Happy Zoneでハッピーに!
それはHappy Zoneという遊園地だ。ヤンゴンにはHappy Worldという遊園地があるが、その遊園地とは別にある。
GoogleMapにも書いてないんだが、上の写真のシュエダゴン・パゴダの北西にあるダムマゼディ・ロードにある。
暑い中を放浪してだらけていた僕は、この入場門を見るなり、心が熱くなったのだ。もう行くしかあるまい、ここに行かなくてどこに行くのだ!
地元民の出入りが激しいHappy Zone。 こんなに心ときめく遊園地は中国ですらここ最近見ていない。
コンセプトがないことがコンセプトだ、そんな自信に満ちた門構え
門の両サイドには、延々と統一性なく謎の写真やオブジェクトが並ぶ。
豊かになって久しい日本であれば、こうした物件は敬遠されるかもしれない。だがHappy Zoneは若者連れや、家族連れが吸い込まれていく。大いに結構じゃないか。
入口に入ることなく、門や両サイドを紹介するときりがない。門の先にそれらを凌ぐ「凄い何か(サムシンググレイト)」があるので、歩を進めよう。
門を抜けるといきなりこれだ。
日本でも知名度の高い格闘家やら、世界で有名な銃をもった男性やら、 恐竜やら花やらのオブジェが迎え入れる。
かわるがわるいろんな人がスマホで写真を撮っていく。 著名人と会える蝋人形館のような役割もある。
力士の巌竜さん(仮名)も、格闘家の風間さん(仮名)も、中央の銃を持ったスタさん(仮名)も人気だ。みな平等だ。
ここは遊園地であり、様々なキャラクターと出会える蝋人形館のようなところでもある。しかも入場無料ときたもんだ。
さらに怒涛のキャラクターラッシュは続く。
「東西のキャラクターの夢のコラボレーションやぁ!」
倉庫に置くなら、きっともっと雑多だ。考えて配置されている。
あらゆるところが人気キャラクターとの写真撮影の場となる。
彼らを見つめ狙う青い人気者。
これだけのオブジェを眺められるボートアトラクションは見たことがない
顔ハメの空間。様々なデザインのモノがならぶ。 アダルトな顔ハメにふいを突かれる。
前触れもなくがいこつが横たわる。生きたオブジェに飽きた人に刺激。
遊びに来ている人はミャンマー人ばかりで、外国人は来ていないようだが、地元民向けスポットとはいえ、園内を早歩きできない程度に混雑している。
オブジェだけでなく、その先に行くと、室内遊園地あり、カラオケあり、お化け屋敷あり、迷路あり、そしてメダルゲームがある。しかも値段も全てがそれぞれ日本円で数十円で遊べて手軽なのだ。
最近ミャンマーでは、小さいデパート程度のショッピングセンターの建設ラッシュとなっているそうだけど、これだけ庶民的な遊具があるこれだけ遊ぶものは見なかった。家族連れや、若者連れが来るのも納得だ。
屋内はオブジェは控えめに様々なアトラクションがある
各アトラクションのゲート付近は徹底的にあるものでデコる
マネキンが恐竜の顔を被かぶる。ミャンマー語を勉強して意味を知りたいと思う瞬間。
子供のおもちゃも大人のおもちゃもメダルもなんでも商品に入るメダルゲーム。
メダルゲームの上のガラスケースはとりあえず人形でデコる
カラオケあり、斜めの家あり、なんでもありだ。
顔が下から、足が上から、そしてツタンカーメンも出るが、それでいいのだ。
人がいれば楽しく見える
中古車が行きかう光景が印象的なミャンマーのヤンゴンの遊園地は、置かれているオブジェやモノもまた中古尽くしのように思えた。MOTTAINAIを具現化した遊園地ともいえないだろうか。
ひょっとしたら何十年前かの日本にあったのかもしれない。日本では、胡散臭い、時代遅れだと、人気が出ないかもしれない。でも、ミャンマーでは大人気。人さえはいれば、にぎやかになれば、お古のもので囲まれた環境でも、楽しく思えるのだ。