急浮上・黄色いスイカ
先日、友人宅で黄色いスイカと25年ぶりの再会を果たした。
いい色だ、眩しい。シャッターを切らずにはいられなかった。
黄色とみどりなんて、相性がいいに決まっている。
食べてみると、おお、スイカの味がするじゃないか! ふだんと違う色をしたやつから、ふだんと似たような味がする衝撃。それは静かな感動をよんだのだった。(わたしの中で)
黄色いスイカVS新宿区
さて、そんな黄色いスイカ。
いつ、どのくらい会えるものなの?値段は?赤との違いは?
気になってきたので、もっと調べてみようとおもう。
まずは「売っている比率」。ある一定の区域内のスーパーに、どのくらいの確率で売っているのかを見ていきたい。
調査場所はなんとなく「新宿区内」に決定
調査の移動手段はこれだ。愛車のポテンシャルに期待をかける
大判地図の、スーパーと駅に印をつけて目印にしながら、新宿をぐるっと1周するかんじで
市ヶ谷駅付近についた記念に自画撮りしようとして失敗した写真
おりしも、調査日がフジロックの日程とほぼかぶっていたので、汗をだくだくにペダルを漕ぎながら心の中でそっと「これがわたしのロックフェスだ!」とつぶやいてたのだけど、うん、異論は認めます。
見落としがあるかもしれないけど、地図にのっていたスーパーと通りかかった八百屋(あんまり地図にのってない)はほとんど見た (※「まいばすけっと」や「100円ローソン」などの小型スーパーは計上していません)
1軒目「うわー、ない」2軒目「ない!」3軒目「ないわー」4軒目「ないな」5軒目「あ、やっぱないのね」6軒目「ない!」7軒目「ない……(って全然ないけどもほんとに見つかるのか?)」とないないづくしの調査結果に不安になりつつも……
あった!
新宿のスーパー等々の、なんと約10%には黄色いスイカが。
新宿高島屋内の「紀ノ国屋」・「サントク」・「ライフ」。この3種類(計6カ所)以外では取り扱っている様子はなかった。(7/25・26時点)
店舗内で売っているスイカの赤と黄色の比率も調べてみたのだけど、黄色の比率はいたって少ない。
ライフ・某店舗での比率。わー
こちらも、ライフ・某店舗での比率。わーー
紀ノ国屋のスイカは、高島屋のバラの袋に2重でIN
新宿区内で唯一、小玉スイカの黄色が売っていたのだ
まっぷたつに切った片方(約800円分)をまるまる食らう
うん、身に余る贅沢!(でもぜんぶ勢いよく食べた)
紀ノ国屋で買った高級スイカは、もうそりゃー間違いなかった。間違いがなさすぎて 黄色とか、赤とか、野菜とか、果物とかというカテゴリをゆうにこえて新しいデザートになりかけてる。ああああああ、ああ、なんなんだこれは。
ライフのスイカ。他のお店もだいたいそうだったけど、黄色の方が100円くらい割高めだ。
サントクのカットスイカ。カットフルーツコーナーにある黄色いフルーツっていったら大方がパインなのに、しれっと置いてあったことに衝撃がはしった。
え、うん、えっとあれ、えっと………。
いや、黄色いスイカ不味いなんて1ミリも思わないし美味い。
でも、なんなの。赤いスイカのパンチ力ったら、ああ一体なんなんだろうか。
他の人にも食べ比べてもらう
もっといろんな意見を聞きたい。スイカをクーラーバックにのっそりと入れてデイリーの企画会議へ向かった。
さて、実食おねがいします!
なんとなく用意していたアイマスクをちらっとさせたところ、「使ってみよう!」という話になり……
黄色いスイカを食べたウェブマスター林さん「うまいスイカ」
黄色いスイカを食べたちぷたそさん「甘い。けどさいごが水っぽい」
藤原さん「………」「ちがいがわからない……」「(スイカの)場所によって、同じ味がする部分があるんじゃないだろうか」
赤いスイカを食べた西村さん「今年食べたスイカの中でいちばん美味い!!!」(えっ)
おおおお。総評は、「黄色 ふつうに甘い」「赤 すごい甘い」という人が多めか?
目隠しをしながらスイカを食べるという、スイカ割りが大きく変形をしたような実食会はおわった。
そうか、やっぱり赤いスイカのほうが甘いか、甘いか……。
伊藤さん「……マラソンの中継地点で食べたいのは黄色」
おお、なるほど。マラソン時の水分補給という需要があったか!
そして帰宅後、こんなこともぼんやりおもった。
甘みが少ない方が罪悪感を感じにくいんじゃ的発想
うむ、黄色さん。黄色よ。こんな方向でどうだろうか?
黄色の未来が不安、でも
色々と黄色いスイカにせまっているうちに、わたしはひとつ不安を覚えるようになってしまった。
赤いスイカより甘くなくて割高なスイカとなると、今後の存続ははたして大丈夫なのだろうか。
※ここから先は、写真がないのでしばらくマンガでお送りします。
※ 大田市場は平成元年に今の場所に移転しています。
そうか、それでよかったのか!
黄色いスイカにいろいろと求めはじめてしまっていたのは、わたしのほうだった。赤いスイカと黄色いスイカは戦っているわけじゃなくて、共存して彩りを高めていたのだ。
そういえば最初、25年ぶりに再会をした時に「いい色だ!」と見惚れたと書いていたが、あの気持ちだ。ああいう気持ちで触れ合っていくのが、許された世界なんだとおもう。
東西線(一部)が黄色いスイカにしか見えなくなってしまった
というわけで、黄色いスイカに溢れた数週間をすごしていたんですが、もうすっかり目がスイカになりはじめていて……
黄色いスイカへのオマージュにしか見えなくなってしまった!
乗るたびに、「わーい黄色いスイカだ!」と心の中でさけんでいます。今年の夏は、いい夏になるんじゃないだろうか。