溶かして、混ぜて、固めるだけ
グミとクリープ。近所のスーパーやコンビニで手に入るこの2つでハイチュウを作ります。作り方を説明していきます。
近所のコンビニで買ってきたグミとクリープ。
用意する材料はグミとクリープ。あと、粉砂糖も使います。道具類は金属のボウル。お湯を沸かす鍋。オーブンシートなど食材が貼りつかない紙やフィルム。混ぜる為のスプーン。これだけです。
ぶどう味を選択。
まずグミを溶かします。ボウルに適当な量のグミを入れます。グミは砂糖などでコートされていない物を使ってください。
湯煎でゆっくり均一に溶かします。
鍋で湯を沸かします。お湯が沸いたらボウルを浮かべてグミを溶かしていきます。
多く入れ過ぎるとミルクの香りが強くなりすぎるので程々に。
グミが全部溶けたらクリープを入れます。入れる量は溶けたグミと同量か、少し少ないぐらいでよいです。
混ぜる時にお湯で火傷しないように注意してください。
クリープを入れたら湯煎したまま、均一に混ざるまでよく混ぜ合わせます。ボウルを押さえながらでないと混ざらないので、火傷に注意しながらしっかり混ぜ合わせます。
かなり粘ってベタつきます。
混ざったら、熱いうちにオーブンシートの上に乗せます。なるべく一か所に固まるように乗せてください。
白桃味を選択。白い透明なタイプがいいです。
ハイチュウは中心の白い部分と、外側のフレーバー別の色がついた部分があるので、白い部分もグミから作ります。透明で色が薄く、フレーバーも穏やかなグミを選びます。
中と外のハイチュウ。
同じ様に湯煎で溶かし、クリープを入れてよく混ぜ合わせてからオーブンシートの上に乗せます。
ここまで出来たらこの二つを冷凍庫に入れてよく冷やします。
冷凍庫でしっかり固まらせるとオーブンシートから綺麗にはがれます。直ぐに粉砂糖を全体にかけます。
この時点ではハイチュウよりもかなりかたく固まり、表面がベタついています。粉砂糖を全体にかけてベタつきをとります。
温度があがると柔らかくなるのと共にベタつくので手早く成形。
しばらく置いておくと徐々に柔らかくなってくるので、白い方を棒状に。紫の方を平たく伸ばします。
ベタついてきたら再度粉砂糖をかけて扱いやすくします。
棒状に伸ばしたものを巻きこんで1本にしたら、転がしながら馴染ませていきます。
形を気にしなければこのままでもOK。
馴染んで1つになったら形を整えます。板か何かを使い、四角く形を作ります。
いきなり強く押すと割れるので、少しずつ押して形をつけます。
形が出来たら再び冷凍庫に入れて固めます。しっかり固まったら切り分けます。
硬く粘りもあるので手を切らないように注意して切り分けてください。
切り分けた物を今度は冷凍ではなく、冷蔵庫にしばらく入れておけば適度に柔らかくなり、自作ハイチュウの出来上がりです。
久しぶりに食べたら昔よりも味が良くなっている気がした。
今回の自作ハイチュウでは外側にぶどう味のグミを使ったので、比較としてハイチュウグレープを用意しました。
本物のハイチュウはもっと鮮やかな色でサイズも一回り小さかった。でも味と食感は大体同じ。
自作ハイチュウはやや色が黒く、一回りほど大きくなってしまいましたが、食べてみると本物のハイチュウと同じような独特の柔らかさと粘りがあります。ぶどうの味とともに、わずかにミルクを感じるような風味も大体同じです。
本物と比べると少し柔らかく、温度が上がると手にベタついてきます。しかし、ほぼハイチュウと同じと言ってもいいぐらい、風味や食感が似ています。
自作も、本物もうまいです。
どうしてこんな事になるのか。材料を見比べてみるとその理由が見えてきます。
グミとハイチュウは材料が似ている
ではまずハイチュウの原材料をみてみましょう。
売っているお菓子の原材料なんてあまり気にしないですよね。
水あめ、砂糖、植物油脂、ゼラチン。その他、風味や香り、色を付けるような材料が各種。
つづいてグミの原材料。
主な違いはゲル化剤と乳化剤の違いでしょうか。
こちらも水あめ、砂糖、植物油脂、ゼラチンが主な材料。ハイチュウとグミは原材料が近く、ゼリー状に固めるか、アメ状に固めるかでその食感が変わってきます。
そして
グミも含まれる水分量が減ると硬くなります。しかし、ただ水分が抜けて硬くなっただけでは、ハイチュウのように粘りのあるアメ状にはなりません。一度溶かして粉末状の物を入れて含まれる水分の比率を減らすとともに、粘りのある状態を保ちます。
そのため、クリープではなく単に
溶かしたグミに粉砂糖を入れて混ぜて冷やし固めてもハイチュウのようになります。
クリープの乳成分に含まれるカゼインが何かしているかもしれませんが、そのあたりはよく分かりません。
クリープを入れた理由は、ハイチュウを舐めているときに感じる少しミルクにも似た風味を出すため。食感だけでいいのであれば粉砂糖でも十分自作ハイチュウとして楽しめます。そこはお好みでどうぞ。
色々な味のグミでハイチュウが出来る
さて、このグミとクリープとで作る自作ハイチュウ。グミの種類を変えれば色々な味のハイチュウ的な食感のある物が作れます。
例えばこんなグミ。
自作ソルティライチ味グミ。
ソルティライチ味のグミです。こちらも溶かして混ぜて固めればハイチュウになります。
グミの種類によって硬さが違うので、混ぜる量も変わります。
作り方は基本的に同じ。湯煎で溶かしてクリープを入れる。よく混ぜて冷やして形を整えれば出来上がりです。
そのままソルティライチ味のハイチュウになりました。
ハイチュウ化するグミは、外側が砂糖などでコートされていない物の方が上手くいきます。また、ソフトタイプとハードタイプでは混ぜ合わせる量も違ってくるので、そのあたりは何度か試して最適な量を探ります。
自作ソルティライチハイチュウもいいね。クリープは少な目の方がいいようです。
酒風味のハイチュウも出来る
更に、グミとクリープで作る自作ハイチュウにはこんな物を加える事も出来ます。
フランボワーズとダークラムリキュール。製菓売り場にて購入。
リキュールです。食べた時にほんのり酒の香りのするハイチュウが自作出来ます。
イチゴの果汁グミにはフランボワーズ。温州ミカングミにはダークラムを入れた。
作り方はこれも基本同じ。グミを溶かして、クリープを入れて混ぜる。その時にリキュールを少し入れます。あとは冷やして形を整えて切り分ければ出来上がり。
リキュールを入れ過ぎてかなり柔らかめのハイチュウになった。
リキュールは入れ過ぎると柔らかくベタついたまま固まらなくなるので、ほんの少し香りづけ程度にいれてください。入れ過ぎた場合は溶かしたグミを足すか、クリープを出すなどして調整します。
大人味ハイチュウもいいね。入れ過ぎると柔らかくなるだけでなく、苦みも出てくるので程々に。
そうでなければ、冷凍庫に1、2日入れておくと多少水分が抜けて硬さが出てきます。お好みで試してみてください。
凄いフレーバーのハイチュウが作れるかも
今回の自作ハイチュウでは市販のグミを使いましたが、ゼラチンや水あめ、砂糖で甘いだけの香りのついてないグミを作り、そこからバニラや各種ハーブ類を入れたハイチュウ的なものも出来るかもしれません。
生姜ハイチュウとか、パクチーハイチュウとか。あまり食べたいとは思いませんが。
ちなみに、本物のハイチュウは登場からもう40年以上のロングセラーのお菓子。特殊な製法を使ってあの食感や味、手にベトつかない形になっているようです。今回出来るものはあくまでもハイチュウ風なので、夏の自由研究か、お楽しみレベルでやってみてください。
ハイチュウの歴史を見ると、ドリアンとか結構凄いフレーバーのハイチュウ出ていますよ。
こちらのスイカ味の酸っぱいグミをハイチュウ化しようと思ったのですが、湯煎しても全く溶けませんでした。表面がコートされたグミはハイチュウ化に向きません。