題して、ヘボコンワールドチャンピオンシップ(以下、HWC)。
あなたの技術力の低さを、世界に見せつける時がきた!!!
第1回イベントの様子から、世界に広がるヘボコンの様子、そして各国のロボットたち。ヘボコンの歩みと広がりが一望できた上にロボットの作り方もついた、濃縮果汁を還元しないで1000%といった感じの、めちゃくちゃに濃密な7分間である。
いま電車の中だったりして見れない人のために、この記事の後半で映像の内容を解説しよう。
そのまえに、動画を見て気持ちが高ぶってきた人のために、出場の詳細だ!
出場者募集
不器用な人、集中力のない人、根気のない人…。とにかくロボットなんて作る才能のない人であれば誰でもOK。大切なのは技術力よりも、作品に対する妥協と割り切り。そして机上の空論を力説し、ないものをあると言い張る、胆の強さである。
箱にフェルトをきれいに貼ることすらおぼつかない人にきてほしい
勝っても得しない、ヘボければヘボいほど喝采を得るイベントである。おたがいの技術力の低さを確認しあい、ぬるま湯の安心感に浸ろう!
そして世界大会といっても予選はなし。誰でもエントリーできる。
基本的なルールは相撲に順ずる。そして高度な技術を自分で実装すると「ハイテクノロジーペナルティ」が課せられる。たとえば遠隔操作とか、自動操縦とか。ただし、たとえば市販のラジコンをそのまま使うのであれば、遠隔操作もOK。そこにあるのは金にモノを言わせて手に入れた機能であって、自分の技術力ではないからだ。
>>詳しいルールはこちら
ロボット相撲です
そして今回は世界大会ということで、いつもとは違う点がいくつかある。ここからは過去に出場したことのある方もぜひ読んでほしい。
■インターナショナルチームの募集
「遠くて来られない」という海外の出場希望者のために、日本人と協力して出場する「インターナショナルチーム」システムを導入した。エントリー時にインターナショナルチームを希望すると、海外の希望者をこちらからご紹介する予定だ(条件の合う人がいれば)。うまくチームが結成できたら、その後はスカイプ等で共同制作を進めていただき、当日は日本のメンバーが会場にロボットを持って出場、という流れだ。
なお、チームが結成できた場合、応募多数の場合でも優先的に出場できる特典つき!
■Maker Faire Tokyoでも出場権を獲得!
というわけで説明は以上だ。さあ、今すぐエントリーを。
>>> エントリー受付は終了しました <<<
>>> 観覧チケットはこちらから! <<<
続いてここからは、ヘボコンとHWCをよく知るために、予告映像の内容を解説していこう!
告知映像かいせつ
オープニング。巨大化して登場したユズルロボ(第1回出場)と
からあげクンロボ(出場してないけど初回からイメージキャラクターとして出演) そして逃げ惑う市民(2人)
「ヘボコン・ワールド・チャンピオンシップ!」
過去のイベントの様子をバックにヘボコンの趣旨紹介。ヘボコンは技術力の低い人のためのロボットバトルイベント。
相撲のルールで戦います。
強いロボットよりヘボいロボットが賞賛を浴びます。
初回大会の決勝戦。
電気を使わず、坂を下りた勢いで突進する「位置エネルギーエンジン」搭載、コピーロボットの活躍
左のロボットは相手の下にもぐりこんで転ばせる作戦だったが…
普通に乗り越えられ、自分から場外へ
そんなヘボコンは世界へ。 写真はローマのイベント。板を使わずテープで作るタイプの土俵を、我々ヘボコン運営チームは「ローマ式」と呼んでいる。
米国ラドフォード大学でのヘボコン
香港のヘボコン。僕も見に行った。
これはミュンヘンの
背景はラスベガス。「世界のヘボいロボット」
まず日本から、プロメテウス・ミラビリス号。手動の空気ポンプ(かえるのおもちゃ)で動き、風船での威嚇や吹き戻しなど多彩な技を持つ。
香港の派花生一号。ピーナッツを撒き散らすロボット。ピーナッツは香港人の好物で、「ピーナッツをまく」という言葉には「見世物になる」という意味がある。
スペインのパスタボット。戦うためには頭にスパゲッティを乗せなければならない。そのために毎試合前に、開発者がパスタを茹でる。
ギリシャから、エラスティック・ワン。2つの本体が協力すると空を飛ぶと開発者は主張するが、誰もその姿を見たことがない。
シンガポールから、シューズボット。9歳の子が、買ってもらった靴が小さすぎて履けなかったため悲しみのあまりロボットに改造。
オーストリアのイエロー・フラッシュ。強そうなあごは見た目だけ。その代わり制限時間の1分ぴったりかけてジリジリと相手を押し出す馬力を持つ。
イタリアのジ・インビジブル。透明の素材を使用、開発者は「誰も姿を見ることができない」と主張するが実際は見てのとおりである。
エアネーターはドイツのロボット。ミルクをあわ立てる機械を使用。運だけで3回戦まで勝ち残るも、ミルクの天敵である赤ちゃんロボに敗退。
アイスランドのチキン・リトル・ウィング。全く攻撃手段を持たないが、開発者がヒモや輪ゴムで相手ロボを攻撃。「ロボットバトル」の定義を考えさせられるロボット。
そして2016年8月7日、ヘボコン・ワールドチャンピオンシップを開催。背景で歩いている忍者は編集部・安藤である
ロボットの作り方のサンプル。ライターのネッシーあやこさんの自宅にお邪魔した。 人形とバナナをテープでぐるぐる巻きにしていくネッシーさん
そこに動力の電車をガムテープで接着
……走らない。裏面に金づちをそのまま貼り付けたのが重すぎたようだ。
その後ロボットは動くようになり、必殺技の解説。 相手にぶつかった瞬間に上に乗せてあったクモが落ちてくるという技。
ガムテープを上向きに貼り、カメレオンの舌のように相手にくっつける
車のおもちゃで試したところ、見事に絡め取った!。
ヘボコン・ワールドチャンピオンシップは8/7開催。
イベントは日本語だけど、英語の同時通訳を完備
予選はありません。背景の猫は最初アテで入れていたのが、なし崩し的にそのまま採用になった。どこの猫かは不明(たぶんフリー素材)
今すぐエントリーを!
日本の技術の平均点を下げろ
世界大会!!!と銘打ってみたものの、いったい外国から何人来てくれるのか……と思いきや、すでに数名のエントリーを受け取っております!(同時通訳が無駄にならなくて本当によかった!)
いよいよ真実味を帯びてきた世界大会。ものづくり大国・日本の暗部こと、不器用なみなさまのエントリーもお待ちしております。
>>> エントリーはこちらから! <<<
今後の最新情報は、随時
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