特集 2015年9月17日

地元の人頼りの旅 in 秋田県象潟

一句詠まずにいられないまちにやってきた
一句詠まずにいられないまちにやってきた
旅をするとき、地元の人にオススメを聞きながらまわったらどうだろう?

ガイドブックにも載らないような発見があるに違いない。それに、どこに辿りつくか分からない予定不調和の旅は、冒険しているかのようにドキドキできる。

今回は、松尾芭蕉をはじめ多くの文人が訪れたまち「象潟(きさかた)」を、地元の人に頼りながらまわってきた。一体どんなものが見られるだろうか。
東京葛飾生まれ。江戸っ子ぽいとよく言われますが、新潟と茨城のハーフです。
好物は酸っぱいもの全般とイクラ。ペットは犬2匹と睡魔。土日で40時間寝てしまったりするので日々の目標は「あまり寝過ぎない」(動画インタビュー)

前の記事:食べ終わるのに1時間かかる棒アイスの紹介と助言

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「おくのほそ道」最北の地

秋田駅から電車で南下すること1時間。日本海に面したまち、象潟にやってきた。松尾芭蕉の「おくのほそ道」の最北の地としても知られている。

駅の待合室に売店と併設の観光案内所があったので、そこでオススメを聞く所からスタートした。
改札が一つのシンプルな駅だけど観光案内所がある。自転車も借りられる(1日500円)。
改札が一つのシンプルな駅だけど観光案内所がある。自転車も借りられる(1日500円)。
まだ何も聞いてないのにいきなりマーカーはいった!
まだ何も聞いてないのにいきなりマーカーはいった!
ひとまず「このあたりの地図ありますか?」と聞くと、案内所のお姉さんは条件反射のように1箇所マーカーを引いてから地図を渡してくれた。

象潟の一番の名所のようだ。それも念頭に置きつつ、お姉さんの好きなスポットをいくつか聞いてみる。
中には滝が候補に挙がったのだけど、車でないと行けないらしい。私が運転できないので自転車で行ける範囲で絞り出してもらうことにした。
駅の周りは、割とよくあるようなノンビリとした町並みだ。
駅の周りは、割とよくあるようなノンビリとした町並みだ。
自転車で数分。最初のお薦めはなんと病院です!
自転車で数分。最初のお薦めはなんと病院です!

お薦めスポット1:池田医院にある版画

最初のオススメは病院だった。象潟出身の版画家・池田修三さんの生家だそうだ。待合室に作品が並べられているそうで、お願いすれば見せてもらえるかも、と教えてくれたのだ。

よそ者がフラッと病院に入っていいものかとドキドキしたが、窓口の方に言うと二つ返事で入れてくれた。
ユックリ見ていって、と地元の人。この辺りの人はみんな池田修三さんの絵が好きらしい。
ユックリ見ていって、と地元の人。この辺りの人はみんな池田修三さんの絵が好きらしい。
子どもがモチーフの作品が多い。どこか懐かしさを感じる絵柄だ。
子どもがモチーフの作品が多い。どこか懐かしさを感じる絵柄だ。
実はお店や資料館など、まちのあちこちで見かけられる。これは駅前にあったもの。
実はお店や資料館など、まちのあちこちで見かけられる。これは駅前にあったもの。
修三さんの作品は、この日何度もまちなかで見かける事になる。地元の人たちがお祝いに贈り合うほど愛された存在なのだとか。
受付の方にもお薦めを聞いてみると、すぐ近くのおしゃれな菓子店を紹介してもらった。
受付の方にもお薦めを聞いてみると、すぐ近くのおしゃれな菓子店を紹介してもらった。

お薦めスポット2:「パティスリー白川」の版画ケーキ

病院の受付の方からは、修三さんの版画を元にケーキを作ってくれるという店を紹介してもらった。食べられる版画である。
ここはなんと版画のデザインをケーキにしてくれる。
ここはなんと版画のデザインをケーキにしてくれる。
「ハナコ」という作品の花の部分をフルーツで表現。写真だけ見ても美味しそう!
「ハナコ」という作品の花の部分をフルーツで表現。写真だけ見ても美味しそう!
ゆるキャラやアニメキャラであふれてるまちはよくあるけど、版画であふれてるまちは珍しいかも。2か所連続でまちの修三さん愛に触れる事ができた。

さて次に向かったのは、「欄干橋」という赤い橋。今は川が流れているが、かつてはここから上流が「潟」だったそうだ。
芭蕉がここで舟に乗ったという欄干橋。
芭蕉がここで舟に乗ったという欄干橋。
約200年前の大地震で地形が変わってしまったが、昔はこの辺一帯は小島がたくさん浮かぶ入り江となっていた。

当時と今ではまるで景色は違うが、欄干橋から眺める「鳥海山」は昔と変わらず美しいらしい(案内所のお姉さん談)。

お薦めスポット3:欄干橋からの鳥海山の眺め

スッキリ晴れていると「秋田富士」と称される美しい鳥海山が見える。しかしこの日は薄雲がかかってて見えず。残念。
スッキリ晴れていると「秋田富士」と称される美しい鳥海山が見える。しかしこの日は薄雲がかかってて見えず。残念。
知らなかったら実に平凡な橋だけど、人に薦められ、歴史を知ってから見ると面白いものである。

と、そんな事を考えながら自転車をこいでると、道々にやたらと足あとマークがあることに気がついた。
さっきから、なんか変なところに足あとマークがあるんだよな。
さっきから、なんか変なところに足あとマークがあるんだよな。
階段についていたり、
階段についていたり、
ガレージの前についてるのもある。これは一体…
ガレージの前についてるのもある。これは一体…
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