ニガテ意識のせいで触れ合えないのはさみしいから
さっそくですがつくった腕の近写です。
いろいろ試したい気持ちをこらえ、手始めにまず108円の腕時計を装着。
と、唐突かもしれません。
でも。腕時計を身近に感じるためには、腕を増量するしかないんじゃと、そう思う気持ちに歯止めがきかなかったのです。
作業は勢いよく進みました。
待ち針が見つからなかったので安全ピンで誤摩化しつつ
ミシンもないので手縫いでいく。
ぐにゃっとならないように、ワイヤーを内蔵して
頃合いのよい色のフェルトが家にあったので爪を装着。
広げると、なんだか……
仕上がった瞬間、ふいに「ツチノコみたい!」と感じたのですが、ツチノコの画像をググってみたところまったくの別物で、ツチノコのほうが15倍くらい気味が悪かったのでほっとしました。
装着するとこんなかんじです。
新種の帽子みたい。
目の前にだらんと垂れた、新しい腕にかちっとはまった時計に目をやると「今何時なのか?」がすぐに知れる。その距離おそらく15センチ弱。
時間って、こんなに身近なのか!!
なお、手の下にかすかに見えるピンク色は、ズレ防止のため下にかぶったシャンプーハット(108円)で
なにげなく、これがわたしの人生初・シャンプーハットかもしれない。 (両親へ。もし記憶ちがいだったら教えてください。)
今までの、時間を知る方法の主たるはスマホ。
スマホを取り出そうとして、がっしゃーんと勢いよく落とし「ああ、今度こそ液晶が大破したかもしれない……(スマホを時計にしている人はそうじゃない人の数倍はその危険にさらされてる)」とおそるおそる拾うなどの心配事もここには存在していないという。
ああ、ああああ。
どうしよう。急展開に戸惑っています。
予想外の活用法がいろいろ
とはいえ。なるべく軽量につくってはみたものの、ずっと頭上に置いているとそれなりに重みが増してきます。
ずっしり。
うーんそうだな。
疲れてきたら首にかければいいんじゃないでしょうか。
落下防止のためにサスペンダーとベルトで止めてます。
うーん、頭に載せてるときよりは見ずらいけどまあまあ。
それでも重くなってきたら荷物の中に突っ込んでしまえばいい気がします。
こわいかなこれ。
あ、手を合わせてみよう。こっちのほうが見た目にグロさがない。
おおー。目線の先につねにあるので、滑走と時間確認の両立ができる!
もしやとっても便利なんじゃないのか?
ああ、でもあれかな。道ゆく人にちょっと不審がられてしまう? いや、でも他人は自分がおもっているほどに気にしてないかも…しれないしな……(けっこう、本気で通勤で使いたいと考えはじめている。)
どんどんと新しい活用法が見つかっていきます。
手と手を合わせれば、ひとり組体操もできるっぽいし
昼寝にも使える(しかも、この位置関係だと目が覚めた瞬間に今何時だかがすぐにわかる!)
すばらしい。エロ要素のまったくない腕枕が誕生しました。
てきとうに選んだ生地のわりに肌触りがマシュマロみたいだし、日差しよけにもなるので安眠出来そうだし、傍目にちょっとあやしく見えることが昼寝中の盗難防止にも役立ちそうな気がしています。
ああ、ぜんぜんこんな予定じゃなかったのに……
うれしい!
どうなのか聞きたい
ところで。
事前に友人たちに「腕時計ってどう思う?アンケート」なるものを実施したところ、たいへん興味深い意見に出会いました。
友人が、かつて男性に言われて衝撃だったということば。
…こ、壊れててもいいって……
この場合はどうなんでしょうか。
頭が壊れてそうに見えなくもないけども壊れてはいないし
時計本体も壊れてませんよ。
聞く機会があったら聞いてみたいんですけども果たしてあるのか。
それだけがちょっと心残りです。
どうでもいい付加価値の心配や搭載をしていた
ところで、これをつくり始める時「もしかしたら、阿修羅っぽいことが出来るという付加価値ができてしまうんでは?(手の本数ちょっと足らないけど)」という、わりとどうでもいい心配をしていました。
まあ、それならそれで面白いかもしれない。
せっかくなので撮影終わりに確認してみました。
阿修羅というよりタイタニックになりそこねたかんじになった。
あと。せっかくなのでもう一機能搭載しといたら便利か?という突発の閃きで「左手の袖の下あたりからティッシュが取り出せる」という微妙な機能をこっそり取付けてたんですけど……
「THE・いつでも鼻がかめて安心機能」……うーん。
ティッシュがめちゃくちゃ取りづらいし、そもそもゴミを手に持たせるの汚いので、使う気にはぜんぜんなれそうにもない!
事前に考えていたことより、事後にわかった「予想外な便利さ」のほうがずっとずーっとぐっとくるものばかりでした。
ああ。予想外の結果ってたのしい。