鉈は便利
都会で生活していると「鉈」を使う機会はあまりないけれど、田舎で生活をしていると、鉈を使う場面によく出会う。木を割ったり、枝打ちをしたり、動物の解体に使ったりなど、鉈は万能とも言える。
これが鉈です!
鉈を使う様は実に男らしくカッコいい。上から振り下ろす様は、同じ刃物のである、包丁にはない感じだ。男ではなく、「漢」を感じることができるのだ。こういう男になりたいと心底思う。
鉈は、
カッコいい!
私は常に漢らしくいたいと考えている。本を読むとき、シャワーを浴びるとき、料理をするとき、など例外なく漢らしくありたいのだ。
特に料理については強く思う。最近の料理はどうも軟弱なのだ。料理男子、甘いのだ。甘すぎるのだ。
甘すぎるわ!
鉈で料理をする
なにが料理男子だ。草食系男子を筆頭に甘すぎる。
漢とは、来る敵をバッタバッタと倒して行かねばならないのである。その敵の筆頭が料理である。料理にも漢らしさが必要なのだ。
ということで、鉈で料理をします!
タイトルや今までの流れで分かると思うが、包丁を使わずに鉈で料理をしたいと思う。食材を鉈で切るだけで、北欧に長い夏をもたらす様な、熱い漢になれるのだ。早速野菜を切って行こうではないか。
まずは人参の、
皮を
剥きます
いきなり細かな作業が発生した。皮むきである。漢の料理と不味い料理はイコールではなく、美味しい物を作るのが「漢の料理」。そのためには皮を剥くという作業はもちろんある。包丁と同じ感じなので、意外に簡単に剥くことができる。
切る時は、
漢らしく!
今回はカレーを作るので、人参を小さく切る必要がない。繊細でなくていいのだ。ダイナミックに、アイスが溶けるように熱く、鉈を振り下ろし、乱切りにする。これが本当の漢の料理なのだ。
ジャガイモも、
まずは繊細に皮を剥き、
切る時は漢らしく!
基本的に地味スタート、漢らしさゴールとなる。皮を剥いたり、ジャガイモなら芽を取る作業は、どうしたって地味だ。鉈だから漢らしくなるのではないのだ。
それをカバーするために、法被を着ている。法被もまた漢らしい祭り事に生きる証なのだ。
例外的に、玉葱は、
ずっと、
地味
カレーを作る際は、玉葱を飴色になるまで炒めた方が美味しいので、なるべく小さく切る方がいいと私は考えている。
そのため、人参やジャガイモのように、乱切りはダメなので、薄くスライスする。もはや普通の包丁と変わらない使い方だけれど、私は法被だ。
法被=漢と覚えてください!
野菜を炒め、煮る
河川敷も漢らしい、と思って作業していたが、火を使えないので、家に戻り野菜を炒め煮るという作業を行う。
ここも漢らしくないとダメだ。そのためには鉈と法被はやはりはずせないだろう。
野菜を炒める
一応、法被に鉈がついています
箸の代わりに鉈で野菜を炒めたかったが、最近買ったティファールのフライパンが傷むと嫌なので、普通に炒めている。
しかし、分かって欲しいのは、私は法被を着ていて、鉈を身につけている。漢らしさの奥の深さである、たぶん。
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ケーキを作る
カレーを煮込んでいる間に、もう一品漢の料理を作ろうと思う。私は甘いのは好きではないが、甘い食べ物は好きなので、ケーキを作る。ケーキとて漢の料理になり得るのだ。
生クリームを、
鉈で立てます!
泡立て器なんていう軟弱な物は使わない。文明の利器は時として、漢らしくないのだ。シャワーを浴びるよりも、滝を浴びた方が漢らしいのと同じで、泡立て器は漢らしくなく、鉈で生クリームを泡立てるのが漢なのだ。
泡立てます!
それとカレー作りの途中までは裸足で作業をしていたけれど、砂利が痛くてサンダルを履いた。頑固が漢らしいのではなく、本当の漢とは柔軟な考えを持ち、臨機応変に現場で考えを変えられる人のことなのだ。
ということで、泡立て器を使います!
鉈では全然たたないの。ビックリするほど液体のままだった。少しでも固まり始めたらヤル気もでるけれど、ずっと液体のままだった。間違って牛乳を買ったかな、と思うほどに液体。でも、漢とは臨機応変な対応と法被なのだ。
泡立て器便利!
デコレーションする
クリームは泡立て器により無事に完成した。あまり知られていないと思うが、クリームを作るのに、鉈は向いていない。ボールも傷つくので、オススメできない。泡立て器だ。
スポンジにクリームを塗る、鉈で!
完成したクリームをスポンジに塗る。スポンジにクリームを塗るのに鉈は適していた。とてもよく塗れる。
もっともクリームを塗る技術が元々ないので、若干下手ではあるけれど、塗りやすくはあるのだ。
メロンを鉈で
切って、
ケーキにデコレーションする
ケーキのデコレーションと言えば、イチゴが一般的だけれど、イチゴは漢らしくない。アイドルが好きな食べ物を「イチゴ」と言えばかわいいが漢は違う。メロンなのだ。
メロンは北アフリカや中近東地方の原産地。自分探しにいかない地域だ。漢の地域と言える。だからこそ、漢のケーキはメロンなのだ。
サクランボも乗せる
メロンだけでなく、サクランボもデコレーションした。サクランボという響きはかわいいが、品種名には「佐藤錦」や「大将錦」などがあり、実に漢らしい名前なのだ。ケーキに乗せないという選択肢は存在しない。
ハートのチョコをデコレーションして、
完成です!
漢の食卓
ケーキを作り終わり家に戻れば、カレーもいい感じになっており、鉈を使う漢の料理は完成していた。素晴らしき夕食である。漢たるもの、毎日このような料理を作りたい物だ。
漢の食事!
漢の美味しい!
漢の切り分け
漢ケーキの切り分けにはもちろん鉈を使った。カレーを食べる時は箸を使った。鉈で食べるような危険なことはしない。ケガはしたくないのだ。
では、なぜスプーンではなく、箸なのか。理由は簡単で、引っ越した直後で家にスプーンがないからだ。そこは漢とは全然関係ない。
フォークもない!
鉈は便利!
普段Macを使っている私には「漢らしい」は永遠のテーマだ。
パソコンはLinux、音楽は演歌、パジャマは紋付袴のような漢に憧れている。そこで生まれたのが、鉈だった。
普通に便利だったので、よかったけれど、野菜の皮を剥くのは、ピーラーが便利だ。