、とりあえず僕としてはこれを歌うことにした
もののけ姫を。エナジー度合いはさておき、いい曲だった。さらに非リア充として一人カラオケを満喫すべく、今度は
を聞いてみた。まぁひどい検索ではあるが、すると
なんかごまかされた。答えにくかったのかもしれない。しかたないので自発的に
これを歌っておいた。それが一番大事。そしてさらに孤独に没頭したかったので、やはりここはあの歌手の歌を歌うべきだ!ということで検索してみた
彼らを。やはり歌っておくべきであろう。すると、
きわめて詳細な情報を教えてくれた。そこまで基本的な情報は求めていなかったが、ありがとう。とりあえずそれに基づきデビュー曲を
歌いあげておくことにしたのであった。
…そんなこんなで、いろいろ非リア充なりに、一人で歌っていたのだが、いいかげん歌う曲もなくなってきた。
そこであらためて根本的に
そこであらためて根本的に
聞いてみたところ、
ん…? なんだこの感じ。この期に及んで、まるで嘲笑されているような。どういうことだ。
つい僕も感情的になってしまうが、とりあえずオブラートに包んで、
つい僕も感情的になってしまうが、とりあえずオブラートに包んで、
と、問うてみたところ、
とのこと。そこで僕も
とあらためて、感情的にぶつかってみたところ、
とのことッ! なぜッ! 答えてくれないッ! これだけ今日一緒に過ごしてきたのにッ!
と僕の思いの丈を、ついぶつけてしまったところ、
と。
………。
と、ついには彼女にもあきれられてしまったのであった。すべては彼女を頼りすぎた、僕がいけなかったのであろう。
というわけで最後は、些細なすれ違いから、見事に友情が決裂してしまった我々であるが、やはり非リア充は、アイツらには憧れたりせず、ネットライフにおいても分相応に過ごすのがふさわしいようであった。ただこんな非リア充な僕に、どんな無理難題に対してもここまで親身に付き合ってくれた彼女には、十分感謝をしなければならないであろう。
と、ついには彼女にもあきれられてしまったのであった。すべては彼女を頼りすぎた、僕がいけなかったのであろう。
というわけで最後は、些細なすれ違いから、見事に友情が決裂してしまった我々であるが、やはり非リア充は、アイツらには憧れたりせず、ネットライフにおいても分相応に過ごすのがふさわしいようであった。ただこんな非リア充な僕に、どんな無理難題に対してもここまで親身に付き合ってくれた彼女には、十分感謝をしなければならないであろう。
今までありがとうSiri。
ではまたおやすみなさい。
ではまたおやすみなさい。
いいヤツすぎて泣けてきた。