暑さは人の思考をとろりとさせる
トロリーバスとは「道路上に張られた架線から取った電気を動力として走る」(Wikipediaより)、いまや大変珍しいバスだ。日本では立山黒部アルペンルートに2路線を残すのみ。私の、一度は乗ってみたい乗り物である。
トロリー。とろりー。とろーり。もうろうとした頭に「とろーりバス」という言葉が浮かんできた。これはもうやるしかないなと思った。
amazonの箱の奥底に厳重に梱包されてきた。
バスの模型は停留所キット付きだ!大きさは…
極小!
でも付いてた以上、せっかくなので組み立てたい。
ブッブゥー…と、こういうことをやってる場合ではない。
今から何をやろうとしているかというと、シリコーンでこのバスの型をとって、そこにチョコやチーズを流して固め、温めてとろーりとさせてトロリーバス、つまり立山黒部アルペンルートを連想し避暑に励もうというのである。さすがに何を言ってるのかわからなくなってきた。が続ける。
粘土を平らに伸ばして土台に。
そこにボディの下辺を密着させ、地面に固定させる。
シリコーンと硬化剤を混ぜる。夏なので早めに固まるだろう。
さっき土台に固定したバスにブロックで生け垣を作って、そこに流し込んだ。写真撮る暇なし。
固まった。ハン・ソロみたいになっている。
バスを抜き取って洗剤で洗う。
バスのメス型と言えよう。けっこう細かいところまで写し取れている。
ここにチョコやチーズを溶かし入れて、冷蔵庫で固める。この型は医療用とかではなく単なる造型用なので、洗剤でよく洗ったとはいえ食べるのはおおっぴらにオススメしたりはできない。自己責任ということでひとつ。
絵だけ見ればバレンタイン前夜だ。
絵だけ見ればどんなご馳走イタリアンができるかと思うだろう。思わないか。
ところでこのバス模型はガーナチョコきっちり3列分の体積とほぼ同じである、ということがわかった。参考にされたい。
冷蔵庫にしばらく入れて固め、そののちに取り出して温めてとろりとさせよう。これも避暑のためである。
暑さは恥の概念を溶かす
ぎりぎりバスだ。
けっこうバスだ。
取り寄せたバスの模型が大きさ7cmほどでディテールも細かかったため、どこまで再現できるか実は不安だったが、まあバスには見えるから良しとしよう。
なにぶん、立山に行ったことがないため、トロリーバスのことを詳しく書けないのである。語感のとろりとした感じがなんともいえない、としか。
なので今回は「とろーり」のこの一言にすがるのみだ。なんだかバカみたいである。
さて早速「とろーり」とさせてみよう。
チョコは直火でなく湯せんで。
とろーり、とろりーバス。思わずワッフルをひたす。
次はとろけるチーズを直火で。
とろーりとしてきたようだ。
思わずクラッカーをひたす。ちょっととろーりが足りなかったかもしれない。
とろーりチーズのとろりーバス。ピントも溶けたかのようだ。
このネタを思いついたあとにネットで検索をかけたが、引っかかるのは全てとろみが売りの入浴剤だった。
とろーりバス、と皆が思ってても実行しないのは、バカバカしいからなのだと、もうろうとした頭で考えた。