トンチその1)ポケモン棒
2016年はポケモンGOが大流行した年として記録されるだろう。今年の大晦日の行く年来る年でも「ポケモンGOも流行りました」と厳かに語られるに違いない。夜のお寺の映像をバックにだ。
この歴史的な年に僕もなにかコミットせねばと思ってポケモンGO風に撮れる棒を作った。
透明のアクリル棒にピカチューとモンスターボールを貼りつけた
ピカチューはヨドバシカメラで2600円、モンスターボールはamazonで売ってた。ゲームでは課金しないのだがこういうときは躊躇なく課金する。
スマホの前にこうやってかざして撮ると
ピカチュー出現である
これだけの写真であるが、それなりに気づいたことや工夫したことがある。
・アクリル板に貼り付けるのはmr ペタリが便利
・夕方のほうがARっぽい
・ちゃんとしたカメラじゃなくてiPhoneで撮る
書いてみたら3行で終わってしまった。
mrペタリは接着力の強いねり消しみたいなもの。パッケージの80年代テイストが目印
ポケモンと棒のあいだに挟んでギューギュー押すとくっつく
それから時間帯。夕方に撮ってみたらピカチューの黄色が背景から浮いてARっぽかった。ちなみに昼に撮ったのがこれである。
背景に溶け込んでいる。悪くはないけど。
屋内でもそこそこいける(ニフティにはピカチューはでません)
コンデジや一眼レフで撮るとピントがあうところが狭いのでゲームっぽくならない。
スマホのカメラのほうがまんべんなくピントがあった写真が撮れる。ちゃんとしたカメラでも絞りを絞ればいいのだけど、そう書いて分かる人は勝手にやると思うので説明は省く。
失敗も味わい深い
最初はアクリル板で宙に浮かせなくても床に置けば、ポケモンGOのような写真が撮れるのではないかと考えた。
ぽつん。ただ床においた感がすごい
これだけわかりやすい失敗だとおもしろい。床だと遠すぎるのかもしれない。テーブルの上に置いてみよう。
あふれる忘れ物っぽさよ
打ち合わせのテーブルに忘れられたピカチューの人形である。誰だここにおいていったのは。このままだと明日には総務が保管していることだろう。
こういう試行錯誤(2回だけ)があってのポケモン棒である。ぜひみなさんがポケモン棒を作るときには参考にしてもらいたい。
考える人のフィギュアがあったので試してみたがよくわからない写真になった。
パロディがずらしていいのはひとつの軸までということを改めて実感した。
ARに混ぜるのもおすすめ
ポケモンGOのARビューでポケモン棒を使うと「志村、うしろうしろ!」みたいな写真になる。
ARにまたARっぽく見せるギミックを重ねる。二段になっているのり弁みたいで豪華である。
トンチその2)わけあり板
テレビのような顔ハメはアクリルが反射すること、アクリル板にピントがあって顔がぼけるという問題があった。
匿名インタビューのすりガラスにしてしまえばピントのことを気にしなくて済む。改良版と言いながらイメージダウンしているのは業の深さゆえである。
このような写真が撮れる。
「だぁれでぇも、やってむゎすよ」低く変えられた声が聞こえてくる
制服姿だと政府の腐敗を暴露しているようだ
うつむいた女性だと乱れる現代社会の話に。
自分で板を持っている間抜けさよりも訳あり感のほうが優っている。(でしょ?)
しかし同僚であるカルチャーカルチャー横山店長は写真に撮られるときに同じ顔をするのですりガラス越しでも特定できてしまった。
向きは違うが同じ口をしている
横山店長だけは匿名でコメントしても誰だかわかるので注意して欲しい。この企画の趣旨を壊しかねないアンデンティティの発揮力である。
つくりかた
この訳あり板の作りかたである。
1. スモークの塩ビ板を買う(0.5mmぐらいがちょうどいいです)
2. 文字を切り抜いて貼る
前回のテレビのようなアクリル板はUVプリントという特殊な方法で文字を印刷したのだが、お金もかかるので文字を切り抜いて貼ることにした。
紙に印刷してちまちま切る
ただ、「誰でもやってますよ」の文字は切り抜くのが大変だったので(挑戦したがあきらめた)、字幕ONにしているテレビの字幕にした。これなら四角く切ればよい。
ラーメン屋やスーパー銭湯など必ず字幕をONにしてるテレビ風だ。
訳ありになろうぜ!(横むくのがポイント)
トンチその3)動画Tシャツ
クリックしてね!
今回の記事はオールトンチなので当然なにも起きない。いまどきクリックしてねと書いているのは詐欺サイトぐらいである。
こういう模様のTシャツなんだな
しかし、このトンチには元ネタがあるのだ。
デイリーポータルZでは大山さんの記事「
駅の防水対策『駅もれ』がすてき」のときにも登場してもらったデザイナーの萩原幸也さんのTシャツである。
萩原さんのFacebookより。Facebookにあがってるとタップしたくなる。
すばらしいTシャツである。ユニクロで買えるので僕も即買った。(
このページで買えます)
僕も再生ボタンのクリアファイルを作っていたが、あれもTシャツでよかったのか。
2013年 再生ボタンクリアファイル
2016年 Tシャツに
進化したのかどうかまったくわからないが、太ると再生ボタンがゆがむのでこれ以上太らないように気をつけたい。でも太ったらTシャツに板を貼り付けよう。
作りかたを書こうと思ったが、アイロンプリントするだけである。Tシャツはユニクロだ。
実はこの翌日、小さいバージョンを作ろうとしてうっかり左右逆にプリントしてしまったので左右だけは気をつけたほうがいい。
巻き戻し感のある失敗作
写真を撮ってた藤原に「それ、逆ですよ」と言われて消えたいほど恥ずかしかった。
左右は大事だ。再生ボタンはとんがってるほうが自分から見て左、お茶碗を持つほうである(右利きの場合)。
トンチその4)ポケモンの人になる
ポケモンGOに出てくる人(ポケモントレーナーと呼ぶらしい)の服装が独特である。
だって、こんなである。
先行リリースされたアメリカでのゲーム画面を見て、すごくアメリカっぽいなと思っていたらそのまま日本でリリースされた。山ガールmeetsガンダムみたいな服装である。
しかしこれはいちどなっておかないといけないだろう。
はい、なりました
僕はオレンジ柄の服にしたので、別の色を選んだ人はオレンジはこういうリアルな人なんだなと思って読んでください。
スタスタスター
ポケモンの人は太ももはあまり動かさずにふくらはぎを動かすのがポイントだと思う(観察した)。
この撮影をした遊歩道は実際にポケスポットが3つあってポケモンをやりに来るひとがたくさんいたのだが、本物の登場に震撼したことだろう。
いねえなあポケモン
いた!
ルールルルー
避けんなよー。ビードル
ノリノリで写真4コマを撮ってしまったが、僕は世田谷でいちばんポケモンを満喫している男かもしれない。(ポケモンGOをやらずに)。
このとき、遠くからじっと見て離れない子どもがいた。ぜひあした友達に「本物がいた!」と話してバカにされて欲しい。
ガリガリ君を食べるポケモンの人 「ドードーばっかじゃんかよ」
1時間ちょっとの撮影のあいだに6ヶ所 蚊に刺された。ポケモントレーナーも実際は蚊に刺されて太ももをかきながら歩いているに違いない。
作りかた
ポケモントレーナーになりたいと思った人のための作りかたである。
1. アマゾンで似た服を買う
2. 上着は似たものはないので自分で作る
3. 靴はドンキが安い
白い半袖パーカーにガムテープを貼る
かなり雑だが写真だと遠目だとわからないので構わない。もちろん赤やブルーのコスチュームを選んだ場合はその色で貼る。
古藤工業のカラー布粘着テープは色のバリエーションも多くてきれいだった。
黒いスニーカーはドンキで1000円だった
ライター北村ヂンさんも愛用しているジャスタブルである(北村さんはサンダルを愛用)。
歌舞伎町のドンキには「ジャスタブルシューズ」と掲げた専門のコーナーがあってほかの靴とは一線を画していた。なぜ?
高いところから撮るとポケモンっぽいぞ
動画だと欽ちゃんっぽい。欽ちゃんがポケモントレーナーだったのかもしれない。
最後のは力技だったが
ポケモン棒、わけあり板、再生Tシャツはトンチだったがポケモンの人はシャツにガムテープを貼って外で立ってるだけである。トンチというか力技である。
しかしポケモンの棒を作って走る真似をして、すっかりポケモンGOを満喫した気分でいっぱいである。
ゲーム自体はレベル9から進んでない。