特集 2015年7月15日

世界最大のフランスパンと卵で世界最大のフレンチトーストをつくろう

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ベトナムはフランスが統治した時代があったため、食文化や建築様式などの随所にフランスの香りを感じる。

朝食は国民食のフォーがある一方で、「バインミー」と呼ばれるベトナム式フランスパンも有名。ただ、フランスパンとはいっても、ベトナム独自の製法なので本場・フランスのものと異なる点が多い。

長さが特徴のフランスパンだが、バインミーは成人男性がうんと親指と人差指を伸ばしたくらいの長さだ。
1984年大阪生まれ。2011年に旅先で誘われベトナム移住。ダチョウに乗って走ったり、ドリアンの皮を装備したりと、人は羨まないが平和な人生送ってます。世界のカルチャーを紹介するサイト「海外ZINE」編集長。(動画インタビュー

前の記事:ベトナムの夜行バスが旅情満点!でも苦行すぎる

> 個人サイト べとまる

世界最大のフランスパンと世界最大の卵で世界最大の○○をつくる

そんなバインミーだが、中には両腕で抱きかかえるほどのサイズもある。
市内中心からバイクで40分ほど走ったローカル感満載エリア。
市内中心からバイクで40分ほど走ったローカル感満載エリア。
ここのお店にある!
ここのお店にある!
ネルソン「すみませーん、バインミーください」
店員さん「あ、ちょっと待ってて」
!
なんだ…!
なんだ…!
なんだそのバケモンは…!?
なんだそのバケモンは…!?
店員さん「バインミーやで」
店員さん「バインミーやで」
ネルソン「デカすぎるだろ」
ネルソン「デカすぎるだろ」
iPhoneちっちゃ!
iPhoneちっちゃ!
こちらのパン屋が客寄せも兼ねて生み出した巨大バインミー。その大きさはパンの上に置いたiPhone4Sで一目瞭然だろう、これだけ大きければ「世界最大のフランスパン」を名乗っても良いではないか。

ちなみに7万ドン(400円以下)。ちょっと贅沢な小学校なら遠足のおやつとして持っていける、むしろ背負う。
オーブンも巨大サイズを焼くためにわざわざ新調したという。
オーブンも巨大サイズを焼くためにわざわざ新調したという。
しかし、ただこれを紹介するだけでは捻りが無い。何かおもしろくならないかなーとウンウン唸っていると、そういえばベトナムには食肉がそこそこ流通するほどダチョウがいて、あの卵は世界最大だったと思い出した。
そもそも、私がDPZ新人賞で受賞した記事はダチョウに乗るというものだった。
そもそも、私がDPZ新人賞で受賞した記事はダチョウに乗るというものだった。
世界最大のフランスパン + 世界最大の卵 = 世界最大のフレンチトースト

イケる!

この計算はイケる!

ベトナムで世界最大のフレンチトーストを生み出してやる!

美味しい牛乳を求めて、バンメトートへ乳搾り

フレンチトーストといえば、主な食材にパンと卵、そして牛乳がある。折角なので全て世界最大に揃えたかったが、「世界最大の牛乳て何やねん」という話。

世界最大の乳牛から絞った牛乳ならいいが、それも何処にいるのか見当がつかない。仮に発見したとしてもベトナムにはいないだろう。

でもここで市販の牛乳を使うことは何だか負けた気がするので、せめて乳搾りへ行くことにした。ちょうどよく、ジャージー牛を飼っている友人がバンメトートという街にいるのだ。ホーチミン市からバスで8時間ほど走った先にある。
移動手段は夜行バス、私の前回の記事で詳しく書いてあるので良かったら読んでね。
移動手段は夜行バス、私の前回の記事で詳しく書いてあるので良かったら読んでね。
バンメトートは高原地域に属する街で、空気は新鮮。少数民族が多く、またコーヒーの産地としても知られ、チュングエンコーヒー(日本で言うところの…スタバか、ルノアールか、上島珈琲店か…あ、これ例えられないわ、とにかくNo.1のチェーン)の本社があることでも有名。

特産品にはジャコウネコの糞から採れる高級コーヒー、コピ・ルアックもある。現地だと一杯1000円で飲めるが、通常一杯50円の世界なのでその20倍にあたり、日本だと目一杯安くしてコーヒー一杯が200円だとしても4000円の価値に相当するということになる。
脇にはミルク持ち帰り用のクーラーボックス。邪魔。
脇にはミルク持ち帰り用のクーラーボックス。邪魔。
実は到着時刻が朝4時半とアホみたいな時間で、農場での待ち合わせが7時半だったので、このクーラーボックスを抱えながら時間を潰せるカフェを探し歩いていた。
きっと、ほとんどのバスの乗客は実家や親戚の家があるからこんな到着時刻なのだろう。
朝食でブンティッヌン(焼き豚入り米粉麺)を食べたり、
朝食でブンティッヌン(焼き豚入り米粉麺)を食べたり、
カフェでコーヒーをちびりちびりと飲みながら過ごす。
カフェでコーヒーをちびりちびりと飲みながら過ごす。
????「ねぇ、あんたどこの人?」
ネルソン「え?」
声のする方を振り向くと夫婦がいた。
声のする方を振り向くと夫婦がいた。
ネルソン「日本だよ」
おばさん「何しに来たの?」
ネルソン「フレンチトー…いや、友達に会いに」
おばさん「あんたベトナム語上手だね」
ネルソン「えへへ、一応住んでるから」
おばさん「へぇ、どれくらい住んでるの?」
ネルソン「三年半」
おばさん「…」
ネルソン「…」
おばさん「ヒソヒソ…(じゃああんまり上手じゃないわね…)」
おじさん「ヒソヒソ…(そうだな…)」

いや、そういうのは空気で分かるねん。


もういい時間だし、農場へ行こう。

友人が経営する農場、「NICO NICO YASAI」で乳搾り

「NICO NICO YASAI」は日本人の友人が経営する農場で、ベトナムで有機無農薬農業をしているのだけど、イングランド原産のジャージー牛をバンメトートで飼育している。

流通には乗せていないものの、「牛乳ちょうだい」とお願いしたら快諾してもらった。
生産管理者のティエンさん、日本語ペラッペラ。
生産管理者のティエンさん、日本語ペラッペラ。
左二人が研修生、ちなみに右二人はエデ族という少数民族のワーカーさん。
左二人が研修生、ちなみに右二人はエデ族という少数民族のワーカーさん。
そしてこちらがジャージー牛の(左から)、桜、花子、梅。
そしてこちらがジャージー牛の(左から)、桜、花子、梅。
て、おおう!? めっちゃ右足匂って来とる!?
これまで牛に触れ合ったことはないが、意外に犬みたいな動きをするんだな。
これまで牛に触れ合ったことはないが、意外に犬みたいな動きをするんだな。
つぶらな瞳。
つぶらな瞳。
こうして見ると、結構可愛い。でもそんな君達のおっぱいをこれから揉みしだく。
まずは乳を出す母牛の、花子だけを隔離。
まずは乳を出す母牛の、花子だけを隔離。
花子「揉むのね…」
花子「揉むのね…」
花子「あなた、揉むのね…」
花子「あなた、揉むのね…」
花子「体は奪われても心は奪われないわぁー!!」
花子「体は奪われても心は奪われないわぁー!!」
ブシャッ!
ブシャッ!
花子「…」
花子「…」
花子「…」
花子「…」
憂いの表情を浮かべるな。
ブシャッ!ブシャッ!ブシャッ!
ブシャッ!ブシャッ!ブシャッ!
なお、こちら右手にいらっしゃる方は清水さん。経営主の友人、ではなく、もともと日本でも農業をやられていて、アジア各地の有機農業を見て回る中で「NICO NICO YASAI」に合流し、生産管理をサポートしている。

清水さん「ネルソンさん、ちょっと指出してもらえます?」
ネルソン「えっ?」
ぎゅうううううう
ぎゅうううううう
えっ…怒られてる!?どんな感情表現コレ!?

清水さん「これくらいが、乳を絞る時の強さです」
ネルソン「あぁ、なるほど」

何故だろう、絞られているものは間違いなく指なのに、乳搾りとたとえられると途端に恥じらいを感じてしまう。そしてこんな自分が嫌だ。

清水さん「乳搾りのコツは、乳房という大きなタンクに溜まった乳が、先端の乳首に少しずつ落ちていくイメージが大切です。乳首の根本を締めて逃げ道を無くし、中に溜まった乳を下方向へ押し出す感じで」
ネルソン「なるほど、説明が上手い」
ビャッ…ビャッ…ビャッ…
ビャッ…ビャッ…ビャッ…
ネルソン「む…触って分かる、清水さんの言う通りだ!」
清水さん「あ、危ない!離れて!」
ネルソン「えっ?」
ダバダバダバダバ!(小便)
ダバダバダバダバ!(小便)
ネルソン「乳搾りには常に危険が伴うんですね…」
ネルソン「乳搾りには常に危険が伴うんですね…」
小便をもみがらに吸わせてならして、再開です。
小便をもみがらに吸わせてならして、再開です。
ブシャッ! ブシャッ! ブシャッ!
ブシャッ! ブシャッ! ブシャッ!
ネルソン「なんか慣れてきた!」

そうして5リットルほどのジャージーミルクを搾乳して、乳搾りは終了。
ドラクエのモンスターみたいな顔してんな。
ドラクエのモンスターみたいな顔してんな。
乳搾りの様子。
そして速攻帰ります。
そして速攻帰ります。

最後の食材「ダチョウの卵」を手に入れるべく、ダチョウの楽園・マンゴーパークへ

ダチョウに乗れる公園、マンゴーパークにダチョウの卵が売られていることは過去行った三度中全て確認済み。なお、この出発前に冒頭で紹介したバインミーを買いに行ってそのまま集合場所へ持っていった。
左から友人の、末武さん、南さん。近くにいたタクシー会社の兄ちゃんも巨大バインミーに興味津々。
左から友人の、末武さん、南さん。近くにいたタクシー会社の兄ちゃんも巨大バインミーに興味津々。
兄ちゃん「店名は?」
ネルソン「買うの!?」
兄ちゃん「へー、意外に遠いんだな…」
兄ちゃん「へー、意外に遠いんだな…」

折角なので朝食として食べてみる

フレンチトーストにするからといって全ての部分を使う訳ではない。ちょうど朝食もまだだったので、少しだけ食べることにした。
ネルソン「あぐぅ」
ネルソン「あぐぅ」
あれっ…これ…食べてない!むしろ食べられてる!?
巨大な食べ物を食べる時は同時に食べ物からも食べられている!
大発見だ。
そして食べた跡はネズミがかじった様にしか見えない。
そして食べた跡はネズミがかじった様にしか見えない。
こぼれるパンくずもすっごい量。
こぼれるパンくずもすっごい量。
友人たちにも食べてもらった。
南さん 「あぐぅ」
南さん 「あぐぅ」
末武さん「あぐぅ」
末武さん「あぐぅ」
巨大バインミーが意思を持って人間を襲う、そんなB級、いやC級映画が撮れそうだ。

フレンチトーストを焼く鉄板はそのまま買う

ここで実は、マンゴーパークの前に一箇所寄るところがあった。

というのも、巨大バインミーを焼くにしても適当なサイズの鉄板がない。ホットプレートは電圧の違いもあってベトナムではあまり見掛けないらしい。

そんな悩みを工業関連の仕事をしている知人にポロッと話したところ、「じゃあ鉄板買う?」という予想だにしない提案を受け、とはいえホットプレートを買うよりは確実に安上がりなので「じゃあ買っちまうか!鉄板」ということになった。
これがその鉄板、そして右は知人から紹介されたプレス加工業者の廣田さん。
これがその鉄板、そして右は知人から紹介されたプレス加工業者の廣田さん。
ネルソン「あ、そうだ、廣田さん…」
廣田さん「はい?」
廣田さん「あぐぅ」
廣田さん「あぐぅ」

マンゴーパークへ!ダチョウの卵は…見つかるのか!?

なんだかんだで四度目の訪問になるマンゴーパーク。ダチョウに乗れたり、カラオケで歌えたり、サバゲーを楽しめたりする、水と緑の溢れる娯楽施設。

ちなみに私はベトナム在住日本人で一番来ている自信がある。友人から「ダチョウ乗りに連れてって」とせがまれることも多い、ゲレンデみたいに言ってんじゃねーよ。
入園料は大人一人5万ドン(280円)
入園料は大人一人5万ドン(280円)
日々改良を続けているようで、立派な池が出来ていた。
日々改良を続けているようで、立派な池が出来ていた。
コラコラ、絶対に登ったらいけないところだぞそこ。
コラコラ、絶対に登ったらいけないところだぞそこ。
前回に来た時からおよそ半年、池にもしてもそうだけど、どうやら水回りの施設を徹底的に改良したらしい。きちんと遊べる、ウォータースライダー付きのプールも出来ている。
子どもたちがはしゃいでいる。
子どもたちがはしゃいでいる。
それを撮るアラサー男性その1。
それを撮るアラサー男性その1。
それを撮るアラサー男性その2。
それを撮るアラサー男性その2。
アラサー男性その3が紛れも無くこれを撮る私である。
アラサー男性その3が紛れも無くこれを撮る私である。
クマがいた。
クマがいた。
餌やり(小さいリンゴ)が体験できる。
餌やり(小さいリンゴ)が体験できる。
南さん 「ほーれほれ」
ボドン!
ボドン!
南さん 「あ」
クマ「小さいリンゴ…」
クマ「小さいリンゴ…」
クマ「小さいリンゴ…」
クマ「小さいリンゴ…」
クマ「無くなったよ…?」
クマ「無くなったよ…?」
鈍くさいと思うと同時に悲しくなってくる。
ところで誰だ、
ところで誰だ、
チョコパイをあげたヤツは。
チョコパイをあげたヤツは。
ところで、肝心のダチョウの卵が一向に見つからない。さっきからレストランを見掛けては聞いているのだけど、全員が首を横に振るばかり。

ベトナム語がもっと話せれば詳細が分かるのだけど、三人全員話せないのでしらみつぶしに聞いていくしかない。

まぁ、仮にベトナム語が分かったところで、この国は(確認せず)思い込みで答える人も多いので、結局は根気強く探し続けるしかないのだけれど。
と…アレは!
と…アレは!
ダチョウの卵じゃないですかぁー!?
ダチョウの卵じゃないですかぁー!?
と思ったら異常にデカいハリボテだった…。
と思ったら異常にデカいハリボテだった…。
この絵面、いじめられた恐竜に卵を割って復讐する卑怯な猿、みたいな感じだ。
奥には、(個人的に)マンゴーパーク最大の名所・ダチョウに乗れる広場があった。
奥には、(個人的に)マンゴーパーク最大の名所・ダチョウに乗れる広場があった。
ここに来て乗らない訳にはいかないので、乗る。
「ダチョウ?ダチョウに乗る猛者が現れたって!?」 ドドドドド
「ダチョウ?ダチョウに乗る猛者が現れたって!?」 ドドドドド
私達が乗るとなったら、何処からともなく小走りで集まりだすギャラリー達。本当に何処からともなく、あちこちから。娯楽施設に来てるのに、娯楽ねーのかよ。
ラーイド!
ラーイド!
オーン!
オーン!
と、すぐに落ちたように見えるが、実は端まで行って戻って来ており過去最長記録を叩きだした!

この偉業、ダチョウに乗ったことがある人なら分かるでしょ、いませんか。
ダチョウ乗りの様子。
はしゃぎまくる私。今までの人生でウィンクなんてしたことあったっけ?
はしゃぎまくる私。今までの人生でウィンクなんてしたことあったっけ?
末武さん「ダチョウの卵は?」
ネルソン「あっ」

最後の望みを賭けて聞いた園内スタッフが、確認から戻ってきた。
スタッフ「本当に悪いんだけど…」
スタッフ「本当に悪いんだけど…」
スタッフ「ダチョウの産卵期は終わったんだ」
スタッフ「ダチョウの産卵期は終わったんだ」
うん、あぁ、そう。

まぁ、なんとなく分かってたよ…。
!
ダチョウへの逆恨みを込めてダチョウの肉を食べる。悔しいが、脂身の無いけどコクのある柔らかい牛肉のようで、すごく美味しかった。

これから食べていい肉はダチョウだけと言われても、「何ー!?まぁいいけど…」と許せてしまうほどに。

ホーチミン市内に戻り、最後の最後の望みを賭けて路上の売り場へ

結局、マンゴーパークにダチョウの卵は無かった。得たものと言えば、ダチョウ乗りの最長記録だけ。

このままでは世界最大のフランスパンと普通の卵で世界最大のフレンチトーストになってしまう、二つも世界最大があるからいいんだ!このままじゃ終われない…。

本当に最後の最後の、望みに賭けた。実は以前から市内でダチョウの卵の目撃情報はあり、二日に渡って現場を確認したが無かったのだ。もしかしたら、もしかしたら今日はあるかもしれない。

が、しかし、そこも産地はマンゴーパークの可能性が高く、あそこに無ければここにも無いはずで、そもそも産卵期を外している今はベトナム全土にダチョウの卵自体が存在しない可能性だってある…。
失意の思いでバイクを走らせる。
失意の思いでバイクを走らせる。
確かここに…。
確かここに…。
あるじゃん!
あるじゃん!
あるじゃんダチョウの卵!!
あるじゃんダチョウの卵!!
何なんだよ!

何なんだよそれ!!

何なんなんだよそれは!!!
ともあれ手には入ったので上機嫌。
ともあれ手には入ったので上機嫌。
本当に長々とお付き合いいただきました、次ページからフレンチトーストをつくります。

世界最大のフランスパンと卵で世界最大のフレンチトーストをつくる

改めて、バインミーを通常のものと並べて置くとデカイ。
北斗の拳の使い手と一般人くらいの差がある。
北斗の拳の使い手と一般人くらいの差がある。
ダチョウの卵のパッケージ。マトリックス2のエージェント・スミスっぽくて無駄にカッコイイ。
ダチョウの卵のパッケージ。マトリックス2のエージェント・スミスっぽくて無駄にカッコイイ。
何にしてもまずはダチョウの卵を開けなければ始まらない。

調べてみると、卵の片側が空洞になっていて、暗闇の中で黄色い懐中電灯を当てると中身のシルエットが浮かび上がって分かるという。ふむふむ、暗闇と懐中電灯ね…。
ねーよッ!
ねーよッ!
正解か分からんが、何とかなりそうだ。
正解か分からんが、何とかなりそうだ。
ここからコンコンと叩いては殻を摘んで剥がし、ある程度剥がれたら、薄皮をビリビリと破いてひっくり返してボウルに落とす。プリンとした卵黄が落ちてくるかと思いきや、中で混ぜっ返されたであろうクリーム色の液体がトローと落ちてきた。

ちなみにダチョウの卵は鶏の卵20個分。マンゴーパークで聴いた「産卵期は終えている」という言葉がこの卵の腐敗疑惑を思わせるけど、腹痛なら腹痛でネタになると自分を騙して続行。ちなみにカメラの不良でその様子は撮れていませんでした。現場には悪魔が棲んでいます。
ジャージーミルクをザバー!
ジャージーミルクをザバー!
クリーム色の液体をドロー!
クリーム色の液体をドロー!
砂糖をドサー!
砂糖をドサー!
ぐるぐるぐるぐる…
ぐるぐるぐるぐる…
キモッ!
キモッ!
そうか、白身もいちいちスケールがデカイから、通常の卵では見えないものが見えてしまうのか。この見た目は気持ち悪い、気持ち悪いがこれでも卵なんだ。

なお、匂いはかなり濃厚で…ハッキリ言って、臭い。玉子というベクトル上にはあるんだけど、いくところまでいくと玉子の匂いも不快感を覚えるんだという新たな発見。
強引にバインミーを切り裂いて染み込みやすいように広げる。
強引にバインミーを切り裂いて染み込みやすいように広げる。
これで下ごしらえはOK!いよいよ焼く!

屋上で焼こうとすると…本気で火事になるところだった

屋上に、木炭と着火剤を並べて簡単な釜を作った。その上に鉄板を乗せて熱すれば、あとは適当に火の加減を見るだけで出来るはずだ。が、その考えが、本当に甘かった。
ハイ着火ー!
ハイ着火ー!
ウンウン、火の勢いはバッチリ…ん?
ウンウン、火の勢いはバッチリ…ん?
ちょっと延焼してる?
ちょっと延焼してる?
ネルソン「ヤバイヤバイヤバイ!」
ネルソン「ヤバイヤバイヤバイ!」
ネルソン「踏んで火を消さなきゃ!」
ネルソン「踏んで火を消さなきゃ!」
ネルソン「ってサンダル燃えたぁー!」
ネルソン「ってサンダル燃えたぁー!」
水水水!
水水水!
バシャーン!
バシャーン!
ザッバーン!
ザッバーン!
※木炭は濡れたら基本的に終わりです。
※木炭は濡れたら基本的に終わりです。
友人 「…」
ネルソン「…」

友人 「…」
ネルソン「…」

友人 「どうする?」
ネルソン「…」

友人 「…」
ネルソン「今日はもう遅いので…付き合わせるのも悪いので…」

友人 「うん…」
ネルソン「本当にすみません…」
心底凹んでます。
心底凹んでます。
ちょうどシェアハウスの住人が帰って来て、ダチョウの卵の殻を見てキャッキャと騒ぐ。

住人 「すごーい!」
住人 「でかーい!」
おじさんはね…おじさんはもっと高みを目指していたんだよ…。
おじさんはね…おじさんはもっと高みを目指していたんだよ…。
どうする、ちぎって普通のフライパンでフレンチトーストにするか…いや、それで何が世界最大のフレンチトーストだ、出来ることは全部やらなくっちゃ。

ここで一度、原点に立ち帰ろう。結局、バインミーを焼きさえすればいいのだ。必ずしも木炭でなくてもいい。

ガスコンロだ、ガスコンロの上に鉄板を直接置くと空気の通り道が塞がって危なさそうだが、そもそも足場にするつもりだったブロックを挟めば、高さが出来て解決できるんじゃないか?そうだ、それだ!
まだだー! まだ終わらんぞー!!
まだだー! まだ終わらんぞー!!
うおおおおぉぉぉぉ!
うおおおおぉぉぉぉ!
うおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!
うおおおおおおぉぉぉぉぉぉ!!
誰が何と言おうと…!
誰が何と言おうと…!
これが世界最大のフレンチトーストじゃーい!!
これが世界最大のフレンチトーストじゃーい!!
実際は地味な作業風景。
そして20分後…。

念のために言いますが、これは料理です。フレンチトースト。食べ物で遊んでいる訳では決してありません。それを重々ご理解の上で、こちらをご覧ください。
はい、世界最大のフレンチトースト?です??
はい、世界最大のフレンチトースト?です??
うぅむ…とても食欲のそそられるヴィジュアルではない…。が、産みの親として食べる責任はある、むしろ愛着自体は十分に持っている。食べる、食べちゃうぞ、ドキドキドキ。
育ちが悪い味見、と言われることは想定済み。
育ちが悪い味見、と言われることは想定済み。
モグモグ

モグモグモグ

モグモグモグモグ


ネルソン「は?うまっ!」
味のリアクションで「は?」とか言ったの初めて!
味のリアクションで「は?」とか言ったの初めて!
何ということだ!…美味い!確実に美味い!!

ジャージーミルクの濃厚な香りがジャージーミルクの濃厚なコクと交じり合ってジャージーミルクのハーモニーを奏でている…つまりジャージーミルクが美味い!とはいえ、結果的にこのフレンチトーストは美味い!!それは間違いない!ありがとう、「NICO NICO YASAI」!
友人「うまっ」ネルソン「せやろ!」
友人「うまっ」ネルソン「せやろ!」
友人「うまーっ」ネルソン「せやろせやろ!」
友人「うまーっ」ネルソン「せやろせやろ!」
大発見だ、世界最大のフレンチトーストは美味かった!この展開は想像していなかったが、たったそれだけでこれまでの苦労は全て報われる!! たとえ、見た目が…たとえ!
失敗したお好み焼きでも…!!
失敗したお好み焼きでも…!!

美味しかったが、もうやりたくないと思ってます

こうして、何気に3日間に渡った世界最大のフレンチトーストを巡る旅は終わった。

ジャージーミルク、ダチョウの卵、巨大バインミーと、世界の食材を探し旅する「トリコ」という漫画(週刊少年ジャンプ連載中)を地で行った。で、正直に言います、もうやりたくない。

今回は本当に疲れた。あとフレンチトーストはしばらく見たくもない、見たくもないけれど…。
こいつを完食するという私の旅は始まったばかりだ…。
こいつを完食するという私の旅は始まったばかりだ…。
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