特集 2016年1月11日

「真実の口」を手袋にしよう

手袋にもなる真実の口を編んでみました
手袋にもなる真実の口を編んでみました
ローマにある「真実の口」には、手を口に入れると、「偽りの心がある場合、手が抜けなくなる」という伝説があるらしい。

誰でも多少の偽り心ぐらいあるだろう! ということで、手がはまりっぱなしになる「真実の口手袋」を作ってみたい。
島根県生まれ。毛糸を自在に操れる人になりたい。地元に戻ったり上京したりを繰り返してるため、一体どこにいるのか分からないと言われることが多い。プログラマーっぽい仕事が本業。(動画インタビュー

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なんと防寒もできる

「真実の口に手を入れると、手がスポッとはまる手袋」、ざっくり構想を説明しよう。

まず手を口に入れる。するとその先に待ち構えている手袋に、手がはまるのだ。
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手が抜けにくくなったという気分も味わえる上に防寒にもなる。作ってみよう!

メイキング顔

こういう立体物を作るとき、どうしても特徴のある箇所から作り始めてしまう。今回も目や鼻から作り始めてしまったが、人相これでいいんだろうか。
まずは鼻眼鏡になりそうなパーツから
まずは鼻眼鏡になりそうなパーツから
	  どこ見てるのか、この仮面
どこ見てるのか、この仮面
見本として実物の画像を見ていると、かなりの色ムラがあったので、所持してた余り毛糸の色を適当に変えつつ編み進めたところ、徐々に猿寄りの風貌になる。
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真実の口からかけ離れていく不安感を若干抱えつつも、髪の毛やヒゲを足していく。

あ、これコースターとしても使えるかもしれない!
ひょっとこっぽい(カップ部分だけ)
ひょっとこっぽい(カップ部分だけ)
そして出来あがったのがこちら。人んちにインテリアとして置いてあったら、触れるかどうか迷うタイプのクッションのようなものができあがった。
特にどこを見てる訳でもなさそうなこの視線
特にどこを見てる訳でもなさそうなこの視線
口から入ってきた手をキャッチする用手袋も取り付けた。
裏には手袋が生えてる
裏には手袋が生えてる

遊び方、無限大

元々、縮小版を作るつもりではいたので、実寸大ってどのぐらいかについてそんなに気にしてなかったが、実物って結構大きいらしい。
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なので、屋外でそれっぽく設置しようとするとやっぱり小さいし、ちょっとイメージと違うが、これはこれでまあいいか。
意外と馴染んでるような
意外と馴染んでるような
通りすがりに「おっ、真実の口だ!」と気付いて、中に手を突っ込んでみる。
ズボッ……
ズボッ……
ズズズズ…… うわっ、引きずり込まれ……
ズズズズ…… うわっ、引きずり込まれ……
ズズズズズズ…… う、うでが……
ズズズズズズ…… う、うでが……
腕がずいぶん奥まで引きずり込まれる……!! みたいな遊びも手軽にできるし(ただやりたかっただけ)

防寒具として身につけてると思いきや、
「手袋にしては大きいですね」で済まないだろうか
「手袋にしては大きいですね」で済まないだろうか
この状態からクルッと振り返って壁ドンすると、突然真実の口が現れる! という遊びもできる。
あっ!! 突然真実の口が現れた……!!
あっ!! 突然真実の口が現れた……!!
このように、これを「いろんな遊びができる楽しい防寒具」、「人々の偽りの心を確認する道具」として提案したい。

ゲーセンには真実の口占い(口に手を入れて、機械が手相を占う)みたいなものもあるようだし、占い要素を取り入れて遊ぶこともできそうだ。当分は自宅でクッションとして使おうと思う。

こういうゲームのキャラにも見えてきた
こういうゲームのキャラにも見えてきた
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