特集 2015年12月24日

スノードームに入ろう

入れるスノードームを作りました
入れるスノードームを作りました
スノードームって、あるじゃないですか。
雪が降ったように見えるきれいな置物のアレです。

でも、ちょっと小さすぎない?って子ども心に思っていたんです。
もういっそのこと中に入ってしまえ、ってなりません?全身でクリスマス感、出していきません?
1987年兵庫生まれ。会社員のかたわら、むだなものを作る活動をしています。難しい名字のせいで、家族が偽名で飲食店の予約をするのが悩みです。(動画インタビュー

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一人で買うサンタ服がつらい

人が入れるスノードームを作りたい。

そう思い立った僕は設計図を編集部の石川さんに送った。
圧倒的画力。本当にこの画像を送った。来月で29歳になります。
圧倒的画力。本当にこの画像を送った。来月で29歳になります。
世の中にはプラネタリウムのドームを自作している人たちがたくさんいた。
ビニールをつなぎ合わせて、下から扇風機で風を送って膨らませていたのだ。
この方法なら人が入れるスノードームが作れるのではないか。

早速材料を買い揃え、まずは下準備だ。
サンタ服のパッケージの男性、テンションの低さよ。ポーズのやらされてる感がすごい。
サンタ服のパッケージの男性、テンションの低さよ。ポーズのやらされてる感がすごい。
スノードームの雪には「おはながみ」を使うことにした。
入学式などで花の飾りに使われている紙だが、今回は雪になってもらおう。
ちまちまと正方形に切っていく。
ちまちまと正方形に切っていく。
わっさわっさしている。
わっさわっさしている。
200枚くらいを切ったところでかなりの量になった。
試しに数枚を放ったところ、ふわふわと宙を舞った。イメージとしてはティッシュを放るのと同じくらい。
これを撒いたらかなりきれいになりそうだ。

スノードームを作りに行く

雪が出来たので早速ドーム作りに取り掛かろう。

石川さんに場所の相談をしたところ、お台場のカルチャーカルチャーが空いているとのこと。
ということでお台場まで扇風機とダンボールを持ち運ぶ。
ということでお台場まで扇風機とダンボールを持ち運ぶ。
家から扇風機を持ち出してきたが、行きだけちょうど雨が降っていて難儀した。日頃の行いがだいぶ悪いかもしれない。
ともあれ無事到着したので、組み立てていく。
まずはダンボールをつなぎあわせて円にする。
まずはダンボールをつなぎあわせて円にする。
ドームの素材は透明のビニール袋にする。軽いし安いしで良い素材だ。
70リットルの袋を開くと、なんとなく中に入れそうな大きさ。
70リットルの袋を開くと、なんとなく中に入れそうな大きさ。
これをドーム状につなぐには、スイカの模様の一つ一つの形にビニールを切って貼り合わせれば良いらしい。
赤枠で囲んだように、てっぺんで一点に交わる感じにしたい。
赤枠で囲んだように、てっぺんで一点に交わる感じにしたい。
確かにビーチボールなどもそうなっているな。
ただ形を計算するのがひどく面倒そうなので、先の方だけ尖らせることにした。
これ下書きは意味あるんですかね?と石川さんに言われた。
これ下書きは意味あるんですかね?と石川さんに言われた。
案の定2枚目からはいきなり切ることになった。
案の定2枚目からはいきなり切ることになった。
必要なビニールの枚数が知りたかったので、ダンボールで作った円の直径から計算することにした。
直径に円周率をかけたら円周がわかるアレだ。
僕の左足を目印にして直径を測る。
僕の左足を目印にして直径を測る。
190cmですかね……。
190cmですかね……。
精度があやしいが(「精度」という単語を使うのもおこがましいかもしれない)、この直径から必要なビニールの枚数はわかった。

ダンボールにビニールを貼り付けて、ビニール同士もつなげていく。
梱包に使うセロハンテープでとめていく。
梱包に使うセロハンテープでとめていく。
テープの端が土台にくっついて、剥がせなくなる。こういうのサランラップでもよくあるんですが僕だけですか。
テープの端が土台にくっついて、剥がせなくなる。こういうのサランラップでもよくあるんですが僕だけですか。
貼りあわせていくとだんだん中がビニールだらけになってくる。
貼りあわせていくとだんだん中がビニールだらけになってくる。
周囲をぐるっと貼り合わせたところで、雑な作業の結果が明るみになった。

本来ならてっぺんの部分で一点で貼り合わせられるはずが、筒のようになってしまっている。
ドームにはさっぱりなりそうにない。
ドームにはさっぱりなりそうにない。
仕方ないので、上に1枚ビニールをかぶせることにした。捕まっているわけではないです。
仕方ないので、上に1枚ビニールをかぶせることにした。捕まっているわけではないです。
だいぶ強引になったがひとまず形にはなった。

外の空気を送り込むために、扇風機のダクトを取り付けたら完成だ。
側面に穴を開け、扇風機をつなぐ。
側面に穴を開け、扇風機をつなぐ。
余談だが電気屋でバイトしていたこともあり、扇風機の組み立ては手慣れたものだ。
売り場の扇風機の組み立てはバイトの仕事で、全盛期は1台1分ペースで組み立てていた。僕の数少ない特技である。

さて、早速スイッチを入れてみよう。動画でご覧ください。
勢いよく膨らんだ。それも想像以上の勢い。
僕も石川さんもすごいすごいとしか言っていない。
予想外のことが起きると語彙が一気に貧弱になるのかもしれない。
工程が雑すぎたので、二人とも内心うまくいかないのではと思っていたに違いない(僕は結構思ってました)。
人が余裕で入れる大きさ。
人が余裕で入れる大きさ。
浮力が大きすぎて土台が浮いてしまった。テープを貼って抑える。
浮力が大きすぎて土台が浮いてしまった。テープを貼って抑える。
そうしたら入れるところがなくなってしまった(コントみたいだ)。あわてて入り口を作る。
そうしたら入れるところがなくなってしまった(コントみたいだ)。あわてて入り口を作る。

いよいよスノードームに入る

ドームは出来た。サンタになって中に入ろう。
取ってつけたように雪だるまも用意した。
取ってつけたように雪だるまも用意した。
人間が入れるスノードームの誕生である。
入ってみると中は意外と快適だった。
ドームを膨らませる前は中にいると熱がこもって汗をかくくらい暑かったが、これなら中で住めるかもしれない。

それではいよいよスノードームの開始(?)だ。
ひたすら雪を撒く。
ひたすら雪を撒く。
開始前は布団圧縮袋に入ったようになっている。
開始前は布団圧縮袋に入ったようになっている。
メリークリスマース!
メリークリスマース!
おはながみで作った雪がいい感じに舞った。遠目から見たらスノードームっぽいかもしれない。
撒いたらすぐに新しい雪を取らないといけない。
撒いたらすぐに新しい雪を取らないといけない。
雪の中のサンタはえらい笑顔だった。
雪の中のサンタはえらい笑顔だった。
スノードームの中の人として雪を撒いていたら楽しくなってしまった。もはやサンタの振る舞いである。
床を見るとスノードームっぽかった。
床を見るとスノードームっぽかった。
はい、クリスマスはこれで終わりでーす
はい、クリスマスはこれで終わりでーす

ドームを膨らませる仕組みがすごい

正直あんなに勢いよくドームが膨らむとは思っていなかった。

自作すると想像以上に大きいのが出来て大満足だった。すごいしか語彙がなくなるほどに興奮した。

大体3時間くらいで作れたので、この記事を読んだあとにあわてて作ってもまだ間に合います。メリークリスマス!
お台場のツリーと扇風機のコントラストが良かった。
お台場のツリーと扇風機のコントラストが良かった。
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