特集 2015年9月16日

阿修羅像とT2ファージの中間とは

もしかして:T2ファージ
もしかして:T2ファージ
T2ファージと阿修羅像、逆さにしたらそっくりだったという件について、検証を試みたい。
1970年群馬県生まれ。工作をしがちなため、各種素材や工具や作品で家が手狭になってきた。一生手狭なんだろう。出したものを片付けないからでもある。性格も雑だ。もう一生こうなんだろう。

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見間違えた才能に嫉妬

唐突なリード文、しかも万人が「T2ファージ」を知っているかのような物言い、誠に失礼しました。が、つい最近このことがある方によって判明し、私もそれを見て驚愕したといういきさつがある。順を追って説明しよう。

この8月、十和田市現代美術館というとても素敵な美術館からワークショップの依頼があり、出かけていったときのこと。消しゴムはんこのワークショップが2日目にあり、彫る以外にも私自作のはんこを押し放題できるコーナーを設け、お客様をはじめ職員の方々もいろいろと押してくださったのだが…ワークショップ担当Sさんの手帳にはんこが押してあるのを見かけ、おや?と思い聞いてみた。

「なぜ、この阿修羅像は逆さに押してあるんです?」

Sさんいわく、「他にも何か押そうとはんこを探してて『あっ!でかいファージがある♪』と思って押したら、阿修羅像だったんですよ…」。
Sさん「いや、このT2ファージが好きなんでいくつも押してたんですけどね」
Sさん「いや、このT2ファージが好きなんでいくつも押してたんですけどね」
「これもファージかと思ったら、阿修羅像だった」
「これもファージかと思ったら、阿修羅像だった」
「でかいファージかと思ったら逆さになった阿修羅像だった」
ブレーメンの音楽隊もびっくりな話である。

しかしたまげた。確かに似ている。

ちなみにこの2枚の画像はツイッターでもいち早くつぶやかせてもらったが、なんと5000RTを超え、今も拡散中である。Sさん…恐ろしい子!

足(というか手、というか尾)も6本だし、その間から構造物が突出していたりして、遠目に見たら本当にクリソツだ。頼まれたオカンが間違って買ってきてしまう、ってレベルだ。

しかし、はんこでの表現だから似ている、ということもあるかもしれないので、この相似ぶりを立体物でも検証してみたい。1ネタ助かりまして、Sさん本当にありがとうございます。

とはいうものの、ファージの立体をそれっぽく1から作るのは、単純に見える分けっこう難しそうだ。かといってフィギュアがすぐには手に入らなそうな物件でもある。

おっと、そもそもT2ファージとは、細菌(バクテリア)にとりついて増殖するウイルスの一種です。とにかくウイルスです。あとは各自ご検索ください。
昔モール手芸の記事で作ったT2ファージ。ある意味、電子顕微鏡で見るアイツに似てなくもない。
昔モール手芸の記事で作ったT2ファージ。ある意味、電子顕微鏡で見るアイツに似てなくもない。
検索すると、T2ファージのペーパークラフトを作って公開している方がいらっしゃったので、ここで使わせていただくことにした。
「生物教材製作所」には他にもグッと来るペーパークラフトがたくさんで本当に楽しい。
生物教材製作所」には他にもグッと来るペーパークラフトがたくさんで本当に楽しい。
細かいところはハサミで…。
細かいところはハサミで…。
長めの直線は定規で。丁寧に進める。
長めの直線は定規で。丁寧に進める。
丁寧に丁寧にと思うと、切り出すのにもけっこう時間がかかる。一仕事終わった気分だが長い長い道のりが待っている。
丁寧に丁寧にと思うと、切り出すのにもけっこう時間がかかる。一仕事終わった気分だが長い長い道のりが待っている。
工作用ボンドでこれまた慎重に貼り付け作業。
工作用ボンドでこれまた慎重に貼り付け作業。
立体を紙に落とし込んだ過程に感心しつつ進める。
立体を紙に落とし込んだ過程に感心しつつ進める。
おおーT2! (ところではんこのほうは頭部を正30面体で作ったが、先のサイトの管理人・土屋さんによれば正しくは正20面体とのこと。よってこちらが正しいのです)
おおーT2! (ところではんこのほうは頭部を正30面体で作ったが、先のサイトの管理人・土屋さんによれば正しくは正20面体とのこと。よってこちらが正しいのです)
阿修羅像はネットで最安のを探して手に入れた。さあ並べてみよう。
おお、質感もディテールもまるで違う。ってそりゃそうだ。
おお、質感もディテールもまるで違う。ってそりゃそうだ。
ほとんど似てないように思われる。足(というか手、というか尾)が6本、お股の間の構造物、というエッセンスのみが共通だ。

この2体をどうにかして近づけてみたいというのが今回の主旨である。とはいえ、どこからどう始めればいいのやら。
どこから攻めよう…(仏像にこんな思いを抱く日が来るとは)
どこから攻めよう…(仏像にこんな思いを抱く日が来るとは)
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