まる見えで噂のそんな公衆便所だが、まる見えなうえに、そもそもかなりジャマらしく、こんど撤去されるとのこと。
いきなりポジティブ要素ゼロな話だが、
全国的なニュースでも流れていたほどで、僕的には大変グッときた。
そこで、我々まる見え特捜部としては(ちなみに僕は所さんはあまり好きではない)一体どれだけまる見えだというのか、調べずにはいられなくなったので、実際に福岡まで飛ぶことにした。
でホントに飛んでったわけだが、福岡空港に着くとその天神という街には
地下鉄を使って行くことができるらしい。
九州にも地下鉄はあったのか、とコンプライアンス的に問題ありそうな所感を抱いてしまったことはココでは黙っておく。
そんなアウェーな地にて車内に乗り込むと、さっそくそこで
博多華丸大吉がお出迎え。さすが地元。いつも見てるよ。
そしてふと下を見ると、ん?
QRコード!? 九州ってそうなの? が、特に何の説明もない。でも車内にいる地元のみなさんは誰も読み込んだりはしなかったので、僕も読み込むのはやめた。郷に入りては郷に従ったというわけだ。
博多華丸が。さすが地元。いつも見てるよ。
そして地上に現れ、そんな公衆便所を求めてなんとも福岡的な
ちょっとした小屋が。
もしやあれがいきなり目的の便所!?と思ったが、そんなにまる見えじゃないし、そんなジャマじゃないし、割とちゃんとしている模様。
でもなんか異様なオーラを発している、と思ったらなんとコチラ
盲導犬専用トイレ!!
とのことで、なんと盲導犬専用のトイレなのであった。
これはなかなかに斬新で、犬においてもここまでケアするだなんて、なんと素敵な街づくりなことよ。で実際どういうことかという、
用を足せそうなスペースがバーッと広がっており、なるほど犬にココでさせるのね。
水ブシャー!!
と吹き出てきて、これで一気にきれいさっぱり洗い流せるというスンポーなのであろう。でそのまま何度も
水ブシャー!!
何もそこまで、と思えたほど吹き出てきたが、清潔でとてもいいことなのだろう。つい無駄に押してしまい申し訳ない。
でも犬の便意って、こんなしかるべきトイレにてできるほどにコントロールできるものだったかしら。盲導犬はそこまで訓練されているものなのかな。知らん。
というわけで、トイレとしても十分珍しかったのでもう今回はこれでいいのでは、とも思ったが、せっかくの福岡なんだからもうちょっと探してみたいと思う。
すると、そんな天神の街には、あの三越までもあった。多摩にもあるけどどこにもある三越。
そんな三越の前にはたいていイメージキャラだか知らんけどライオンがいがちであるが、
!!
あらまぁ! 三越天神店、福岡ゆえにライオンがなんともソフトバンク的に、なってしまっていたのであった!
ソフトバンクのお父さんが真っ黒に覇気を帯びたような、どうしようもなく「こんな三越はイヤだ」になってしまっていたのであった。でもそれもいいと思う。
「おしチャリ」とかいう微ギャグなメッセージがあったり、自転車の交通についてかなり独特なマナーがあるようで、三越の前でもそれを啓蒙するイベントが行われていた。
すると、そのイベントに登場していたと思われる
チャリ・エンジェルズのみなさんに出くわしてしまった。こんにちは。
最初あまりに異様な衣装な彼女たちに、九州の女はそうなのか、とつい蔑視してしまったことを恥じる。ちゃんとしたキャンペーンキャラだったのだね。すみませんでした。
よし、じゃあ三越でも寄って帰るか。
って、まだ帰ってはダメだ。
何をしに来たか忘れつつあるが、そういえば噂のまる見え公衆便所をめざしていたので、さらに天神の街を散策していると、
また華大が。さすが地元。いつも見てるよ。
って、なんだこの福岡の華大率の高さは。もはや商品のみならずなんでもかんでもに華大が。彼らの博多愛は大変美しいが、ちょっと地域に密着し過ぎではなかろうか。 我が多摩で言うところの地元出身の華大的存在という意味ではそれは、つのだ☆ひろになるわけだが、多摩はここまで「つのだ☆一色」になってはいない。
いろんな街が、あるんだね。
と、なんだかさすがに道に迷ってる感も出てきたので、一体目的の地はどこなのかと、
!!
地図がバリッバリ。
バリバリ過ぎてさっぱりわからない。もはや
「北斗の拳」の世界の掲示板になっていた。さすが修羅の国である。
調べようにも、街が崩壊しているのでさっぱりわからなかったが、とりあえずなんとなく進んでいこうと思う。
とすると、まさにその前方にて、なんだか歩道をジャマするように鎮座している
目的の公衆便所なのであった!
確かにこれジャマ! すごく道をふさいでいる!
逆サイから見ても
とにかく出っ張っている!
みんなこの公衆便所を避ける感じで、細い歩道を通る形になっていたのであった。
と、早々に外からわかる見事なジャマっぷりであるが、
おそらくこちらの扉なのかと。ていうか、この説明ない感じはなんだ。
でもこんなとこにあるので
なかなかの老朽感で、風格もなかなかだった。
と、中はこんな想定内の仕上がりであったが、その入口は
結構にワイドなこのトイレが、あらためて外から見たら一体どれだけ丸見えだというのか、
実際に見てみてしまった、日本一まる見えだというその衝撃の全貌が、
これだ!!
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁあぁああーーーーーーーーっつ!
きゃぁぁぁぁぁぁぁぁあぁああーーーーーーーーっつ!
なんて開放的な!
肌感覚としては、オープンすぎて、ほぼ立ちションのような状態にて!
わかりにくく言うと、フリーキックを蹴られる際に仲間が全然をカベを作ってくれないキーパー、のような気分になったのであった。
これほどまでに全貌を把握できるビジョンを提供してくれるんだね。
とか言ってる場合でもなく、
この横を通りがかる人は、いやがおうにもその内部が視界に入るので、みな見て見ぬフリをするのが大変そう。
というわけでそんなことからも、もう別に撤去していい、公衆便所なのであった。
ってことで、みんなもおいでよ!と言いたいところだったが、
実はこれが、僕が伺ったその直後に、
閉鎖されたようで、
その後もなんとなくずっとあったようなのだが
晴れてこの夏に撤去されてしまうようなのであった。あらまぁ。
と、
最後はそんなだったが、きっと古き良き時代には繁華街の重要便所としてさぞ大活躍していたかと思われるオーラは存分に感じられ、
かなりマジまる見えではあったけど、それ以上に、僕のような部外者にも開かれたステキなトイレだったのであった。
今まで本当にありがとう。今までお疲れ様でした。
というわけで、そんな人の想いと歴史をすべて洗い流してくれる福岡の街だったのであった。
ではまたおやすみなさい…。
はい。
以上
いかがでしたでしょうか
今週の
「結局、福岡も多摩」。
みなさんもこれを機に、いろんな公衆便所に行ってみていただけたら幸いでして、お忙しいところすみませんがどうぞよろしくお願いいたします。
この広告、福岡だけかと思い興奮したら、東京にもあった。