特集 2015年9月8日

技術力の低い人限定ロボコン in 富山 出場者募集

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北陸にお住まいの、技術力の低いみなさんこんにちは!

つい先週、似たような書き出しの告知記事が載ったばかりですが、こんどは北陸で開催です。

ロボットなんて作れない人が作ったガラクタを無理やり戦わせるイベント、「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」。こんどは北陸で開催です!(2回言った)

■ヘボコンの最新情報はこちら
・今年のイベント予定(随時更新)
・国内情報
・海外情報
インターネットユーザー。電子工作でオリジナルの処刑器具を作ったり、辺境の国の変わった音楽を集めたりしています。「技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)」主催者。1980年岐阜県生まれ。
『雑に作る ―電子工作で好きなものを作る近道集』(共著)がオライリーから出ました!

前の記事:電子レンジにワームホールが開いたよー! ~暮らしの小惨事 第4回

> 個人サイト nomoonwalk

ヘボコンとは

ではまだヘボコンをご存じない方のために、改めて動画でご紹介したいと思います。
ちゃんと動かないマシンたち。そんな姿にイライラしつつもなぜか愛おしい。相手はロボットなのに、まるで道路を横断するカルガモの親子でも見ているような、ハートウォーミングな気分になるイベントです。
3月開催の西ヘボコンより決勝戦。犬と墓の一騎打ち
3月開催の西ヘボコンより決勝戦。犬と墓の一騎打ち

ありがとうメディア芸術祭

毎回、不器用な人、飽きっぽい人、集中力のない人ばかり集まるヘボコン。そんな社会性に不安の残るイベントながら、実は昨年、文化庁が主催するメディア芸術祭にて審査員推薦作品に選ばれてしまいました。(証拠→リンク

そして来る10/12、このメディア芸術祭のイベントが富山県で行われます。そのイベント中に、ヘボコンを開催しようというのが今回の大会です。

同イベントにはiPadマジックウダーhandiiiなども登場。
野外なのに屋根完備、最高の大会会場
野外なのに屋根完備、最高の大会会場
さらに当日はスペシャルゲストとして、「仕込みiPhone」で同じく審査員推薦作品に選ばれた、森翔太さんを司会にお迎えします。
当サイトではガスタンクに巨大な自分の顔を投影する「森日記」などで登場
ポンコツロボット大会と、森さん。こんな僕たちを推薦作品に選んだ文化庁の懐の広さすげえな、というのが正直な感想です。

大会は16体トーナメント

最近は工房つきのイベントが続きましたが、今回は純粋なトーナメント戦です。完成したロボットをお持込みください。

修理用の作業台・工具や材料は無いので、くれぐれも移動中に壊さないようご注意ください。技術力のない人が作ったロボットは想像以上にすぐ壊れます。
再び西ヘボコンより、集合写真。このゴミっぽさよ
再び西ヘボコンより、集合写真。このゴミっぽさよ
また、イベント前日の夜に動作確認するのもご法度です。確認のはずが壊れてしまい、スペアパーツを買いに行こうにも店がもう閉まっていて、詰みます。一度完成したらもう触らない、そのせいで本番でうまく動かなくても出場できなくなるよりマシ。そんな気持ちで挑みましょう。

ヘボコンにおいて普通のロボットっぽくふるまおうという気持ちは煩悩です。全て捨てて、悟りを開いた上でお越しください。
「富ヘボコン」
イベント概要
趣旨:
技術力の低い者で集まり、技術力の低いロボットを戦わせることでお互いの技術力の低さを確認しあい、ぬるま湯の安心感に浸ります。

日時:
2015/10/12(月・祝) 15:30試合開始


場所:
グランドプラザ(富山県富山市 総曲輪三丁目6番15 23号)
文化庁メディア芸術祭 富山展「トヤマウォーカー」会場内

参加方法:

こちらからご登録ください(9/22しめきり/先着順・16名)
※リンク先ページ、および入力していただく情報はトヤマウォーカーの企画運営を行う株式会社テレビマンユニオンが管理します。

料金:
無料

参加時の注意事項:
・今回は会場内に作業スペースはありません。完成したロボットをお持ちください。

・どんなに簡単なロボットでも、技術力の低い皆さんが作ると予想の10倍の時間がかかります。出場希望の方は急いで作り始めてください。「来週やろう」は命取りです。

・技術力の低い皆さんが作ったロボットはすぐに壊れます。戦う前に、会場までの輸送で壊れます。会場での修理に必要な工具や材料は各自ご準備ください。

・最新情報はFacebookの「DIYギャグ研究」グループに参加するか、公開スレッド「富ヘボコン連絡用スレッド」を時々チェックしてください。

・イベントの様子はデイリーポータルZに掲載します。
第1回ヘボコンより、腸内細菌プロメテウス・ミラビリス号。フェルトをまっすぐ貼ることすらままならない私たち
第1回ヘボコンより、腸内細菌プロメテウス・ミラビリス号。フェルトをまっすぐ貼ることすらままならない私たち
ヘボコンルール
競技内容
・ロボット相撲

基本ルール
・100cmx50cmくらいのフィールド(ベニヤ板)を準備
・両端から同時にマシンをスタート
・フィールドから先に出たら負け
・転倒したら負け

例外規程
・マシン同士が接触しないうちにどちらかがフィールドから出たら再試合
(競技開始の際に走り出す方向がずれててマシン同士がすれ違ってしまった場合、単にスピードが速いほうが先にフィールド外に出て負ける、という状況になるのでその防止のためのルールです)
・1分以内に勝負がつかない場合は移動距離が短いほうが負け
(相撲のルール上、移動しない重いだけのもの(鉄球とか漬け物石とか)を出すと圧倒的有利になるのでその抑止のためのルールです。ちゃんとロボットで出場してください)


試合形式と賞
・試合はトーナメント形式で進行。
・最終的な賞の決定はポイント制。1勝10ポイント入ります。
・くわえて、後述のハイテクノロジーペナルティによる減点があります。
※トーナメントの決勝で勝っても、減点により優勝できない場合があります。
・優勝
・審査員賞
・ほか
おざなりなコスプレもOKです
おざなりなコスプレもOKです
マシン規定
・技術的に稚拙であること(ハイテクノロジーペナルティの項参照)
・倒れないように背の低いマシンを制作するのは反則ではありません
・故意に相手のマシンを破壊しに行く装置(自走式電動ドリル等)はおやめください
・サイズは50cm x 50cm以内
・重量1キロ以内
・企業宣伝色の強いロボット(自社ロゴ入りなど)は出場できません


ハイテクノロジーペナルティ
以下の機能を独自実装するとペナルティが課せられます
*遠隔操縦
*自動操縦(各種センサーの情報や時間経過、移動距離等をトリガーとしたコントロール)
*その他、審査員が高度であると認めた機能
※ペナルティはその機能が発動した試合ごとに毎回つきます。発動しなければつきません
※技術的に稚拙な実装方法であればペナルティはつきません。
例:市販のラジコンの上にウサギのぬいぐるみを貼り付けただけのマシンは遠隔操縦の独自実装には当たりません
※「審査員が高度であると認めた機能」については制作前に確認できるように質問用スレッドを用意しています。
・ペナルティの減点数は1試合1機能あたり6点。

ヘボコンを楽しむために

最後に、ヘボコンをサバイブしていくためのとっておきのコツを伝授します。

・必殺技を考える
・見た目に凝る
・うまく動かない箇所があった場合、「そういう機能」と言い張る(後ろに進んでしまう場合、バックアタックと言い張る、など)

技術力が低くても口先だけで乗り切れるのが本大会の最大の特徴ですね。
これらを守っても勝負に有利になるわけではないですが、そもそも勝敗にこだわらないのがヘボコンを楽しむポイントです。

腕に覚えのない方、ぜひご参加ください!

それから北陸近隣以外の方は、今年のイベント予定をこちらのページにまとめております。
技術力の低い人限定ロボコン(通称:ヘボコン)2015年後半のイベント予定

以降のイベントも続々募集開始予定。毎日11時にデイリーポータルZをチェックだ!
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